概要レポート2.0では、対象のドメインや URL、サブドメイン、またはサブフォルダーのオーガニック検索と有料検索におけるパフォーマンスが確認でき、さらに SEO と被リンクに関連した高精度の指標もチェックできます。
検索モードは、ドロップダウンから選択することができます。
以下に、実際の活用例をいくつかご紹介します。
注意点
概要レポート2.0は、概要レポート1.0よりもデータが正確で、より頻繁に更新されています。 概要レポート2.0で表示される被リンク、参照ドメイン、オーガニックキーワードの数は通常、概要レポート 1.0よりも少なくなっています。
これは、概要レポート 2.0が以下のように設計されているためです。
6か月以上再クロールされていない被リンクを自動的に除外。
「ユニークな」オーガニックキーワードのみをカウント。 各キーワードの検索順位上位のドメインあたり1つの最適な URL のみのデータを表示(同じキーワードで複数 URL が検索上位にランクインしている場合)。
ターゲットの推定検索トラフィックを最大10社の競合他社と比較することが可能です。 自社と競合の現在までのトラフィック変動状況が把握できます。
そこからさらに、「オーガニックポジション」 チャートを展開して、検索順位でトップ100入りしているオーガニックキーワードの過去の順位変動をより詳しく調べることもできます。
ターゲットが検索上位入りしているオーガニックキーワードの全体数が増えている場合は、オーガニックトラフィックのグラフも同様の傾向を示します。
特定の順位グループ(1~3位、4~10位、11~20位、21~50位、51位~)にランクインしているキーワードに絞って確認したい場合は、見たい順位グループのボックスにチェックを入れてください。
活用のヒント
4~10位のキーワードのみに絞って確認してみましょう。 改善点を分析し、トップ3まで押し上げるための戦略を考えましょう。
ここでは年数 タブに切り替えて、ターゲットウェブサイトのトラフィック、被リンク、インデックスページのパフォーマンスが1年ごとにどのように変化してきたかを視覚的なデータで理解しましょう。
活用のヒント
「月次」の表示を選択すると、グラフの推定トラフィックには年間を通じた変動が反映されます。 そのため、季節変動のパターンが簡単に発見できます。
オーガニックトラフィックの変化を Google アップデートの起こった時期と照らし合わせて確認しましょう。
グラフ下部のアイコン にカーソルを合わせると、Google アルゴリズムアップデートの日付が確認できます。
Google アップデートによりウェブサイトのトラフィックが減少している場合、「もっと読む」 をクリックすれば、Google の推奨するトラフィック改善・回復方法の詳細がチェックできます。
Ahrefs キーワードデータベースのアップデートもグラフの値に影響を与える可能性があるため、分かりやすいようにアイコンでマークしています。
アップデートを示すアイコンの表示オン・オフを切り替えたい場合は、グラフ設定アイコン(︙)をクリックして行ってください。
オーガニック検索と有料検索の両方で、国別の最新のトラフィックシェア(%)をチェックしましょう。
活用のヒント
国別トラフィックシェアを分析する際は、通常とは異なった傾向が見られないか注目してみましょう。 例えば、米国の顧客をターゲットにもかかわらず、日本からも同程度のトラフィックを獲得していることが分かるかもしれません。
パフォーマンスの変動を視覚的に理解するために、履歴グラフで上位5か国を比較してみましょう。 こうすることでオーディエンスがより深く理解でき、どういった SEO 対策を優先すべきかがより明確になります。
履歴グラフに新たな国を追加するには、トラフィック列の右側にある「+」アイコンをクリックしてください。
ここでは「トラフィック別オーガニックページ」 を確認して、競合他社のどのページが最も多くの検索トラフィックを獲得しているかを確認しましょう。 今後のコンテンツに使えるトピックアイデアが見つかるかもしれません。
例えば、Ahrefs ウェブサイトの場合、わずか19ページ(0.6%)が100万回以上の検索訪問を獲得し、推定検索トラフィック全体の60%を占めています。
概要レポート2.0には、有料検索のデータが確認できる2つのセクションがあります。
「有料キーワード」 では、競合他社が現在入札しているキーワードの数と、それらのキーワードに対して表示される広告が確認できます。 見逃していた新しいキーワードを見つけたり、他社の広告を参考にしたりすることができます。
「有料トラフィック」 では、競合他社が有料検索から獲得しているトラフィック量と広告費用がチェックできます。
履歴グラフを見れば、有料トラフィックの変動をより詳細に確認できます。
競合他社のウェブサイトへのリンクを掲載している参照ドメイン(ユニークウェブサイト)と被リンクの総数が確認できます。 これにより、競合がどんな被リンクを獲得しているのかがチェックできます。
さらに一歩進んで、URL 分布グラフでリンク元ページの UR(URL レーティング)または DR(ドメインレーティング)の数値を指定し、該当するページから獲得している被リンクの数と割合を分析することもできます。.
例えば、Ahrefs メインウェブサイトの場合、被リンク全体のうち470万件(99%)がドメインレーティング0~9のウェブサイトに掲載されたものだと判明しました。
ドメインレーティングとは、0~100の対数スケールでドメインの被リンク獲得状況を評価したものです。 この値が最高の100に近いほど、優れたドメインだと言えます。 オーソリティの高いサイトからのリンクは、オーソリティの低いサイトからのリンクよりも価値があります。
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