AI 可視性を追跡する方法

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Louise Linehan 作成

Ahrefs のコンテンツマーケター

ネットユーザーは、調査やツールの構築、さらには商品・サービス購入などの目的で ChatGPT のような「回答エンジン」を活用するようになっています。

しかし、多くのブランドは ChatGPT の内部で何が起きているのかを全く把握していません。自社が数千もの回答に登場しているにもかかわらず、どのようなクエリに対する回答で言及されているのか、どう紹介されているのか、あるいは競合他社と比べてどのような立ち位置にあるのかを知らないのです。

ChatGPT における可視性をモニタリングするための簡単なツールを自作することも可能です。しかし、少数のプロンプトを追跡しても、それは時折窓の外を眺めて天気を予測しようとするようなものです。

現実として、AI のプロンプト、回答、そして引用は絶えず変化しています。実際の傾向を把握するには、そうした変動の影響を排除するために数千ものデータポイントが必要です。

解決策は簡単です。Ahrefs ブランドレーダーを使えば、データベース内にある既存の 1,350 万件のプロンプトを対象に ChatGPT での可視性を追跡でき、さらに重要なクエリをモニタリングするための独自のカスタムクエリも設定できます。

ここでは、ブランドレーダーを使って AI 検索における可視性を測定・監視・改善するための 7 つの手順を紹介します。

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パート 1

ChatGPT における自社の可視性を競合他社と比較してベンチマークする

ブランドレーダーでは、自社ブランドに加えて最大 10 社の競合を追跡し、ChatGPT の回答内で自社がどの位置にいるのかを正確に把握できます。

競合を手動で入力するか、「さらに提案」をクリックして AI のおすすめを表示してください。

上部の競合セレクターが丸で囲まれ、その下に「言及」テーブルが表示された Ahrefs  ブランドレーダーの概要画面。すべての AI プラットフォームと ChatGPT を対象に、追跡中の全ブランドを比較している。

後々 ChatGPT において競合他社ページが獲得している可視性や引用を追跡したい場合は、セットアップ時に競合他社のドメインや URL を追加しておきましょう。

Ahrefs ブランドレーダーのブランド/競合設定。自社ブランドと各競合に対して名前欄と URL 欄があり、SE Ranking の URL 欄が強調表示されている。

分析の精度を高めるために、名称の表記ゆれ(バリエーション)を含めてもいいでしょう。これは特に、競合他社のブランド名が一般的に使われる単語でもある場合に有効です。

セットアップが完了すると、各ブランドに対して次のような指標が横並びで表示されます:

  • 言及数:各ブランドが AI の回答に登場する合計回数
  • 引用:ブランドの URL を少なくとも 1 回引用している回答の数
  • インプレッション:検索需要に基づいて重み付けされた言及数
  • AI シェア・オブ・ボイス:競合と比べて自社が総インプレッションに占める割合

そこから、ブランドレーダーのデータベース全体で競合分析を実行できます。あるいは市場やニッチ分野に絞って分析を行うことも可能です。

例えば Ahrefs の場合、「被リンク」というトピックに焦点を絞るかもしれません。これは当社の主要トピックの一つであり、製品の核となる要素でもあるからです。

Ahrefs と競合を比較した Ahrefs ブランドレーダーの概要画面。「市場またはニッチ」フィールドが上部で強調表示され、被リンクに設定されている。AI シェア・オブ・ボイスは 28.4%、検索需要は 5 万 5,800、ウェブでの可視性は 230 万件の言及で、下には AI プラットフォーム別の言及数を示すテーブルを表示。

パート 2

会話のうち何%に自社が登場しているかを把握する

「ChatGPT 上での存在感がより大きいのは、自社と最大の競合他社のどっち?」と疑問に思っているなら、「AI シェア・オブ・ボイス(AI SoV)」レポートでその答えを確認し、さらに時間の経過に伴う変化まで把握することができます。

