【Ahrefs(エイチレフス)キーパーソンインタビュー 後編】日本市場にさらに注目:1 年ぶり再来日、CMO ティム・ソウロ × 日本マーケティング統括 Taka が描く次のステージ

下岡 聡子
Ahrefs ローカライゼーションパートナー。国外企業の日本進出を言語・コンテンツ面で長年サポート。異文化をごく自然に受け入れてもらえるようなローカルに根差したコミュニケーションを日々研究中。

日本法人の立ち上げに始まり、新サービスの矢継ぎ早のローンチ、そして渋谷メガウォールでの OOH 展開まで。 

Ahrefs(エイチレフス)の日本市場への投資が確実に加速する中、2026 年 4 月、CMO のティムが早くも 2 度目の来日を果たしました。今回は再来日を記念し、ティムと Taka に「Ahrefs のスピード感」を振り返りながらインタビュー。この 1 年の歩みとこれからの日本市場戦略について語ってもらいました。

シンガポールから日本市場を見つめてきたティム。前回の来日からわずか 1 年での再訪は、Ahrefs にとっての日本市場の重要性を物語っています。 

「まず大前提として、日本は Ahrefs にとってトップ 3 に入るマーケットです。だから、日本のユーザーさんとコミュニティに対しては、しっかりと時間と関心を割きたい。これがいちばんの理由です。

もうひとつは、日本がとても先進的な国であること。最新テクノロジー、未来的なものを思い浮かべたとき、僕の頭にまず浮かぶのは日本なんです。だから AI 関連のテクノロジーも、世界の他の国々よりずっと早く取り入れていくはず。そういう国のユーザーさんと、新しい技術について真っ先に対話したい。

それに、Taka から日本のカルチャーを教えてもらっていることも大きな理由ですね。直接顔を合わせてコミュニケーションを深めていく文化を僕もリスペクトしています。だから今回もぜひ、自分で足を運んで現地の熱気を感じたいと思いました」(ティム)

「去年のティムの初来日から、本当に怒涛の 1 年でした。Ahrefs からは新しいサービスやツールが次々と登場しましたよね。ブランドレーダー、Claude や Chat­G­PT の MCP サーバー連携、そして対話型 AI エージェント Agent A。新機能の波が止まらない 1 年です」(Taka)

そんな中、再来日のタイミングで開催されたのが、3 回目となるユーザーミートアップ。今回は特別エディションとして、渋谷メガウォール での OOH(屋外広告)も同時展開しました。

「日本市場への本気度を、ビジュアルでも届けたかった」と Taka。 

「日本は独自のマーケティング施策で、ユニークで素晴らしい成果を上げてきました。プレスリリース、エンタープライズの導入事例、そして OOH など積極的な取り組みで、日本のマーケティングコミュニティに “Ahrefs が日本に根を下ろしている” と感じてもらえているのでは。コミュニティとの距離を物理的にも縮めていきたいんです」(ティム)

4 月 22 日、エイチレフスの巨大広告が
KEIO MIRARERU VISION 渋谷メガウォールに!
4 月 22 日、エイチレフスの巨大広告が
KEIO MIRARERU VISION 渋谷メガウォールに!

「Ahrefs を 10 年以上使ってくださっているユーザーさんもたくさんいて、日本ユーザーの Ahrefs への強い思いをひしひしと感じています。公式 X のフォロワーも、運用開始から 1 年半で 3,000人 を突破(※取材時点)。日本のユーザーさんが、ローカライズされた情報やアカデミーを心待ちにしてくれていたんだと実感しています。

もうひとつ、グローバルから見ても日本の特徴的な点があります。日本のユーザーさんは新機能の取り入れがとても速い。ブランドレーダーや新機能への反応のスピードは、Ahrefs 本社側でも驚くほどでした」(Taka)

公式 X のフォローもよろしくお願いします!
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この 1 年、Ahrefs ジャパンチームは「日本ユーザーが Ahrefs を使いこなせる環境」を整えることに注力してきました。

「ツールに精通したユーザーの方々が Ahrefs アンバサダーとして、他のユーザーさんに影響を与えてくださっている。このコミュニティの土台があるからこそ、これからユーザーがさらに踏み込んで Agent A や AI 機能を使えるようになっていくと思います」(Taka)

