SEO 全般

Web Analytics、検索ボリュームの成長予測、AI によるタイトル生成など多数の新機能をリリース(2024年12月)

河原田 隆徳
Ahrefs 日本マーケティング統括。 国外 SaaS 企業における日本市場向けのマーケティングとローカリゼーションで 10 年以上の経験を積み、現在は Ahrefs の日本マーケティングを統括。ユーザーの皆さんと共に、Ahrefs を日本で盛り上げることを目標に、日々全力で取り組んでいます。
今回は、昨年 12 月にリリースされました、Web Analytics(シンプルな Google Ana­lyt­ics 代替ツール)や、Keywords Explor­er での 12 ヶ月間の成長予測、Site Audit で AIによるタイトル・メタディスクリプション生成など、さまざまなアップデートをご紹介します。

それでは詳しく見ていきましょう。

まずは Web Ana­lyt­ics をご紹介します。このツールは、シンプルな Google Ana­lyt­ics の代替手段であり、ウェブサイトのトラフィックを追跡するより良い方法です。プライバシーに配慮し、クッキー不要、そして高速です。また、必要な指標に焦点を当てたインサイトを提供します。

• クリーンなダッシュボードで主要指標を確認

• トップレベルの指標を追跡する履歴パフォーマンスグラフ

• 訪問者の流入元や最も多くオーガニックトラフィックをもたらすページを確認

• トップのトラフィックロケーションとデバイスを把握し、最適化に役立てる

Web Ana­lyt­ics の詳細はこちら

AI コンテンツヘルパーは多言語対応になりました!以下の点が強化されています:

日本語に完全対応!コンテンツ、製品共に日本語に対応となりました。

• 173の非英語言語に対応

• SERPの主要言語でトピックを生成

AI コンテンツヘルパーの使い方はこちらに詳しく説明しております!

Port­fo­lios内のターゲットリスト

ターゲットリストを比較し、新しい「ターゲットリスト」概要ウィジェットやサイトエクスプローラー内の独立レポートで個別指標を確認できます。

復活した「トラフィックによるオーガニックページ」ウィジェット

数年前に導入された「トラフィックによるオーガニックページ」ウィジェットが概要に復活しました。これにより、ウェブサイトのSEO戦略を視覚的かつ共有しやすい形で理解できます。

トラフィックフィルターの拡充

オーガニックキーワードと有料キーワードのレポートで以下が可能に:

• オーガニックと有料トラフィックをもたらす価値あるキーワードを発見

• オーガニック専用や有料専用キーワードに絞って分析

12ヶ月間の成長予測

12ヶ月間の検索ボリューム成長予測を用いて、キーワードの将来的なトレンドを予測し、有望な機会に集中できます。

AI によるタイトル・メタディスクリプション生成

「Patch it」入力ボックスで、AIにタイトルやメタディスクリプションを生成させることができます。

IndexNow への自動送信

Crawl 設定でこの機能を有効化すると、修正したページを即座に検索エンジンに送信できます。

SoV + SoTV指標

「Dash­board」 > 「ランクトラッカー」にアクセスすることで、Share of Voice(SoV)と Share of Traf­fic Value(SoTV)指標を確認可能。これにより、ブランドの人気度やオーガニック検索での可視性を測定できます。

Share of Voice (SOV) とは何か?

簡単に言うと、SOV は特定のキーワードセットにおけるウェブサイトの検索エンジン上での全体的な可視性を表します。

計算方法

1. ウェブサイトのトラフィックを計算します。

→ これは Ahrefs がトラッキングしているキーワードごとに、そのウェブサイトがどれだけクリックを得ているかを推定します。

2. トラッキングしているすべてのキーワードの合計検索トラフィックを計算します。

→ つまり、そのキーワードセット全体で得られる総トラフィック量です。

3. ウェブサイトのトラフィックを、キーワードセット全体の総トラフィックで割ります。

• もし、あなたのサイトがトラッキングしているキーワードで 1,000 のトラフィックを得ていて、キーワード全体のトラフィック合計が 10,000 であれば、SOV10% になります。

重要性

SOV を分析することで、特定のキーワードセットにおける自社の検索エンジン上での存在感や競争力を測定できます。SOV が高いほど、検索結果で目立っていることを意味します。

競合ページ&ドメインレポート

これらのレポートは以前 Traf­fic share のサブレポートでしたが、今回よりアクセスしやすくサイドバーに配置し、指標を追加しました。

No rank filter

Overview 2.0 に新たに追加された「No rank filter」を使えば、ターゲットサイトが現在ランキングしていないキーワードを簡単に見つけることができます。

履歴チャート(History charts)

ランクトラッカーの Com­peti­tors Overview に新たに加わった履歴チャートを活用し、以下のデータを可視化:

• 全体的なパフォーマンス

• 検索順位の履歴

• 所有する SERP 機能

これらのチャートをもとに、下部の詳細なテーブルでさらに深い分析が可能です。

GSC レポートでのカスタム日付(Custom dates in GSC reports)

すべての GSC レポートにおいて、カスタム範囲での変更を確認できる「日付選択機能」が追加されました。これにより、特定の期間でのパフォーマンス変動をより詳細に把握できます。

新しいエンドポイントと機能

• Site Explor­erのOr­gan­ic Competitorsエンドポイント:キーワードでトップ10にランクインしている競合のリストを返す

• Total search vol­ume historyエンドポイント:すべてのターゲットキーワードの総検索ボリューム履歴を取得

• Organ­ic keywordsエンドポイントに新しいフィールド追加:モバイルとデスクトップのデバイスからの検索ボリューム割合を返す

• Rank Track­erの­Com­peti­tors Overviewエンドポイント:トラッキングしているキーワードに対して競合他社が受け取るランキングと推定トラフィックを提供

API ドキュメントはこちら

以上が今月のアップデートです!

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