
Glen Allsopp 作成
Ahrefs マーケティング戦略・リサーチ責任者
Ahrefs ユーザーは、自分が重視するクエリに対する AI でのブランド可視性を追跡できるようになりました。ところが、どの用語をモニタリングすべきか悩む人が多いようです。
結局のところ、AI との会話は従来の検索とは異なります。質問がはるかに詳細な内容ものになったり、長いの会話の途中で発生したりするからです。
AI の回答は、オーガニック検索結果に比べて一貫性に欠ける傾向があり、おすすめされるブランドや引用される URL も毎分変化しています。
この記事では、Ahrefs が最も合理的だと考える追跡フレームワークと、クエリの情報源についてご紹介します。
すでに何を追跡したいか分かっている場合は、ブランドレーダーのカスタムプロンプト機能を使えば、選択したロケーションとプラットフォーム全体の回答を、毎日・毎週・毎月のスケジュールでモニタリングできます。
個別のクエリごとにブランドへの言及を確認することも、あるいは(推奨される方法として)プロンプトをクラスター化し、回答に関するデータ(紹介された URL や傾向を含む)をまとめて確認することも可能です。
YouTube で学習を続ける
ここ数ヶ月間、プロンプト・トラッキングは議論の的となっています。よくある批判として、AI の回答の変動性やパーソナライゼーションにより、自社ブランドの実際の露出を把握するのが困難、というものがあります。
プラットフォームは、ユーザーが入力する検索クエリやその頻度といったデータをそのまま公開することはありません。そのため、実際には誰も検索していないクエリに対するブランドの露出状況を追跡してしまっている可能性もあります。
一方で、何もないよりは方向性を示すデータがある方がましだとする意見もあります。少なくとも、AI のあなたのブランドに対する認識が事実と一致しているかどうかは、確認しておくべきでしょう。
Ahrefs では、完璧なデータを扱っているわけではないことを分かっている一方で、具体的なアクションにつながるインサイトを回答から得られると考えています。
プロンプトモニタリングをもう少し広い視点で捉えると、私たちの見解は次のとおりです。
しない | 推奨 |
|---|---|
個々のプロンプトの結果に注目する | 類似したプロンプトをグループ化し、集計結果における共通点を分析する |
これは「一度設定すれば、あとは放っておけばよい」作業だと考えてください。 | よく引用されるサイトと関係性を築くなど、アクションプランを立てる |
プロンプトのトラッキングは、従来の順位トラッキングと同じように考える | 回答内の「順位」は非常に変動しやすいことを理解する |
プロンプトの追跡こそが AI 可視性データを得るための最良かつ唯一の情報源だと思い込む | LLM からのトラフィック、関連するサーバーログ、従来の検索パフォーマンス、および(可能であれば)より広範なプロンプトデータセットを監視する |
URL が引用されることが最終目標だと考えている | 自社のビジネスが、引用されなくても、日常的におすすめされることが可能であることを把握する |
ウェブサイトが対象とするあらゆる想定ユーザーやキーワードの切り口を追跡しようとする | まずは、価値の高いトピックに関連するクエリを優先しましょう。後からいつでも範囲を広げることができます。 |
回答を分析する際、実行可能なアクションステップを特定することを重視しています。
例えば、「カスタムプロンプト追跡」といった新機能をリリースする際、AI の回答に Ahrefs にその機能が加わった事実が反映されているのか、それとも引き続き古い情報源が参照されているのかを把握したいのです。

複数の AI プラットフォームをモニタリングすることで、(SEO 担当者が従来重視してきた)Google だけで目立つサイトに限らず、Bing、Brave Search、カスタムインデックス全体で獲得しているブランド言及を把握できます。
回答の正確性に加え、私たちは主に、次の点に注目しています。頻繁に言及されており、関係性を築くべきウェブサイト。頻繁に紹介されている SEO プラットフォームの機能や活用事例で、より網羅的な情報を掲載すべきもの。そして、主要な提供サービスに関して競合他社と比べた自社の立ち位置です。
とはいえ、私たちはカスタムプロンプトの追跡だけに注力しているわけではありません。
私たちのモニタリングの対象には、サーバーログにおける AI ボットの活動、AI プラットフォームからのトラフィック、従来の検索パフォーマンス、そしてブランドレーダー内の数千万件ものプロンプトから得られるインサイトが含まれます。
プロンプトのボリュームに関する補足
