
Ryan Law 作成
Ahrefs コンテンツマーケティングディレクター
AI アシスタントが参照元として引っ張ってくるページは、従来の検索エンジンですでに検索上位のページばかりです。
ChatGPT のプロンプト 140 万件を調査したところ、引用された URL の 88% が ChatGPT の一般的な検索インデックスから取得されていることが明らかになりました。もしそのインデックスに含まれていなければ、このページの他の情報は一切役に立ちません。
ただし、ランクインするだけでは「候補になる」だけです。ChatGPT は 1 つのプロンプトに対し約 16 件の URL を取得し、そのうち約半分を引用します。2 つのページが並んでランクインし、一緒に情報を取得されても、実際に引用されるのは片方だけ、ということが起こり得ます。
この章では、何についてコンテンツを書くべきか、AI に実際に引用される可能性を最大化する方法、そして最も効果的なコンテンツ形式について解説します。
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私たちはしばらくの間、AI 回答が表示されるクエリで上位に表示されれば、AI 検索での可視性も向上すると考えていました。
しかし、実際はそうではありません。私たちの調査では、ChatGPT、Gemini、Copilot に引用されたリンクのうち、同じプロンプトを Google 検索した際、その検索結果トップ 10 に実際に入っていたのは 12% だけでした。
AI アシスタントの引用ページと検索結果トップ 10 の重複
Ahrefsによる 1 万 5,000 件のプロンプトの調査。

AI アシスタントがユーザーのプロンプトそのものを検索することは、実際にはないかもしれません。
これは、そうした長くユニークなプロンプトが、検索拡張生成(RAG)の過程で「ファンアウト・クエリ」と呼ばれる複数の短い検索クエリに変換されるためです。

プロンプトは触媒のような役割を果たし、実際に検索インデックスにアクセスするのはファンアウト・クエリです。
これらのクエリはブランドレーダー内で確認できます。
ファンアウト・クエリは、たいてい次のような分かりやすいタイプに分類することができます:
最適化したコンテンツで特定の「ファンアウト・クエリ」を確実にターゲットにすることはできません。なぜなら、ファンアウトは確率的なものであり、同じプロンプトであっても、日によって異なるサブクエリが生成される可能性があるからです。
そうではなく、多数のファンアウトクエリを全体的に捉え、繰り返し現れるテーマや形式を見つけ、それらをカバーするトピッククラスターを構築しましょう。
コンテンツをファンアウトクエリのテーマに対応させる
どんな AI プロンプトに対しても、複数の主要テーマに展開(クエリファンアウト)します。その各テーマをカバーするページを作りましょう。

