AI 検索向けのコンテンツ最適化の正解を日々探っている中で、「引用される可能性を増やすには、ページの更新頻度を上げるべきだ」という意見を目にしました。
Ahrefs はこの説を検証するため、Ahrefs ブランドレーダーのデータを使用し、ChatGPT、Perplexity、Gemini、Copilot、AI による概要(AI Overviews)、そして「古き良き」Google のオーガニック検索結果を対象に、回答内で引用されている情報の掲載元である約 1,700 万件の URL を抽出しました。そして、以下の値を算出しました。
これにより、従来の Google 検索と比較して、AI アシスタントが本当に「鮮度の高い」コンテンツを「好む」のかどうかを明らかにします。
Ahrefs ブランドレーダーで AI ツールでの可視性をチェック
ChatGPT、Perplexity、Copilot、Gemini の回答内のあらゆる表示位置で引用された URL の平均経過日数を計算すると、初公開からの平均時間は 1064 日、つまり 2.9 年となりました。一方、オーガニック検索結果で引用される URL の場合は、初公開からの平均時間は 1432 日、つまり 3.9 年で、丸 1 年も古いコンテンツであることが分かりました。
これだけを見ても、AI アシスタントは明らかに新しいコンテンツを好む傾向があり、引用された URL はオーガニック検索結果よりも平均して 25.7%「鮮度が高い」と言えます(計算式:(1432-1064)/1432=25.7)。
記事が最後に更新されてからの平均経過時間を見ても、同様の傾向が見られます。
AI アシスタントはより最近更新されたコンテンツを好む傾向を示し、最終更新からの平均経過時間は 909 日でした。一方、オーガニック検索結果では 1047 日で、その差は 13.1% と(初公開日からの経過日数と比べれば)小さくなっています(計算式:(1046-909)/1046=13.1)。
データを個別に見ていくと、各 AI アシスタントと検索プラットフォームの「鮮度」に対する好みがより明確になります。
Google の AI による概要の回答内で上位 3 件に掲載されている URL は、初公開または最終アップデートから比較的時間が経ったコンテンツであることが多く、初公開からの平均経過日数は 1432 日 (3.9 年) を超え、最終更新日は 1047 日 (2.9 年) 前でした。これは、Google のオーガニック検索結果の URL の平均経過日数に非常に近い値です。
AI ツール同士を比較すると、Perplexity が最も古いコンテンツを好み (1166 日)、続いて Gemini (1118 日)、Copilot (1056 日)、そして ChatGPT の回答内参照 (1023 日) と引用 (958 日) の順でした。
データを表にまとめたものがこちらです。
AI 検索プラットフォーム | 初公開からの平均経過日数 | 最終更新からの平均経過日数 |
|---|---|---|
Google AI Overviews (引用 URL の上位 3 件) | 1432 | 1067 |
オーガニック検索結果 | 1416 | 1047 |
Perplexity (文章回答部分の引用) | 1166 | 993 |
Gemini | 1118 | 831 |
Copilot | 1056 | 865 |
ChatGPT (参照 URL) | 1023 | 865 |
ChatGPT (引用 URL) | 958 | 989 |
オーガニック検索結果を基準として考えると、各 AI アシスタントが新コンテンツを好む傾向がより分かりやすくなります。
初公開からの経過日数に注目すると、AI ツールの中でも ChatGPT が特に新コンテンツを好む傾向を示しており、回答内で提供される情報の参照元 URL の場合は Google のオーガニック検索結果と比べて 393 日新しいコンテンツを、文章を直接引用する URL の場合はなんと 458 日も新しい情報を選んで表示していることが分かりました。
オーガニック検索結果と比較すると、今回調査対象としたすべての AI アシスタントが明らかに鮮度の高いコンテンツを好む傾向を示しています。ただし、Google の AI による概要だけは例外で、オーガニック SERP と比べて平均 16 日古いコンテンツを引用しています。
以下がそのデータです。
AI 検索プラットフォーム | オーガニック検索結果との差異 (初公開からの平均経過日数) | オーガニック検索結果との差異 (最終更新からの平均経過日数) |
|---|---|---|
Google AI Overviews (引用 URL の上位 3 件) | 16 | 21 |
オーガニック検索結果 | 0 | 0 |
Perplexity (文章回答部分の引用) | -250 | -53 |
Gemini | -298 | -216 |
Copilot | -360 | -182 |
ChatGPT (参照 URL) | -393 | -182 |
ChatGPT (引用 URL) | -458 | -58 |
検索結果や回答内での表示位置ごとに、引用 URL の経過日数がどのように異なっているかも確認することができます。以下のグラフは、検索順位あるいは AI ツールによる回答内での表示位置が 1 位から 10 位までのページの、初公開からの平均経過時間を示しています。
オーガニック検索結果では、古い記事ほど上位表示されやすいようですが、AI アシスタントはそれぞれのポジション間で比較的差が少なく、引用 URL のほとんどが公開されてから日が浅いものであることが分かります。
引用記事が最後に更新されてからの平均経過時間を見ると、ChatGPT と Perplexity の 2 つが、テキスト回答内で参照情報を「新しいものから古いものへと並べる」というパターンで表示しているようです。
このパターンは、ページの引用の順番とその最終更新からの経過日数との相関関係を見ることで、より明確になります(AI による概要を除く)。
ほとんどのプラットフォームでは、引用とコンテンツの経過日数の間に負の相関が見られ、古いコンテンツほど回答上部に掲載されている(オーガニック検索の場合、検索上位に表示される)ことを示しています。
ところが Perplexity と ChatGPT の場合、引用の順番とコンテンツの経過日数の間に正の相関を示しており、新しいコンテンツが上部に掲載されています。ツールが回答生成時に、公開日に基づいて意図的に順序付けを行っているようです。
従来の検索結果と比較すると、AI アシスタントはより新しく、鮮度の高いコンテンツを好んで引用する傾向があるようです。このことから、LLM での可視性アップには、定期的なコンテンツ更新が有効かもしれません。
とはいえ、いくつかの注意点もあります。
この調査に関するご質問やご意見は、X のポストでご自由にお寄せください。

ライアン・ローは Ahrefs のコンテンツマーケティングディレクターです。ライアンにはライター、コンテンツ戦略家、チームリーダー、マーケティングディレクター、VP、CMO(最高マーケティング責任者)、エージェンシー設立者として 13 年の経験があります。彼は Google、Zapier、GoDaddy、Clearbit、Algolia など、多くの企業のコンテンツマーケティングと SEO 改善を支援してきました。彼は小説家でもあり、2 種類のコンテンツマーケティングコースの考案者でもあります。