同僚のパトリック・ストックスが近日発表予定のレポートによると、人々の LLM の検索以外の用途を除くと、ChatGPT 上での検索に似たやり取りのボリュームは、Google の検索ボリュームの約 12% に相当するとのことです。
主要な AI プラットフォームはユーザーのクエリデータを公開していないため、特定の質問がどのくらいの頻度で尋ねられているかを正確に把握しているのは、それらのプラットフォームだけです。
実際の会話データを提供するサードパーティのプロバイダーも存在しますが、それをもとに推定されたクエリ数は、私たちが妥当と判断する数値を大幅に上回るものであることが確認されています。
Ahrefs の現在のアプローチでは、プロンプトの大半を、検索の人気度に関してより信頼性の高いデータが存在する従来の検索キーワードに基づいたものにしています。
確かに、従来の検索キーワードを「合成」して作ったバリエーションは、ユーザーが AI に投げかけるクエリを完全に再現しているわけではありません。しかし、関心の高さが実証されているトピックを監視したい場合、どれを優先的にモニタリングするか決めるのには役立ちます。
プロンプト追跡全体を捉える上で重要な要素である「類似したトピックのグループ化」について、さらに掘り下げていきましょう。
ChatGPT に「最適なジム管理ソフトウェアは?」と尋ねると、Wodify や PushPress がおすすめの上位に挙がるかもしれません。しかしその数秒後には、Mindbody こそが最適なソリューションだとして、同サービスを 2 位にランク付けしたランキング記事とともに紹介される可能性もあります。
筆者はこの「ランキング」の変動を、Sparktoro の CEO であるランド・フィシュキン氏のレポートに着想を得て、Detailed.com の無料ツールを使って可視化しました。
そのため、個々の結果を優先するのではなく、関連するプロンプトをグループ化し、回答の共通点を全体的な方向性として把握することをお勧めします。
これらのプロンプトのグループは、検索意図、属するマーケティングファネルの段階、提供する製品やサービス、あるいはビジネスにとって意味のあるその他の基準をもとに分けるといいでしょう。
次の例は主に、Google の SERP の機能の「他の人はこちらも質問」に表示される質問に着想を得て、他のデータソースも用いて内容を補足したものです。
クラスターの切り口どのようなクラスター化が最適かは、あなたのビジネスによって変わります | データソース候補カスタマーサポートへの問い合わせと GSC のデータを組み合わせるなど、複数の情報源を統合するといいでしょう。 | ベースにできるクエリ例これらはあくまで例にすぎません。最良の結果を得るには、自社データや特定分野での実際の経験をご活用ください。 | |
|---|---|---|---|
競合に対するポジショニング | Google の SERP の機能「他の人はこちらも質問」 | 不動産エージェントに最適な CRM は? | 建設会社に最適な CRM は? |
信頼と裏付け | 掲示板や SNS グループでの議論 | Hoka のランニングシューズは長期的に見て十分な耐久性がありますか? | Hoka の靴は足底筋膜炎患者に適していますか? |
最もコンバージョンにつながっているページ(例:「WeTransfer alternatives(WeTransfer の代替ツール)」と検索する人が顧客になる) | ウェブサイト分析と自己申告アトリビューションのデータ | WeTransfer の代わりによく使われているツールは何ですか? | WeTransfer に代わる、優れたサービスは何ですか? |
ファネルの段階(例:ファネルの下部) | カスタマーサポート関連のクエリ | 小規模ビジネスにとって HubSpot は導入する価値がありますか? | HubSpot は 2026 年でも導入する価値がありますか? |
具体的な要件 | Ahrefs キーワードエクスプローラ | cPanel が利用できる最適なウェブホスティングはどれですか? | HIPAA 準拠のホスティング会社をいくつかおすすめしてもらえますか? |
これらはそれぞれ、とりわけトピックについては、さらに細かなレベルまで分解することもできます。
ブランドの言及を全体的にモニタリングしたいなら、ブランド名ありのクエリとブランド名なしのクエリを別のクラスターに分けるのがおすすめです。
実際のところ、時間をかければ個別のプロンプトに対する回答の集計データを確認することも可能ですが、それには欠点もあります。
プロンプトをどのようにグループ化できそうかイメージできたところで、次は何を追跡すべきかのヒントになるデータソースを見ていきましょう。
ご存じですか?