確認方法は次のとおりです。

1
ブランドレーダーのダッシュボードにブランド名を入力
2
競合を入力するか、「さらに提案」をクリックして AI による提案を表示します。
3
AI シェア・オブ・ボイスに自社が占める割合を確認する
4
さらに詳しく見るには、AI シェア・オブ・ボイスのタブを開いてください
Ahrefs ブランドレーダーの概要画面。上記の手順に 4 つの番号付き注釈があり、ブランド名、競合リスト、AI シェア・オブ・ボイスの数値、そして AI プラットフォーム別にシェアの内訳を表示する「AI シェア・オブ・ボイス」タブが示されている。

これは、実際のユーザーに表示される可能性が高い回答におけるブランドのシェア・オブ・ボイスを示しています。

その理由は、ブランドレーダーはブランドが単に検索結果に表示されるかどうかではなく、「ブランドにとって重要な場所でメンションされているか」を重視した「人気度で重み付けされた」可視性にフォーカスしているからです。

AI シェア・オブ・ボイスの変動を追跡することで、コンテンツ戦略、PR 施策、ブランド構築の取り組みが、実際に AI 検索での可視性向上につながっているかどうかを確認できます。

AI SoV の上昇は、ChatGPT があなたのブランドを推奨する頻度が増えていることを意味します。一方、AI SoV の低下は、あなたのブランドが優位性を失いつつあることを意味します。

このベンチマークを起点にしつつ、このガイドの後半で具体的な戦略を掘り下げ、AI シェア・オブ・ボイスが現在の数値になっている理由と、改善する方法を理解しましょう。

補足

ブランドレーダー内のすべてのプロンプトは検索需要データをもとに生成されており、それぞれに関連するインプレッションが示され、トピックの人気の度合いをより明確に把握できます。インプレッションは、プロンプトの「ボリューム」と捉えることもできます。私たちがこの方法でデータを追跡しているのは、重要度が最も高いと思われるプロンプトを優先的に扱えるようにするためです。

パート 3

主要トピック、言及、ページを見つける

どの競合に負けているか(そしてどの競合に勝っているか)は確認できました。次は、AI 検索で可視性を獲得している実際のコンテンツを追跡しましょう。

その目的は、ChatGPT があなたのブランドについてすでに「何を知っている」のか、そしてあなたをどのような分野のエキスパートだと認識しているのかを明らかにすることです。

ブランドレーダーでは、どのトピックでブランドがおすすめされているのか、どんなクエリに対する回答内で最も頻繁にブランドが言及されているのか、そしてどのドメインによって自社ブランドが言及・引用されているのかを正確に把握できます。

ブランドが最も頻繁に言及されているトピックの見つけ方は次のとおりです。

1
トピックタブに移動します
2
AI プラットフォームのフィルター:ChatGPT
3
「自社ブランド:言及あり」フィルターを使って、自社ブランドの関連トピックを調査しましょう
4
ChatGPT で自社ブランドと最も密接に関連づけられているトピックの一覧を表示する
Ahrefs ブランドレーダーのトピックレポート。上部の手順に 4 つの番号付き注釈があり、トピックタブ、ChatGPT のプラットフォームフィルター、「自社ブランド:言及あり」フィルター、そして AI の回答とボリュームを含むトピック一覧が示されている。

このレポートでは、ChatGPT が回答内で自社ブランドを紹介している主要トピックの全体像を簡単に把握できます。より詳しく知りたい場合は、AI の応答レポートをご確認ください。

ここでは、ブランドが紹介されているプロンプトと回答を確認できます。

Ahrefs ブランドレーダーの AI の応答レポート。ブランド別の言及数の推移がグラフ化され、下のテーブルには各プロンプト、そのボリューム、回答が一覧表示されており、「回答」列が強調表示されている。

「さらに表示」をクリックすると実際の回答を確認でき、言及の文脈を把握できます。

たとえば下の例では、「One Little Web」というサイトのおすすめのお陰で、「競合分析に最適なツールは?」というクエリへの回答で Ahrefs が言及されています。

Ahrefs ブランドレーダーで「競合分析に最適なツールは?」への ChatGPT 回答を展開表示した画面。Ahrefs を薦める一文がハイライトされ、横に並ぶ One Little Web の引用まで矢印が引かれている。