他のタイプに比べて、回答に採用される頻度が圧倒的に高いコンテンツタイプが存在しており、その差は明らかです。
私たちは、ファネル上部のプロンプト 750 件を対象に ChatGPT の回答を分析しました。その結果、ブログのリスト記事(例:「おすすめの Web デザイン会社 10 社」)が、ChatGPT の情報源の中で最も多く見られるページタイプで、平均 43.83% を占め、次点の形式の 3 倍以上でした。通常のブログ記事が 2 位で 14.34%、ランディングページが 3 位で 10.56% でした。
ChatGPT の回答で最もよく引用されているページのタイプ
ファネル上部のクエリ 750 件をチェックした結果。
| ページタイプ | ソフトウェア | 代理店 | プロダクト | 平均 |
|---|---|---|---|---|
ブログ記事一覧 | 51.39% | 40.64% | 39.47% | 43.83% |
ブログ記事 | 6.72% | 4.94% | 31.36% | 14.34% |
ランディングページ | 14.60% | 16.99% | 0.09% | 10.56% |
商品ページ | 0.84% | - | 19.14% | 9.99% |
ブログ以外のリスト | 11.66% | 16.29% | 0.11% | 9.35% |
ホームページ | 4.51% | 9.34% | 1.38% | 5.08% |
SNS 管理・運用 | 3.70% | 1.42% | 3.55% | 2.89% |
カテゴリページ | 0.15% | 2.52% | 1.6% | 1.42% |
個別レビュー/プロフィールページ | 1.83% | 1.64% | 1.12% | 1.53% |
受賞 | 0.58% | 1.82% | 0.11% | 0.84% |
その他(用語集、プレスリリースなど) | 4.02% | 4.4% | 2.07% |
その発見をきっかけに、個人によって「リスト記事(リスティクル)」が数多く作成・発信されるようになりました。このため、それらが実際に効果を発揮するかどうかを調べてみました。
実際に検証を行いました。5 つのドメインにわたって 34 件の自社プロモーション用ページを公開し、9,886 件の AI 回答と照合しました。
まだ認知度の低いブランドの場合は、うまくいきました。Ahrefs の新しいカンファレンス Ahrefs Evolve が、それまではその存在を認識していなかった AI アシスタントに言及されるようになったのです。しかも、言及の 82% は、Ahrefs のウェブページを引用した回答内でされていました。
しかし、AI がすでに認識していたブランドである Ahrefs に関しては、ほとんど影響がありませんでした。Ahrefs に関する新たな言及のうち、当社のページ由来だったものはわずか 6% でした。
どちらにせよ落とし穴があります。引用されることと、推奨されることは同じではありません。AI が Ahrefs のカンファレンスに関するページを引用したときでも、43% の割合で競合のイベントが推奨されていました。
AI が自社の立ち位置を把握できていないなら、まずはリストに自社を掲載しておきましょう。ただし、そのリストだけで AI が「○○(自社)こそが最良の選択肢だ」と納得してくれるとは期待しないでください。
リスト記事以外で安定して引用を獲得できるのは、疑問に完全な形で答え、かつ内容が検証可能な情報です。
回答エンジンにおけるコンテンツの露出を増やすための最短ルートは、AI が競合他社には言及しているものの、自社には言及していないトピックを見つけることです。
これらはすべて、AEO における「可視性のギャップ」として実証されているものです。競合はこれらの言及を獲得しているのに、あなたのブランドはどこにも見当たらないケースです。
これはたいてい、単純な理由で起こります。つまり、そのトピックに関連するページを作っていないため、回答エンジンがあなたのブランドとそのトピックを結びつけて認識できないのです。解決策は「コンテンツの作成」です。
ブランドレーダーでこれらの機会を見つける方法は次のとおりです。
これにより、競合が言及されているのに自社は言及されていない回答だけにデータを絞り込めます。AI の応答レポートでは、実際のクエリと各クエリの検索ボリュームを確認できます。
次に、リストを上から順に見ていき、各トピックについて、自社がどの回答内で紹介されたいのかを検討していきましょう。中には、言及される価値のない類の会話もあるはずです。言及獲得を目指すべきと判断した複数のトピックが、次に狙うべき「コンテンツクラスター」となります。そして、検索ボリュームの列を見れば、そのうちのどれを優先的にターゲットにすべきかがわかります。
各 AI プラットフォームで個別にこれを実行するといいでしょう。ChatGPT、Gemini、AI による概要の間で可視性が同じであることは稀なため、あるプラットフォームでは自社が優位なトピックであっても、別のプラットフォームではそうではない可能性があるからです。
AI アシスタントは、従来の検索エンジンよりも新しい(鮮度の高い)コンテンツを好みます。
1,700 万件の引用を調査したところ、AI アシスタントに引用された URL の公開からの平均経過日数は 1,064 日でした。これに対し、従来のオーガニック結果では 1,432 日でした。
つまり、AI が好んで引用する情報の鮮度は 25.7% 高いということです。
すべての AI プラットフォームの中で、ChatGPT は最も「情報の鮮度」を重視する傾向を示し、オーガニック検索と比較して平均で 458 日新しい URL を引用していました。
引用ページの公開からの平均経過年数(従来の SERP 結果との比較)
1,700 万件の引用を分析。