Google Search Console を直接、または Ahrefs ウェブマスターツール経由で開き、自社サイトがすでに上位表示されている質問を重点的に探してください。
そのための簡単な方法の一つは、以下の正規表現を使用することです。
\b(why|what|when|are|will|does|should|where|who|how|can|do|is)\b
ここでは、指定した単語のうち 1 つ以上を含む語句のみが表示されます。

次の正規表現(regex)を使うと、長さが 6 語以上のクエリをすべて探すことができます(^(\S+\s+){5}\S+)。必要に応じて「5」をより大きな数に変更してください。
サイトを作ったばかりで検索トラフィックがまだ少ない場合や、単に別の業界について調べているだけの場合でも、Ahrefs のキーワードエクスプローラーツールのフィルター機能で同じキーワードを使用することができます。
推定検索ボリュームが AI チャットの利用量と完全に一致することはありませんが、このアプローチなら、トピックの一般的な人気度を把握することができます。
Google は 2022 年、オンラインコミュニティでの会話にスポットを当てる新たな検索結果機能「ディスカッションとフォーラム」を導入しました。これには、より多くの実体験に基づくアドバイスを見つけやすくする意図がありました。
一般的なウェブページでは、検索順位を意識してキーワードを多用し、タイトルタグが完璧に最適化されていることが多いです。一方、掲示板の投稿は、ユーザーが検索順位を気にすることなく自然な言葉で書くため、より人間らしい文章になっています。
そのおかげで、AI 主導のプラットフォームでも人々が尋ねていそうな、自然な表現の質問のヒントを見つけられます。

ここでは Reddit が最も主要なドメインですが、Facebook、Quora、Steam コミュニティ、そして他にも数千ものサイトが見つかります。
アドレスバーに &udm=18 という特定のパラメータを追加すると、検索結果に SERP 機能が表示されるのを単に待つのではなく、トピックに関連するフォーラムを直接検索できるようになります。
質問に対して多くのコメントが寄せられるのは良いことですが、私は基本的に、最もよく見られる視点や切り口を探しています。
理想的には、ニュースレターへの登録や製品デモのリクエストといった行動をを、サイト上のどのページが最も多くの訪問者に促しているかを示すデータが、すでに手元にある状態が望ましいでしょう。
例として、Google で人気の検索キーワードに対して上位表示されたおかげで、当社サイトの無料キーワード生成ツールが他のどのページよりも多くの顧客の新規登録を生み出したとします。
AI 検索でのパフォーマンスを追跡するには、LLM を使って従来の検索キーワードをより会話的で自然な言い回しに変換する、というアプローチが考えられます。
念のため繰り返しますが、私たちは個々の回答に注目するのではなく、より広範な一連のクエリ全体の中で、私たちがどのように言及されているかに注目しています。
選んだ AI アシスタントには、たとえば次のような簡単なリクエストをしてみましょう。
[URL] へのトラフィックを実際に生み出した Google 検索クエリのリストを、AI 検索プラットフォームでユーザーが使いそうな「会話形式のプロンプト」に変換してください。まさにこうした作業こそが、あなたの得意分野であり、本来の役割です。
問題のページは必ず確認してください。
元のクエリが長いほど、変更は最小限にとどめるべきです。クエリの意図は決して変えないでください。そのページの内容に関連があると思う語句のみを変更してください。年を含める必要がある場合は、現在の年(2026 年)のみを入れてください。
これまでにこのページへの流入につながった検索クエリのリストはこちらです:
<GSC の質問とクリック数・表示回数 / キーワードリサーチのデータ>
従来の検索クエリと、それに対応する会話形式のクエリの例をいくつか挙げます。
「低予算で使えるプロジェクト管理ツール」>「予算が少ないスタートアップに最適なプロジェクト管理ツールは?」