AI の進化により SEO のあり方が大きく変わるなか、日本のマーケターは何に悩み、Ahrefs はどうそれをサポートしようとしているのでしょうか。 

現場の温度感についても Taka さんに語っていただきました。 

「X や各メディアを見ていても、AI の進化があまりに速く、情報が飛び交いすぎて本質を見失ってしまう。これが多くのマーケターさんが感じている課題だと思います。今後は AI 検索が新たなブランド・ビジネスの発見の場となり、SEO だけでこれまでのようなトラフィックを期待するのは難しくなる。この時代の波には逆らえません。

だからこそ今、マーケティングの本質に立ち返る必要がある。自社のサービスやツールの本当の価値を見つめ直し、他社に負けない自社の価値を貫いていくこと。Ahrefs Japan としても SEO は引き続き重視しつつ、AEOLLMO を意識し、私も海外で SaaS 業界に身を置いてきた頃から大切にしてきた “ユーザーファースト” をモットーに、本当に有用な情報・サービスを発信していきます」(Taka)

グローバル企業が情報を発信するにあたっては、「その情報やノウハウが各国のマーケット(たとえば、日本)で有益であるか」「現地で受け入れられるか」が極めて重要になってきます。この点において、国や言語、文化を超えて通用するデータを豊富に持っていること、そしてそれを適切な言葉で世界に展開できる体制を取っていることが Ahrefs のもうひとつの強みではないでしょうか。 

AI 検索の最適化は日本語と英語で原理がほとんど同じなんです。日本のマーケターさんが直面している課題は、実は世界中のマーケターの悩みと変わりません。

だからこそ Ahrefs としては、英語圏で積み上げてきた研究、施策のノウハウ、実験結果といった膨大なデータを Taka のチームを通じて日本語にどんどん展開していきたいですし、日本ないし各国の SEO・マーケティング業界において変化の激しいこの時代を進んでいくための道を示す存在でありたいと考えています。

AI 検索という新興トレンド、そして “AI を仕事にどう活かすか” という働き方そのものの変化。この 2 つの変化を、Ahrefs はどちらもサポートしたいと考えています。自社サイトやブランドを最新の AI 検索に向けて最適化する方法と、AI ツールを使ってより良い働き方を見つける方法の二軸で日本のマーケターさんたちを支援していきたいです」(ティム)

少数精鋭で、スピードもスケールも

Ahrefs Japan は少数精鋭だからこそ、AI を業務に深く取り入れています。 

「日々のマーケティングでも AI を積極的に使うことで、スピードとスケールを一気に押し上げています。AI に何を任せ、何を自分たちが担うのか。少数チームだからこそ、その判断はシビアです」(Taka)

これはまさにインタビュー前編でも語られた 「マーケターが自分の領域を超える」 の実践そのもの。Ahrefs Japan は自社の動き方そのものを通じて、AI 時代のマーケティングチームのモデルを示そうとしています。 

「今年は、Ahrefs データを搭載した対話型 AI エージェント “Agent A” を含め、時代の先端を行くツールをどんどん日本で本格展開していきます」(Taka)

Agent A の詳細やプロダクトビジョンについては、こちらの前編記事でもご紹介しています。

最後に、ティムと Taka から、日本のユーザーや、これから Ahrefs を検討してくださっているマーケターの方々へメッセージを。 

Tim:「日本は Ahrefs にとって本当に大切なマーケットです。これからも日本に何度も足を運び、ユーザーさんと直接対話していきます。新しい AI 機能をどんどん投入していくので、楽しみにしていてください」

Taka:「Ahrefs は今後も、AI 時代のマーケティングに欠かせないツール・サービス、そしてエージェントを展開し、日本のユーザー様を支援していきます。Ahrefs もユーザーの皆様との対話を通して、共にビジネスを成長させていくことができればと思いますので、今後もご期待ください」

Ahrefs の最新情報は、公式 X でも随時発信中。タグ付けでの投稿もお待ちしています!

取材・執筆協力:SIJIHIVE Inc.