回答内容を確認すれば、ChatGPT があなたのブランドを具体的にどのように紹介しているかがわかります。古い情報や誤った記述、あるいは宣伝したい機能が言及されていないケースなどを特定できます。これらを調査し、不足している内容を補う新しい記事を作成したり、古い記事を更新して情報を修正したりしましょう。

最後に、引用されたページを監査しましょう。これは、ChatGPT の回答内で自社が言及される際、その主な情報源となっている可能性が高い URL です。今回のケースでは、「Google Search Console」に関するWikipedia、TechRadar のレビュー記事、そして Forbes のツール紹介リストなどが該当します。

Ahrefs ブランドレーダーの「引用されたページ」レポート。上位ページの引用数の推移を可視化し、下にはページ一覧が表示されている。先頭は Wikipedia の記事、 TechRadar のレビュー、Forbes のツールリストとなっている。

これらのページの中にはブランド名に明示的に言及しているものもあれば、AI の回答内でブランドへの言及と並んで引用されているだけのページもあります。

自社をおすすめしていないページはアウトリーチの対象とみなし、ChatGPT での可視性を強化しましょう。

このレポートでは、ドメインフィルターを追加することで、ChatGPT に最も多く引用されている自社サイトのページも確認できます。

Ahrefs ブランドレーダーの「引用ページ」テーブル。フィルターを「ドメインが ahrefs.com」に設定して開いており、ChatGPT が引用している自社サイトのページにリストが絞り込まれている。

これらのページは自社で管理しており、さらに優先的に参照されている情報源だとすでに分かっているため、それらのページを更新・最適化することが、ChatGPT のブランドに関する知識不足を補うための最短ルートです。

というわけで、次のステップに移りましょう…


パート 4

競合が言及されていて、自社は言及されていない回答を見つける

ChatGPT での可視性を追跡するうえで最も実行しやすいのは、競合は言及されているのに自社は言及されていないトピックを見つけ、そのギャップを狙うことです。

これは、ブランドレーダーのダッシュボードから手早く簡単に行えます。

ChatGPT の「言及」棒グラフに移動して自社ブランドにカーソルを合わせ、「他社のみ」をクリックするだけです。

Ahrefs ブランドレーダーの概要にある「言及」棒グラフ。Ahrefs の ChatGPT バーにカーソルを合わせ、総言及数・ブランド単独言及・他社との共同言及の内訳を開いており、「他社のみ」オプションが丸で囲まれている。

これにより、AI の応答レポート内で一連のフィルターが瞬時に生成され、自社ブランドを除外しつつ競合を含むプロンプト、回答、ファンアウトクエリが表示されます。

言及ギャップに対してブランドレーダーが作成するフィルター。2 つのグループが丸で囲まれており、プロンプト、回答テキスト、ファンアウトクエリには Ahrefs が含まれず、Moz、SE Ranking、Similarweb、Peec AI、Otterly.ai のいずれかが含まれている必要がある。

このトピックの方向性をもとに新しいコンテンツを作成し、既存の記事を最適化して、競合から市場シェアの一部を取り戻しましょう。

例を挙げます。

最近、Ahrefs を使って、現在特に重視しているファネル下部(BOFU)向けのカスタムプロンプトを対象に、ギャップ分析を行いました。

私たちは ChatGPT の回答で 42 回言及されていたのに対し、競合は 66 回登場していることが分かりました。

Ahrefs ブランドレーダーの言及数棒グラフで ChatGPT の列が強調表示されている。合計 82 件のうち、競合が 66 件、Ahrefs が 42 件。

その小さな「言及ギャップ」から、どんな話題で後れを取っているのか、そして可視性の差を埋めるためにどのトピックを狙うべきかを突き止めることができました。

同じギャップフィルター適用し、1 社の競合に絞り込んだ状態。プロンプトと回答テキストには Ahrefs が含まれず、競合が含まれている必要がある。

AI の応答レポートでプロンプトとファンアウトを分析したところ、私たちのトピックギャップは、専門家による推奨(下の黄色部分)から ROI の正当化(緑)、そしてプラットフォーム対応範囲(オレンジ)まで幅広いことが分かりました。