<より具体的な例を挙げてください>
まだどのクエリに対してもそのページに順位が付いていない場合は、その部分を Ahrefs のキーワードエクスプローラーなどのデータに置き換え、狙っているキーワードと、その検索ボリュームを紹介してもいいでしょう。
SEO における多くのことと同様に、この概念もさらに一段階上のレベルへと引き上げることができます。
ここ数ヶ月、メテハン・イェシルユルト氏のコンテンツをよく読んでいるのですが、彼は GSC データをより長いクエリへと変換する手法のガイドで、より詳細なプロンプトを紹介しています。
彼は、通常の検索キーワードを LLM 用のプロンプトに変換することに特化したカスタムツールを構築しました。
配慮のため全体は公開しませんが、app.py ファイルからサンプルを紹介します。

「ビフォー・アフター」の具体例は、具体的であればあるほど良いという点には、メテハンも同意してくれると思います。
Perplexity が独自のウェブインデックスを構築しているのは興味深い事実です。おそらく、データに関して従来の検索エンジンへの依存を減らすためでしょう。
最近の調査で、それらは ChatGPT や Microsoft Copilot に比べて、回答の中で質の高い情報源をおすすめする可能性がはるかに高いことがわかりました。
(Microsoft が ChatGPT と長年の関係を築いているにもかかわらず)Perplexity と Microsoft の間で重複する上位ドメインの数のほうが、Microsoft と ChatGPT の間で重複する上位ドメインの数よりも多かったのにもかかわらず、です。
AI プラットフォームで上位引用されているドメインのうち、Google 検索での可視性がないものはどれくらいあるのか
Ahrefs ブランドレーダーを使い、各プラットフォームで参照されている上位 1,000 ドメインを分析。

業界に関連する質問を Perplexity に投げかけると、各チャットの最後に関連するフォローアップクエリが提案されるという、便利な機能があります。

私は Perplexity にコンタクトをとり、これらは過去に実際に尋ねられたクエリなのか確認しました。
元のクエリ と その検索結果を使って AI モデルによって生成されると聞きました。要するに、そのデータをもとに次に来るであろう質問をモデルが予測して生成しているわけです。
今回の目的からすると、それらが実際の過去のクエリに基づいたものではないのは少し残念です。しかし、Perplexity は可能な限り実際のクエリに近いものを表示していると思われるため、これらは分析するだけの価値があると感じています。
追跡している特定のニッチ分野についてリサーチを始める際は、Google の SERP に表示される「他の人はこちらも質問」の質問項目を使って調査を始めることが多いです。
ペット関連分野であれば、「子犬に最適なフード」とシンプルに検索するだけで、関連する質問や、その次に続きそうな質問の候補がすぐに表示されます。

見出しをクリックして展開すると、Google はさらに多くの候補クエリを提示します。
あまり馴染みのない業界を調査する際、筆者はよくこれらの質問をそのまま使い、よく表示されるブランド、ドメイン、回答タイプの表示頻度の変動を確認します。
より本格的な業務や個人プロジェクトでは、これらをベースに内容をさらに発展させていきます。その具体的な方法は、キーワードエクスプローラーの「質問」タブのセクションでご紹介します。
分析を大規模に行いたい場合は、Ahrefs ツールバーと Detailed SEO Extension の両方を使うことで、「他の人はこちらも質問」の複数階層の見出しを自動的に抽出できます。
Ahrefs ブランドレーダーは、Google AI モード、ChatGPT、Perplexity などの主要 AI プラットフォームを対象に、2 億 4,000 万件超のプロンプトについてのインサイトを提供しています。
