Ahrefs の AI 搭載ツールなら、こんな心配は無用です!この記事では、最新の AI 機能を使用してキーワード調査、コンテンツ最適化、テクニカル SEO のプロセスを自動化する方法をご紹介します。ツールを賢く活用し、業務の生産性を上げていきましょう。
では以下で、順にご紹介していきます!
どういったキーワードをサイトで使うべきか、自分の頭だけでブレインストーミングするのはなかなか難しいものです。ウェブサイトを立ち上げたばかりの新規ブランドは、ニッチなロングテールキーワードを見つけるのに苦労しますし、有名ブランドの場合はすでに一般的な検索用語を出しつくしてしまった感が否めません。
Ahrefs のキーワードエクスプローラーに組み込まれた AI 提案機能では、関連するキーワードのリストを瞬時に生成してキーワード調査をすぐに開始できます。
「ASK AI 機能を利用」と表示された検索バーをクリックして、利用可能なプリセットから選択するだけです。たとえば、ここでは、「マーケティング」のような一般的なキーワードに対する「課題と問題点」を聞いてみました。

そうすると、Ahrefs の AI キーワードアシスタントが、さまざまな種類のマーケティング活動で直面する一般的な課題のリストをブレインストーミングします。

この機能が特に優れているのは、多言語でも機能することです。クエリの最後に希望の言語を入力し、場所を選択して、「検索」 をクリックします。

検索意図(ユーザーがなぜその言葉を検索するのか)は、多くの場合明白です(この例では、ユーザーは特定の商品を購入しようとして検索を行っています)。

複数の意図を持つクエリや意図が不明瞭なクエリの場合、AI がさまざまな種類の検索意図を分析し、次にどのような切り口のコンテンツに取り組めばよいかをサポートしてくれます。
キーワード「calligraphy(書道)」を例に取り上げましょう。キーワード エクスプローラーのページ最下部の SERP 概要テーブルまでスクロールし、「意図を特定する」ボタンをクリックします。

Ahrefs の SERP AI は、詳細なユーザーインテントはもちろん、総トラフィックからインテントごとにパーセンテージで内訳を表示してくれます。これは、現時点では他の SEO ツールにはない機能です!

ランク付けの対象となるにはどのような視点でコンテンツを決めればよいか、そのヒントとして活用しましょう。
たとえば、書道の歴史や種類について説明する記事では、「書道」というキーワードのみを検索意図のターゲットにすることができます。
また、書道についての包括的な記事を作成し、ひとつの記事の中で複数の検索意図をターゲットにするのもおすすめです。次のように、主要な意図をそれぞれ適した割合で組み込むと効果的です。
- 55% — 定義と背景情報
- 34% — 習字
- 11% — 書道用品
検索意図を特定する際、従来の 4 カテゴリでの分類を好む方もいらっしゃるかもしれません。
その声にお応えして、Ahrefs 独自の LLM と AI モデルを活用し、キーワードの検索意図属性の分類方法をリニューアルしました。キーワードエクスプローラーのフレーズ一致レポート、関連用語レポートおよび検索候補(サジェスト)レポート内で、キーワードをこの分類別に絞り込んで表示させることができます。
従来のインフォメーショナル(情報収集型)、ナビゲーショナル(案内型)、コマーシャル(商品購入型)、トランザクショナル(取引型)の 4 カテゴリに加え、ブランド検索やローカル検索(例:「近くの○○」や「都市名 + キーワード」)といった属性も追加しました。
この新たな分類方法により、ユーザーのカスタマージャーニーの各段階に合わせてコンテンツマーケティング戦略を調整することができます。
サイトエクスプローラーの概要レポート内、検索意図オーガニックのグラフを活用して、ウェブサイトが上位ランクインしているすべてのオーガニックキーワードの検索意図分布を確認することができます。
かつて、検索結果で上位を獲得するのは簡単なことでした。高クオリティのコンテンツを作成し、関連キーワードをこれでもかと詰め込めば、ランキングは自然と上がっていったのです。
ところが現在、SEO 施策を成功させるには、検索エンジンだけでなくオーディエンスからも信頼を得られるようなコンテンツを作成する必要があります。
そこで、Ahrefs のコンテンツ最適化ツール「AI コンテンツヘルパー」の出番です。これは、他社ツールの類似した搭載機能とは一味違っています。
キーワードの出現頻度を重視するのではなく、ターゲットキーワードのコアトピックを特定し、自社コンテンツを競合他社と比較してスコア評価することで、トピックが包括的にカバーしきれていない部分(他社との間に開いたトピックギャップ)を特定し、改善をサポートします。
以下は、「コンテンツヘルパー」というキーワードと、それについて書かれた記事の例です。