Ahrefs ブランドレーダーの AI の応答テーブル。各プロンプト内のトピックギャップがハイライトされ、専門家の推奨は黄色、ROI は緑、AI モードのカバー範囲はオレンジで表示されている。各プロンプトのボリューム、回答、ファンアウトクエリも並んでいる。

言い換えれば、意思決定の段階にあるネットユーザーに向けたコンテンツを、分かりやすい形式でもっと作成する必要があります。

例:

  • チームがブランドレーダーを AI 可視性向上に活用している事例(「Hostinger が AI 検索での可視性を高め、反復作業を自動化している方法」)。
  • ROI と予算の評価ガイド(「AI 可視性追跡における ROI の実態」)。

  • そして、プラットフォーム別の実践的な情報を教えるブログ記事(「AI モード全体でのブランド可視性追跡:Ahrefs 流アプローチ」)。

これにより、ChatGPT の購買意欲が高いユーザーによるクエリに対する回答で、より頻繁に表示されるようになります。

そして重要なのは「言及」ギャップだけではありません。競合は引用されているのに、自社は引用されていない回答うも追跡できます。

ダッシュボードの引用タブをクリックし、カーソルを合わせて「その他のみ」をクリックするだけです。

Ahrefs ブランドレーダーの概要画面。引用タブが丸で囲まれ、ChatGPT のバーにカーソルを合わせて開いた内訳では「その他のみ」オプションも丸で囲まれている。

そこでは、競合ドメインが引用されているのに自社は引用されていない ChatGPT の回答を確認できます。

Ahrefs ブランドレーダーの引用ギャップフィルター:引用されたドメインは Ahrefs であってはならず、ドメイン範囲は moz.com、seranking.com、similarweb.com、peec.ai、または otterly.ai のいずれかである必要があります。

失われている露出の全体像を把握するには、フィルターを追加して、自社ブランドへの言及やメンションが含まれていない会話も表示して確認するようにしてください。

Ahrefs ブランドレーダーの「AI の応答」レポート。「自社ブランド:言及なし」のチップが丸で囲まれており、各競合の言及数の推移が表示され、下部には一致したプロンプトが一覧で表示されている。

その上で、競合ページからアイデアを取り入れ、自社のコンテンツを充実させましょう。具体的には、独自データや統計の追加、フォーマットや構成の改善、重要な情報や結論を最初に掲載する、メタデータやスニペットの最適化、あるいはトピック全体を網羅するようなコンテンツの拡充などが挙げられます。

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パート 5

ウェブ上の情報やユーザー生成コンテンツ内のブランド言及が ChatGPT でのブランド可視性に与える影響を追跡する

AI 検索におけるブランド可視性は、独立して存在するものではありません。ChatGPT は、ウェブ、YouTube、Reddit などのプラットフォームですでに優れたパフォーマンスを見せているコンテンツを情報源として利用しています。

ブランドレーダーなら、これらすべてのチャネルにおけるブランドのパフォーマンスを 1 か所で追跡できるため、ウェブ全体での可視性向上によって AI による言及が増加する様子を確認することができます。

各チャネルの分析方法は次のとおりです:

YouTube における可視性を追跡する

YouTube は 2 番目に大きな検索エンジンであり、ChatGPT がブランドをおすすめする際に 3 番目に多く引用している情報源です。

また、私たちが行った 11 種類の AI 検索におけるブランド可視性要因に関する独自調査によると、YouTube での言及獲得は ChatGPT によるブランド言及とも最も強い相関関係があります。

約 7 万 5,000 のブランドを対象に、ChatGPT での言及獲得と、それに相関する要因を調べた Ahrefs の調査。相関が最も強いのは YouTube での言及(0.735)で、YouTube でのインプレッション(0.721)、ブランドに関するウェブ上の言及(0.656)、ブランドアンカー(0.511)を上回っている。