金融プラットフォーム NerdWallet の可視性を見ると、同サービスがすでに「住宅所有者向け保険」や「おすすめの普通預金口座」といったトピックと関連付けられていることがわかります。
これらはそれぞれ個別にクリックして、修正したいクエリを見つけ、そのまま追跡を継続できます。
例えば、特定の地域向けのコンテンツ制作を最近始めたのであれば、それらの国を対象に該当するキーワードを追跡したり、プロンプト内でその国を具体的に指定したりすることができます。
更新頻度は、毎日・毎週・毎月など、任意の頻度に設定することもできます。
具体的な手順は使用している分析ツールによって異なりますが、考え方は同じです。トラフィックを獲得しているページを見つけ、そのページをもとにプロンプトを作っていきます。
私が Ahrefs のウェブアナリティクスでトラッキングしているサイトの 1 つでは、AI 検索からのトラフィックのほぼすべてが ChatGPT からの流入であることが分かっています。
従来のウェブアナリティクスに加え、サーバーログを詳細に分析することも可能です。
以下は、ChatGPT-User が 7 日間にわたり Detailed.com 上のページをリクエストしたタイミングを示しています。
これはウェブを絶えずクロールするボットではありません。ユーザーが ChatGPT やカスタム GPT に質問し、その回答を生成する際に役立つ可能性がある場合にのみ使用されます。
従来の検索ボットに加えて、Perplexity-User(Perplexity)、DuckAssistBot(DuckDuckGo)、MistralAI-User(Mistral)などからのリクエストも確認できます。
その後、このガイドの提案に沿って、次のようなプロンプトのアイデアを得ることができます。
Google Search Console で、そのページにトラフィックを送り込んでいる検索語句を確認する
オーガニック検索で上位表示されている検索結果に、あわせて表示される「他の人はこちらも質問」を見つける
そのページを見つけるために人々が尋ねそうな、関連性の高い質問を LLM に尋ねる
どちらのソースも単独で有用ですが、それらを組み合わせて活用できる追加のデータポイントがあるとさらに良いでしょう。
Ahrefs ブランドレーダーのもう 1 つの優れた利点は、可視性分析をゼロから始めなくてよい点です。
過去数ヶ月にわたる AI 可視性データを遡ることで、競合他社は表示されているものの、自社のブランドは表示されていない、Ahrefs が分析済みの検索クエリを見つけることができます。
そこから、それらをカスタムプロンプトグループに追加することで、より頻繁に、あるいは他のロケーションやプラットフォームを対象に追跡できるようになります。
このツールのもう一つの利点は、サイトに存在する可能性のあるコンテンツの不足(コンテンツギャップ)を明らかにできることです。単にそれらのトピックに関連するページがサイト内に存在しないために、検索結果に表示されていないという可能性もあります。
Ahrefs のキーワードエクスプローラーのデータベースでは、287 億ものキーワードを調査し、お客様の業界に最適なキーワードを見つけることができます。
「パリのホテル」などのシードフレーズから始めて、「フレーズ一致」、次に「質問」をクリックすると、関連する候補が対応する検索ボリュームとともにすぐ表示されます。
最初の検索範囲が広いほど、より多くの質問が結果として表示されます。以下は、「大工仕事(carpentry)」という広いトピックで検索した例ですが、800 件以上の質問がヒットしました。
もちろん、ここには「関連づけて引用されたい」とはおそらく思わない語句も含まれているはずです。
使っているプラットフォームによっては、「What is carpentry?(大工仕事とは?)」への回答がウェブ検索や参照元リンクの掲載なしで生成・表示されることもあります。
オンラインの大工養成学校を運営している場合や会社設立サービスを提供している場合は、「大工のビジネスを始める方法」のようによく検索されているフレーズを取り上げ、そのバリエーションを 1 つのクラスターとしてまとめて追跡するとよいでしょう。