それぞれのセクションに表示されるトピックスコアの数字をもとに、どの部分に改善の余地があるかを確認できます。
各ブロックの右下に表示される「AI に尋ねる」をクリックすると、既存のコンテンツのトピックギャップをどのように埋めればいいかの具体的な提案を受けることができます。
Google による AI Overview の導入に不安を感じていませんか?ご安心ください。現在、Ahrefs の主要ツールのほとんどで AI Overview に表示される検索結果を追跡調査しています。これにより、AI Overview を表示させるキーワードの検索結果で競合他社よりも上位にサイトが表示されるよう、万全の対策をとることができます。

Google によると、AI Overview は従来の検索結果よりも多くのクリックを促すよう設計されているそうです。つまり、より商品やサービスの購入につながる可能性の高いトラフィックのウェブサイトへの流入が見込めるということです。
海外 SEO に取り組む場合、対象となる国や地域の市場向けにキーワードを翻訳することが最優先事項です。
しかし、この作業は思うほど簡単ではありません。たとえば以下のような点に注意が必要です。
- SEO 指標に基づいたキーワードリストを作成
- 経験豊富な翻訳者に翻訳を依頼
- キーワードを翻訳し、ニュアンスが維持されるようにローカライズ(トランスクリエーションとも呼ばれる)
- 翻訳されたキーワードを取り入れたコンテンツプランを作成
Ahrefs の AI 翻訳機能ならこれらすべての作業が一度に完了するため、作業時間や翻訳費用を削減しつつ、コンテンツ戦略をグローバルに展開できます。
利用するには、キーワードエクスプローラーで保存したキーワードリストを開いて言語または方言を選択し、ターゲットとする国を指定して「翻訳」をクリックします。

他社の翻訳ツールとの大きな違いは、各キーワードの訳語候補が複数表示され、その中から検索ボリュームが最も多い単語を選択できる点です。
たとえば、スペイン語圏では国・地域ごとに「ポップコーン」を指すさまざまな単語が存在します。Ahrefs の AI 翻訳ツールなら、それぞれの国で最もよく使われる単語を検出することができます。

サイト上で技術的な問題が発生した時、毎回ウェブ開発者にヘルプを依頼するのではなく、自力で解決できたら良いのにと思ったことはありませんか?
まもなくリリースされる パッチ機能を使えば、まさにそれが実現します。
この機能は、サイト監査のレポート内でユーザーが問題箇所に直接修正を加えることを可能にするツールです。

たとえば、サイトクロールで「あるページのメタディスクリプションが短すぎる」というフラグが立った場合、ユーザーがその画面から直接該当箇所を修正することができます。以前のようにデータをエクスポートしてサポートリクエストを作成し、必要な修正内容を添えて IT 部門に送る手間が省けます。以下の操作で修正を実行できます。
- 「Patch it」をクリック
- 新しいメタディスクリプションを入力
- ウェブサイトに公開
すべての変更は JavaScript スニペットと CloudFlare ワーカー(近日利用開始予定)を介して公開されます。つまり、バックエンド側は Ahrefs が担当するので、ユーザーの皆さんには更新作業に時間を取られすぎることなく、全体的な SEO 対策に集中していただけます。
では、AI はどこに登場するのでしょうか?パッチ機能のページで「Ask AI(AI に尋ねる)」をクリックするだけで、タイトルやメタディスクリプションの書き換えといった軽いタスクを AI に任せることができ、ワークフローがさらにスピードアップします。

これまでに説明した AI 機能のほとんどは、新スタンダードプラン以上をご利用であれば、Ahrefs のインターフェース内で直接アクセスできます(AI コンテンツグレーダーはエンタープライズプランをご利用のお客様のみを対象としています)。
さらに、Ahrefs エコシステムの一部として、40 を超える無料の AI ライティングツールもご用意しています(現在、英語のみ)。

これらのツールは主にコピーライティングを求めるプロフェッショナルやチーム用に設計されており、SEO、コンテンツマーケティング、ソーシャルメディア、さらには製品関連のタスクなど、さまざまなトーンで異なる目的に合わせてコンテンツを即座に生成します。
また独自の Word Counter はこちら(現在英語のみ)。これは AI により SEO の目的で段落からキーワードやエンティティを抽出できる便利なツールです。

最後までお読みいただきありがとうございました!ご紹介した AI 機能が、適切なインサイトを提供して SEO タスクの効率化に役立つことを心から願っています。
今後追加されればよいと思われる AI 機能があれば、ぜひ X でご要望をお寄せください!