つまり、クリエイターがあなたの製品に関する動画を制作した場合、ChatGPT がそのコンテンツを推奨情報のソースとして利用する可能性があるということです。

動画の可視性 > YouTube をクリックして、ブランドに言及している動画を確認してください。

Ahrefs ブランドレーダーの YouTube レポート。左側のナビゲーションで「動画の可視性」の項目が丸で囲まれ、過去 2 年間にわたる言及の蓄積や、トランスクリプト(文字起こし)内でブランド名が言及されている動画のリストを確認できる。

引用されたページレポートと照合すれば、ブランド名への言及を含む動画のうち、どれが ChatGPT の回答にも情報ソースとして利用されているかが分かります。

どのようなトピックが取り上げられ、どのクリエイターが自社に言及しているかといったパターンを探しましょう。あとは、そうしたコンテンツをもっと制作したり、コンテンツのスポンサーになったりするだけです。

ウェブでの可視性を確認

7 万 5,000 のブランドを対象にした独自調査によると、ChatGPT における可視性との相関が特に強い指標の 1 つがブランド指名型のウェブ上の言及です。

同じ相関チャートで、「ブランド名を含むウェブ上の言及」のバーが強調表示されている。2 つの YouTube 関連要因に次いで 3 位(0.656)で、チャート上では依然として「強い」とラベル付けされた範囲に収まっている。

つまり、ウェブ上での言及と AI 検索での可視性の両方の傾向を調査することで、サイト外での施策が ChatGPT でのパフォーマンスにどう影響しているかを把握するのに役立つのです。

これらの傾向を確認し、ウェブ全体でブランドに言及しているページを把握するには、ウェブの可視性タブに移動します。

Ahrefs ブランドレーダー概要の「ウェブの可視性」タブ(強調表示)。追跡対象の各ブランドに言及しているページ数の 2014 年以降の月次推移グラフと、ブランド別のウェブページ数、オーガニックトラフィック、参照ドメイン数を示す表が表示されている。

ChatGPT で引用されているページ内で言及されているかどうかを調べる、もう 1 つの簡単な方法があります。

引用されたページレポートに移動して、「言及」列を確認するだけです。

Ahrefs ブランドレーダーの引用ページレポート。「ページ内の言及」列が強調表示されており、コンテンツ内でブランド名が言及されているページには緑色のイニシャルが表示され、イニシャルがないページには「なし」と表示される。

緑色でブランドの頭文字が表示されている場合は、その URL のページ内コンテンツで自社のブランド名が言及されていることを意味します。

ブランドへの言及といった指標の追跡は、ChatGPT 上での可視性向上において、PR やブランド認知拡大の取り組みがどれほどの効果をもたらしているかを実証するのに役立ちます。

検索需要を追跡する

ブランドの検索ボリュームの増加は、ChatGPT でのパフォーマンスの成長を示す先行指標となることが多いです。

例えば、Canva の ChatGPT における可視性とブランド検索の検索ボリュームを並べて見てみましょう。

Ahrefs ブランドレーダーで図示された Canva の ChatGPT での言及。2025 年半ばにかけて増加し、秋に減少した後、2026 年の初めまでに回復している。「検索需要」タブに表示された、直近 6 か月間の Canva のブランド検索ボリュームの合計。期間の中盤で落ち込み、終盤で増加している。

検索ボリュームには、ブランドへの言及ほど強い相関関係はないものの、依然として明確な正の相関関係が見られます。

相関チャート(再掲)。今回は「ブランド指名検索の検索ボリューム」を示す 5 本目の棒グラフが追加されている(丸で囲った部分)。YouTube での言及数(0.735)に対し、この数値は 0.352 と最も低い相関を示している。

ブランド名の検索回数が増えるほど検索結果に表示されやすくなり、露出を増やすことよって ChatGPT の回答の根拠として採用される可能性も高くなります。

ブランドレーダーの 検索需要 タブでは、ブランド指名検索の需要トレンドとクエリを追跡できます。

Ahrefs ブランドレーダー概要の「検索需要」タブ(強調表示)。ブランド別の総検索ボリュームがチャート化され、各ブランドの検索ボリュームと固有の検索クエリ数を示す表が表示されている。

