
スー・ チュアン ・オン 作成
SEO & Marketing Educator at Ahrefs
果たして、これまでの SEO 時代は終わりを迎えたのでしょうか? それとも、大騒ぎするほど心配なことは何もないのでしょうか?
この記事では、これまでに Google の AI による概要についてわかっていることについてご説明します。
Google の AI による概要は簡単に言えば、検索クエリに対して AI が生成した要約のことです。
Google は SERP 内でクエリに直接回答することを目指し、さらに調査するための Web ページへのリンクもつけようとしています。単純に考えると、強調スニペットのスーパーバージョンといったところです。
AI による概要は当初「Search Generative Experience (SGE)」と名付けられており、生成 AI の急速な台頭に対する Google の対応の一環でした。
2023 年 9 月、Google は「Generative summaries for search results(検索結果の生成要約)」と呼ばれる
AI による概要の特許を申請しました。
SEO コンサルタントのリッチ・サンジャーさんはこの特許について独自に調査し、Google の
AI による概要がどのように機能するかを解説しています。主な機能は次のとおりです。
少なくとも SEO 担当者にとって最も気になるポイントは、システムがどのようにソースを選択するかということです。主な基準は次のように 3 つあります。
この特許についてご興味のある方は、AI による概要の仕組みに関するリッチ・サンジャーさんの記事をぜひ読んでみてください(英語)。
Google からの検索トラフィックを継続的に獲得したい場合は、AI による概要の動向にも気を配っておく必要があります。
AI による概要は Google が目指す新たな方向性のひとつであり、同社がその取り組みを放棄したり、SGE 以前の Google に戻ったりする可能性は低いといえるからです。
Google の CEO であるスンダー・ピチャイ氏によると、AI は長年にわたって Google 検索を変革してきたとのことです。
[blockquote size="small" author="スンダー・ピチャイ" author_photo="https://ahrefs.com/blog/ja/wp-content/uploads/2024/10/sundar-pichai.jpg" author_job="CEO" link_text="Google" link_url="https://www.google.com"] 「モバイルが登場したとき、Google 検索は大きく進化する必要があることは認識していました。私たちはそれを“強調スニペット”と呼んでいますが、10 年近く前から、Google では多くの質問に対してAIを使って回答しています。社内ではこれを“ウェブ アンサー”と呼んでいます。常に、できる限りの質問に答えてきましたが、いつも感じることがありました。人々が情報を求めてやってくるとき、場合によっては答えを求めていますが、同時に、世界にある豊かさと多様性も求めている、と。これは良いバランスであり、私たちは常にそのバランスをうまく取ってきたと思います。」
現在、Google は依然として世界最大の市場シェアを誇っています。また、他の AI ベースの検索エンジンの台頭も(今のところ)Google をしのぐことはありません。
Google が AI モデルをトレーニングするためにあなたのコンテンツを「(半ば勝手に)利用している」ことを、好ましくないと思う方もいるかもしれません。
残念ながら、AI による概要をオプトアウトすることはできません。これは Google が AI による概要を検索機能とみなしているためです。
ただし、ページに noindex を設定するか、robots.txt を使用する標準的な方法で、Google をブロックできます。ただし、この方法を使うと、Google の AI による概要と SERP の両方に自分のコンテンツを表示できなくなるため、自分のサイトの評価にも大きな影響が及ぶことになります。
ただ、Google は代替方法を提供しています。それは「プレビューコントロール」です。これにより、SERP にスニペットを表示しないよう Google に指示したり、使用できるコンテンツの量を制限したりできます。
SEO コンサルタントのグレン・ゲイブさんは、Google がこのコントロールに従うかどうかをテストする実験を行いました。
結果としては制御できたのですが、最終的に機能するまでに時間がかかりました 。Google のアナリストとして著名なジョン・ミューラー氏にも連絡したとか…
いずれにしても、AI による概要をオプトアウトしたい場合は、これがオプションになります。
それでも、この実験でわかったように「検索スニペットがなくなる」といった弊害が起こることもあるため、十分な注意が必要です。
Google が SGE を発表して以来、AI による概要が SERP に与えた影響を観察するための調査が数多く実施されてきました。
これまでにわかっていることは次のとおりです。
残念ながら、Google は Google Search Console で AI による概要とオーガニック検索を区別しません。すべてのインプレッションとクリックをまとめて表示します。
補足
そのため、重要なクエリの AI による概要の可視性を追跡したい場合は、ZipTie などのサードパーティツールを使用する必要があります。
AI による概要は依然として不安定で、さまざまなキーワードで現れたり消えたりするため注意が必要です。検索クエリがより会話的かつロングテールになることを考えると、サードパーティツールも対応に苦労する可能性があります。
最後に、AI による概要の目的はパーソナライズされた概要を提供することです。この要素は、特にリンクされたソースに関する追跡では欠落してしまいます。
補足
Google が AI による概要をオーガニック検索結果と連携させようとしていることを考慮すると、SEO のベスト プラクティスに従い、Google 自体で上位にランクインすることを目指すのが最善策です。
実際、リッチ・サンジャーさんが AIO に関する最新の調査で示した推奨事項を見ると、これらは本質的に SEO の基本であることがわかります。
つまり、Google が AI による概要を導入したとしても、SEO の基本は以下の通り変わらないのです。
しかし、重複がまだ 100% ではないことを考えると、これは「インフォメーションゲイン(情報利得)」が報われる潜在的な手段を示唆している可能性があります。平たく言えば、Google は模倣コンテンツではなく、新しい情報に報いたいのです。
実際、リッチ・サンジャーさんが特許を分析したところ、次のように Google は確かに多様性を求めていることが示唆されました。
自分のコンテンツに「インフォメーションゲイン」を追加する方法は、次のように3つあります。
今回の記事では、Google の AI による概要についてこれまでにわかっていることをまとめてお伝えしました。まだ不安定な機能なので、Google が実験を続けるにつれて多くのことが変わることが予想されます。
ただし、オーガニック検索結果であれ AI による概要であれ、優れた SEO は変わりません。SEO の基本を地道に実践し続けることで必ず結果は現れます。
ご質問や新たな発見があるという方は、ぜひ SNS でシェアしてお知らせください。

Ahrefs|シニアコンテンツマーケター。 これまで 6 年間、デジタルマーケティングに携わり、アジアで開催される業界最大のカンファレンス(TIECon および Digital Marketing Skill Share)で数回講演を行っている。気になることを Substack(サブスタック)にも投稿中。