SEO において、これまでの主な関心は何よりもまず Google の検索結果に向いていたはずです。
一方、AI の回答は、Bing、Brave Search、独自のウェブインデックス、および独自の学習データからの情報によって補完される場合もあります。
ここから、Google 上では目にすることのなかった、あなたのブランドに関する否定的または不正確な情報が多数見つかる可能性があります。
この記事を書き始めた時点では、ChatGPT を対象にモニタリングしていた関連クエリに対する回答からは、Ahrefs がカスタムプロンプト追跡機能を提供していることは確認できませんでした。
つまり、私たちは自社サイトや SNS、さらには外部サイトの記事を通じて情報を発信していく必要が生じました。そうした記事の中には、当社のツールにこの機能が欠けているという以前の記述がそのまま残っている可能性があったからです。
幸い、現在は一貫して正確な情報が表示されています:

自社ブランドについては、次のような回答を追跡できます。
現在の料金
価格の手頃さ、信頼性、快適さなど、顧客にとって重要な優先事項
特定の機能を提供しているかどうか
よくある不満
主要な競合と比べて自社がどの位置にいるか
Notebook Agency の創業者スティーブ・トスは、AI が自社ブランドに対して持つ認識が実態と合っているかを確認することを強く推奨しています。
彼は、クライアントと仕事をする際、ヘルプドキュメント、セールス通話の文字起こし、プライベートの通話、さらにはセールス・バトルカードといった追加資料のデータを活用することで、LLM 上でクライアントがどのように紹介されたいかを把握することができると話してくれました。
そこから彼のチームは、意思決定を左右するような質問のプロンプトを作成し、回答の正確性を測定します。もし実態と一致しない情報が見つかった場合は、自社サイトや他のサイトに掲載する追加コンテンツを作成して、回答内容の修正を試みます。
回答の追跡を困難にしている要因の一つは、アシスタントが保持しているユーザーに関する情報です。これには、ユーザーの所在地、過去のチャットで判明した好み、そして進行中の会話から得られる追加情報などが含まれます。
プロンプトに追加のコンテキストを加えることで、これらをモデル化しようとすることは可能ですが、それには限界があるということを忘れないでください。完全な代替手段にはなりません。
パーソナライズされた回答への対策として「ペルソナ別の追跡」を強く推奨する声がある一方で、当然ながら懐疑的な見方をする人も少なくありません。私たちはペルソナに関連するプロンプトも追跡してはいますが、それを最優先事項として位置づけていません。
私が注目している形式の 1 つは、次のようなシンプルな構成です。<自分の状況><制約><優先事項><課題><質問>。
それを分解すると、たとえば次のようなものが含まれます。
<状況> | 仕事でストレスが溜まっていて…… | 大きな庭付きの物件を新しく購入したばかりで… |
<制約> | あまり自由な時間がなくて…… | 子どもでも手伝えるような、簡単な水やりの方法を探していて… |
<優先事項> | 頭の中のあの声を落ち着かせられたらいいのに…… | 水圧を落とさずに少なくとも 50 メートル伸びる必要がある… |
<課題> | ヨガを試したり、YouTube のチュートリアル動画を見たりしました… | すでに複数のホースをつないでみたけど、うまくいかない… |
<質問> | 地元の瞑想リトリートに行ってみることをおすすめしますか、それとも… | 検討すべきスプリンクラーやホースのシステムはありますか…… |
これを進めるにあたっては、カスタマーサポートのチャット、広告データ、サイト内検索(ブログ記事やヘルプドキュメントなどを対象としたもの)など、思いつく限りのあらゆる社内データソースを活用できます。
こうした手法にあまり関心がないのであれば、マーク・ウィリアムズ=クック氏が紹介するシンプルな手法がおすすめです。これは、「完全な」ペルソナを構築するのではなく、用語をパーソナライズするというものです。