Reddit 上の議論をすべて把握

Reddit の議論は ChatGPT にとって宝の山です。実際のユーザーの意見やおすすめが大量に見つかるからです。

実際、ブランドレーダーによると、Reddit は 1,350 万件ものプロンプトに対する回答で ChatGPT が引用している No.1 ドメインです。

ChatGPT 向け Ahrefs ブランドレーダーの「引用ドメイン」レポート。reddit.com、wikipedia.org、youtube.com、facebook.com、alibaba.com の引用数を可視化しており、凡例では reddit.com が丸で囲まれている。

誰かが Reddit で「最高の SEO ツールは?」と尋ねて、15 人が Ahrefs をおすすめしたら、ChatGPT はそれを大多数の意見として取り入れます。

ブランドが言及されている Reddit スレッドを見るには、SERP 可視性 > Reddit に移動してください。

Ahrefs ブランドレーダーの Reddit レポート。左側のナビゲーションで「SERP での可視性」下部のこの項目が強調表示されている。2015 年以降のブランドに関する月間言及数が過去 2 年間で急増している様子や、上位にランクインしている Reddit スレッドの一覧が表示されている。

自社ブランドが言及されているアクセス数の多いサブレディットを確認し、そこでの議論の傾向や感情(センチメント)を把握した上で、過度な宣伝色を出さずに質問に対応し、議論の方向性を導くための計画を策定しましょう。

TikTok での言及を追跡

TikTok は AI 検索とは無関係に思えるかもしれませんが、その影響力は増す一方です。

自社プロダクトの使い方を説明したり、競合と比較したりする動画は、カテゴリ内でのポジショニング確立を助け、ChatGPT の回答にもそれが反映されます。

ブランドが登場する TikTok 動画を確認するには、動画の可視性 > TikTok に移動します。

Ahrefs ブランドレーダーの TikTok レポート。左側のナビゲーションで「動画での可視性」の項目が強調表示され、過去 2 年の言及数の累積と、ブランドに言及している TikTok 動画の一覧が表示されている。

パート 6

ChatGPT で最も重要なカスタムプロンプトを追跡する

ブランドレーダーを使えば、ChatGPT 上の数百万件ものプロンプトを即座に把握できます。ただ、自社のビジネスにとって特に重要なクエリについては、独自のスケジュールで、特に重視する複数プラットフォームを対象にモニタリングしたいという方が多いでしょう。

幸いなことに、ブランドレーダーのカスタムプロンプト追跡を使えば、まさにそれが可能です。「建設会社に最適な CRM」や「2026 年に(自社製品)は買う価値がある?」といった、顧客が実際に投げかけている質問を追跡できます。

重要なのは、関連するクエリをグループ化し、その全体的な傾向を分析することです。そうすることで、ブランドのパフォーマンスに関して信頼性の高い見通しを得ることができます。

例えば、意図、ファネル段階、またはプロダクトカテゴリ別にカスタムプロンプトをクラスター化できます。

他にもいくつかアイデアをご紹介します。

  • ブランド指名クエリ:情報が正確かどうかのチェックを行い、誤情報のパターンを見つけるため。(例:「Ahrefs のデータは正確?」)
  • ボトムファネルのクエリ: 購買意思決定の場面で、AI がどのように自社ブランドを推奨しているかを把握するため。(例:「小規模代理店に最適な SEO ツールは?」)
  • ミドルファネルのクエリ: AI 検索ユーザーが知らない情報を提供できるクエリを把握するため(例:「キーワード難易度とは何で、どのように算出されるのか?」)
  • 機能ベースのクエリ:注力製品に関する会話に絞り込み、それらをどのようにポジショニングし、宣伝すべきかを理解するため。(例:「Ahrefs のコンテンツギャップツールで何ができるか?」)
  • キャンペーン関連クエリ: PR やマーケティング施策が ChatGPT での可視性に与える影響を評価する(「Ahrefs の AI ブランド可視性相関調査とは?」)。

別の例として、「AI 可視化ツール」というトピックに関連する BOFU(購買検討層向け)のカスタムプロンプトを100 件以上設定しました。これが、私たちが現在、ブランド認知度の向上に積極的に取り組んでいる領域だからです。