検索拡張生成(RAG)は、モデルが固定された学習データだけでは答えられないクエリ(新しいトピック、変化の速いトピック、学習データのカットオフ時点以降の話題など)によってトリガーされます。
新しいコンテンツを取り込むことで、モデルは自身の情報の鮮度の低下を回避できます。
例えば、クリス・ロング氏氏は、ChatGPT のファンアウト・クエリにはしばしば現在の年が含まれていることに気づき、メテハン・イェシルユルト氏は、ChatGPT には実は「URL_freshness_score(URL の鮮度スコア)」という指標があることを発見しました。
ただし、ここで重要な注意点が 3 つあります。
最も大きな効果が見込めるのは、すでに引用されているページを更新することです。
それらはすでに引用を獲得できることを証明しており、更新すれば引き続き引用対象になれます。
ブランドレーダーを使って、AI が自社のどのページを最も引用しているかを確認し、次にそのページのコンテンツ変更を表示して最終更新日時を確認し、更新が必要かどうかを判断しましょう。
AI にとって一番重要なのは、情報がどれだけ抽出しやすいかです。
ケビン・インディグ氏による ChatGPT の 120 万件の回答の分析でも、この点が裏付けられています。引用の 44.2% はページの最初の 30% から発生しており、より深い位置に埋もれたコンテンツが引用される可能性はおよそ 2.5 分の 1 にとどまっていました。
AI 向けにコンテンツを最適化するために、次のコンテンツ原則に従いましょう。
最初の 1〜2 文で結論を述べ、その後に根拠を提示して主張を裏付けましょう。
AI システムは本文の一部を抜き出します。冒頭近くにある、明確かつそれ自体で完結している情報は引用しやすい一方、前置きの下に埋もれている情報は引用されにくくなります。
モデルがそのまま引用できる、シンプルな事実を述べます。
「X はオンボーディング時間を半分に短縮する」は引用可能な主張として読めますが、「X はオンボーディングの効率化に役立つかもしれない」という表現だと、曖昧なため、回答として採用されにくくなります。
曖昧な表現や条件付きの言い回しではなく、自信に満ちた現在形の断定文で書きましょう。また、「おそらく」「多くの場合」「~の傾向がある」といった限定的な表現で主張をぼかすことは避けてください。そのような言葉が含まれていると、文章をそのまま引用しにくくなるからです。
数値、固有名詞、具体的な主張、つまりエンティティは、モデルにとって引用可能な要素となります。そして、曖昧な記述よりも断定的な記述の方が、はるかに引用されやすくなります。
「当社のバックパックには 10 年保証が付いています」は引用されやすい文章です。
「私たちは品質と耐久性に誇りを持っています」という文章は、引用されません。
主張を一度だけ述べて終わりにしないでください。
モデルはページ内の様々な箇所から情報を抽出しますが、ケビン・インディグ氏の調査によると、引用箇所は記事の冒頭と末尾に集中し、中盤では減少する傾向があります。そのため、導入・本文・結論の各部で同じ要点を強調することで、モデルがその情報をピックアップする複数のチャンスを作ることができます。
これらの施策により、AI に引用される可能性を高めることができます。
ただし注意点として、そもそもコンテンツの質が高く、具体的で、本当に役立つ場合にしか、これらの施策は機能しません。
エンタープライズ SEO コンサルタントのヤン=ウィレム・ボビンク氏が指摘するように、これらは「確立されたルール」というわけではなく、いかに巧みな戦術を駆使したとしても、内容の薄いコンテンツを救うことはできません。
ブランドレーダーの引用ページレポートを確認すれば、AI がすでに参照しているページを把握でき、コンテンツを最適化するためのヒントも得られます。
たとえば、Ahrefs の SEO ツール利用料金に関する記事は、相当数の AI による引用を獲得しているだけでなく、ボットの訪問や実際の AI トラフィックも生み出しています。

ライアン・ローは Ahrefs のコンテンツマーケティングディレクターです。ライアンにはライター、コンテンツ戦略家、チームリーダー、マーケティングディレクター、VP、CMO(最高マーケティング責任者)、エージェンシー設立者として 13 年の経験があります。彼は Google、Zapier、GoDaddy、Clearbit、Algolia など、多くの企業のコンテンツマーケティングと SEO 改善を支援してきました。彼は小説家でもあり、2 種類のコンテンツマーケティングコースの考案者でもあります。
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上位表示されれば候補に入ることができます。効果的なトピックやフォーマットを押さえ、ページ上の改善を行うことが、引用されるための近道です。
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