彼は LLM に対して、「私が(特定のペルソナ)で(特定のキーワード)について調べているなら、どのような言葉で検索するだろうか?」とプロンプトを入力します。
あれこれ試してみるのも面白いですが、先ほども述べたように、これらが実際のパーソナライゼーションとどの程度一致しているのかは分かりません。
最近リリースされたブランドレーダーの機能
この記事を書いている最中に、Ahrefs が追跡対象にするクエリの生成を支援する新機能をリリースしました。
現在取り組んでいるプロジェクトや、すでに入力済みのカスタムクエリに基づいて、注目すべき具体的な重点領域を特定します。
上のスクリーンショットは、ある自動車ブランド向けの追加プロンプトを探していた際に、車両の所有に関連するトピックが生成された様子です。
フィードバックをもとに改善を続けていきますので、ぜひお試しいただき、感想をお聞かせください。
AI 可視性の分野に巨額の資金が投じられていることを考えれば、数多くの企業が事あるごとにプロンプト追跡の重要性を強調するのも当然のことと言えます。
私たちが最もおすすめするのは、単にプロンプトを追跡するだけでなく、そこから得られた情報に基づいてアクションを起こす準備を整えておくことです。
例えば、次のようなものが含まれます。
最も多く引用されているページの情報が正確で最新であることを確認する
認証、機能、認定など、見落としている可能性のある回答内のパターンに気づく
自社ブランドとの関連性が高い回答の参照元となっている上位サイトと関係を構築する
AI トラフィックを売上やその他のコンバージョン成果に関連付けて分析するレポート体制を整える
人々があなたのブランドについて話している内容が事実と一致しているかどうかを確かめる
コンテンツや知識のギャップを見つけ、それを埋める
不正確な記述の修正を(丁重に)依頼し、ヘルプドキュメントに補足説明を加えて内容を更新しました。また、必要に応じて、当社が対応する特定のユースケース向けの専用ページも作成しました。
最後に、最初から何千もの用語の追跡を始める必要はありません。
まずは限られたトピックに対して数十件のプロンプトを用意するだけでも十分です。その後、新たな事業分野に進出したり、単にモニタリングの範囲を広げたい場合は、そこから拡張していけばいいでしょう。
AI 関連のあらゆる事柄と同様に、私たちは常に調査結果や知見を共有しており、今後私たちのアプローチに変更が生じた場合には、このガイドを最新の情報にアップデートします。
Ahrefs のブランドレーダーで得られるインサイトをさらに知りたい方には、同僚のデスピナが作成した実践的な 10 の活用例を紹介したガイドを強くおすすめします。

グレンの SEO レポートは TechCrunch や Financial Times などでも取り上げられています。彼は「Detailed SEO Extension」の週間利用者数を 45 万人にまで成長させた後、Ahrefs に入社し、現在はマーケティングおよびプロダクトチームと共に業務に取り組んでいます。
まずはこちら。AEO とは何か、SEO との違い、対策を始めるための 7 つのステップを解説します。
プロンプト入力から回答生成までの間に実際に何が起こっているのか、そして、そのプロセスにあなたのブランドの情報が入り込む方法。
見えないものは最適化できません。あなたのブランドがどんな AI 回答に表示されているかを調査する 7 つの方法。
回答を 1 件ずつ追跡するのではなく、関連プロンプトをまとめて調査しましょう。モニタリングすべきクエリが見つかる場所 11 選。
上位表示されれば候補に入ることができます。効果的なトピックやフォーマットを押さえ、ページ上の改善を行うことが、引用されるための近道です。
AI は、他の場所で話題になっているブランドを回答内でおすすめします。そのようなブランド言及をモニタリングし、さらに増やす方法をご紹介します。
AI があなたのページに到達して内容を読み取り、どんなサイトなのか理解することが可能かどうかを左右する、技術的な修正。