私は、Ahrefs キーワードエクスプローラーで見つけた何百件もの AI 可視性キーワードを「プロンプト風」のより詳細なクエリへと展開しました。

Ahrefs キーワードエクスプローラーに保存された、AI 可視性キーワード 410 件のリスト。3 か月の成長列が丸で囲まれ、画面上のすべての行が 130% 超で成長している。

独自のカスタム ChatGPT プロンプトを監視するには、プロジェクトを選択し、監視スケジュールを設定するだけです。優先度の高い用語は「毎日」、中程度のクエリは「毎週」、ブランドのセンチメントは「毎月」が頻度の目安です。

その後、監視するプラットフォーム、ロケーション、競合を選択できます。

Ahrefs ブランドレーダーの追跡プロンプト向け「レポート設定」ダイアログ。プロジェクト、自社ブランド、競合リスト、ロケーションフィルターの項目があり、ChatGPT、Gemini、Perplexity、Copilot それぞれのプラットフォームに対して、チェック頻度を「毎日・毎週・毎月」から選択して設定できる。

そして最後に、進捗を追跡しましょう。

次の点について考えてみてください。平均して最も頻繁に言及されているブランドはどれか?自社のどのページが頻繁に引用されているか?可視性は以前からどのように変化しているか?

これにより、回答の変化に振り回されることなく、すぐにアクションにつなげられるインサイトが入手できます。


パート 7

ChatGPT のファンアウトクエリを追跡する

ChatGPT は学習データだけでは質問に自信を持って答えられない場合、RAG(検索拡張生成)と呼ばれるプロセスを使って、Google などの外部ソースから情報を取得します。

このプロセスの一環として、「ファンアウトクエリ」が生成されます。これは、1 つの質問を複数の関連するサブクエリに分割することで、トピックをさまざまな角度から検討し、より包括的な回答を提示するものです。

たとえばユーザーが「最適なウェブホスティング会社は?」と検索すると、ChatGPT は 2 つの点(最近の製品レビューと機能比較)から情報を深掘りするために、ファンアウトクエリを生成します。

Ahrefs ブランドレーダーのプロンプトテーブルの 1 行(「最適なウェブサイトホスティング会社は?」)。「ファンアウトクエリ」列が丸で囲まれ、その中で「2026 年のレビュー」と「機能比較」という 2 つの観点がハイライトされている。

多くの SEO 担当者は、ファンアウトクエリを中心にコンテンツクラスターを構築・最適化することが、AI 検索での可視性を向上させる鍵になると考えています。

問題は、ファンアウトクエリはプロンプトと同じくらい変化しやすいということです。

だからこそ、トピッククラスターに組み込むべき繰り返し登場するテーマ、トピック、あるいは切り口を特定したいのであれば、それらを大量にまとめて分析する必要があるのです。

幸いなことに、ブランドレーダーでは数百万件の ChatGPT のファンアウトクエリを追跡できます。

AI の応答レポートに移動し、ファンアウトクエリ列を確認してください。

Ahrefs ブランドレーダーの AI の回答テーブルの 3 行。各行にプロンプト、ボリューム、回答、言及されたブランドがあり、「ファンアウトクエリ」列が強調表示され、各プロンプトにつき 2 つのサブクエリが示されている。

上級者向けヒント:

最も引用されているコンテンツに似たコンテンツを作成し、さらに「ファンアウト最適化」で強化する

引用されたページレポートに移動し、自社カテゴリで最も引用されている URL を見つけてコピーしてください。次に AI の応答レポートに戻り、その URL をフィルターボックスに貼り付けます。

Ahrefs ブランドレーダーのAI 回答レポートを、単一の競合 URL でフィルターした画面。追跡プロンプトと ChatGPT のチップが有効になっており、23 件のプロンプトが一致している。

そのコンテンツの自社版を新規作成・更新するのに必要なプロンプト、回答、ファンアウトクエリがすべて見つかります。さらに、見つかったファンアウトのサブトピックから複数のクラスター記事を展開することも可能です。これにより、ChatGPT に引用される可能性が高まります。


ChatGPT における可視性を継続的に追跡しましょう

アクションプランはこちら:

1
まずはベンチマークから。 ブランドレーダーで、すべてのクエリを対象にした競合との AI シェア・オブ・ボイスを確認しましょう。これが、ChatGPT における全体的な可視性を測るためのベースラインになります。
2
包括的なモニタリングを設定する。最重要のクエリ(ブランド指名検索、ボトムファネルの用語、新しい製品機能)を含んだカスタムプロンプト追跡を作成し、毎日・毎週・毎月のいずれかの頻度で実行するようスケジュールを設定しましょう。
3
関連する他のチャネルも追跡する。 AI 検索での可視性につながるチャネル(YouTube での言及、Reddit 上の会話、ウェブ上の引用、ブランド検索需要)を定期的にモニタリングしましょう。
4
ギャップを見直して対処する。 競合ギャップ分析を毎月実施し、競合は登場するのに自社が登場しないトピックを見つけましょう。それらの回答のファンアウトクエリや引用ページを調べ、主要プロンプトと関連サブトピックの両方に対応するコンテンツクラスターを新規作成または更新しましょう。
5
効果を追跡。 最適化されたコンテンツの公開、権威あるページからの引用獲得、そしてオンライン上の他チャネルでのプレゼンス構築を進めるにつれ、カテゴリおよびデータベースの両方で AI SoV が上昇していきます。これは、クロスチャネルでの取り組みが ChatGPT 上での可視性向上につながっていることを証明するものです。

自社ブランドの立ち位置が知りたい場合は、ブランドレーダーをお試しください。

ブランドレーダーの利用を開始
Louise Linehan のプロフィール画像
ガイド作成者Louise Linehan

ルイーズは Ahrefs のコンテンツマーケターです。過去 10 年間で、Pi Datametrics、BuzzSumo、Cision といった SaaS 企業でコンテンツ関連のシニアポジションを歴任してきました。その間、数百本のブログ記事を公開し、業界をリードする調査を主導し、専門家主導のウェビナープログラムを開発してきました。

ルイーズは、エンタープライズ向け SEO 企業 Pi に在籍していた頃、初めて SEO の実務を学びました。入社からわずか数週間後にはカニバリゼーションに関する記事を公開し、当時 SEO 業界の第一人者であったランド・フィッシュキン氏の目に留まることとなりました。それ以来、彼女は作為的なリンク構築からコンテンツ・シンジケーション、検索需要予測に至るまで、幅広いトピックについて執筆を行ってきました。また、プライベートでも地元の 2 社の事業者向けにウェブサイトを制作するなどして、SEO への実践的な理解を深めています。

ルイーズの手掛けた記事は、Search Engine Watch、The Drum、The Telegraph、Spin Sucks などの業界メディアで読むことができます。

AEO ガイドをすべて見る

/01

回答エンジン最適化(AEO)とは?

まずはこちら。AEO とは何か、SEO との違い、対策を始めるための 7 つのステップを解説します。

/02

回答エンジンの仕組み

プロンプト入力から回答生成までの間に実際に何が起こっているのか、そして、そのプロセスにあなたのブランドの情報が入り込む方法。

/03

AI 可視性を追跡する方法

見えないものは最適化できません。あなたのブランドがどんな AI 回答に表示されているかを調査する 7 つの方法。

/04

追跡すべき最適なプロンプトの選び方

回答を 1 件ずつ追跡するのではなく、関連プロンプトをまとめて調査しましょう。モニタリングすべきクエリが見つかる場所 11 選。

/05

回答エンジン向けにコンテンツを最適化する方法

上位表示されれば候補に入ることができます。効果的なトピックやフォーマットを押さえ、ページ上の改善を行うことが、引用されるための近道です。

/06

AI 回答内のブランド言及をモニタリングし、新たな言及を獲得する方法

AI は、他の場所で話題になっているブランドを回答内でおすすめします。そのようなブランド言及をモニタリングし、さらに増やす方法をご紹介します。

/07

回答エンジン向けにウェブサイトを最適化する方法

AI があなたのページに到達して内容を読み取り、どんなサイトなのか理解することが可能かどうかを左右する、技術的な修正。