
ゲストライター
生成 AI による検索が普及する中、「この AI の回答はどこから来ているのか?」という疑問が浮かびます。同じ質問をしても、AI によって回答の傾向が違う理由は、引用している情報源が異なるからです。
今回、Ahrefs ブランドレーダーを使って、主要な 4 つの AI 検索エンジンが日本国内においてどんなドメイン(ウェブサイト)を情報源として引用しているかを徹底分析しました。
調査対象の AI 検索エンジン:
※調査期間:2025 年 5 月〜 9 月(過去 5 ヶ月間)、国:日本
※ChatGPT、Perplexity は 5-9 月、Copilot は 7-9 月、AI Mode は 9 月のデータ
結論から言うと、YES です。
現代の生成 AI 検索エンジンは、単に学習済みモデルだけで回答しているわけではありません。以下の 2 つの方法で外部情報を活用しています。
RAG とは、AI が回答を生成する前にリアルタイムで外部データベースやウェブを検索し、その情報を参照して回答を作る技術です。
具体例:
AI 検索エンジンは定期的にウェブをクロール(巡回)し、膨大なドメインの情報をデータベースに保存しています。質問が来たときに、このデータベースから関連情報を取り出します。
各 AI 検索エンジンは、情報源の信頼性・正確性・鮮度を独自の基準で評価し、引用優先度を決めています。
引用優先度の決定要因:
つまり、今回の調査結果は「各 AI がどんな情報源を信頼し、優先的に引用しているか」を可視化したものです。
各 AI 検索エンジンがどんなサイトを情報源として信頼しているかを分析すると、驚くほど明確な違いが見えてきました。
トップ 10 引用ドメイン:
ChatGPT の特徴:
回答の傾向:海外コミュニティの議論、専門家の意見、企業公式情報、個人の体験談に強い
トップ 10 引用ドメイン:
AI Mode の特徴:
回答の傾向:動画解説、ビジュアル情報、SNS のトレンド、商品レビューに強い
トップ 10 引用ドメイン:
Copilot の特徴:
回答の傾向:正確な定義、客観的な情報、比較情報、旅行・ショッピング情報に強い
トップ 10 引用ドメイン:
Perplexity の特徴:
回答の傾向:ユーザーの質問と回答、動画解説、辞書的な定義、ライフスタイル情報に強い
これまでのデジタルマーケティングでは、Google 検索で上位表示されることが最優先事項でした。ターゲットとするキーワードで検索結果の 1 ページ目に表示され、自社サイトへのトラフィックを獲得する。これが成功の定義でした。
しかし、AI 検索エンジンの台頭により、SEO 戦略を主軸としながらも、より幅広い情報源への展開が求められる時代になっています。AI は自社サイトだけでなく、SNS での言及、ユーザー生成コンテンツ(UGC)、プレスリリース、外部メディアの記事、ブログなど、Web 上のあらゆる情報源を参照します。従来の SEO に加えて、多様なチャネルでの自社ブランドの露出を戦略的に設計することが、AI 時代のコンテンツ戦略には不可欠なのです。
多角的なコンテンツ展開の必要性
今回の調査で明らかになったのは、AI 検索エンジンは自社サイトだけでなく、SNS、UGC(ユーザー生成コンテンツ)、PR、コミュニティ、動画など、あらゆる場所の情報を引用しているという事実です。
つまり、例えば:
など、従来の SEO に加えて、より幅広いプラットフォームでの戦略的な情報発信が必要になったのです。
これは、マーケティング担当者にとって大きな視野の拡張を意味します。自社サイトの最適化という SEO の基盤を維持しながら、さらに以下のような多角的な取り組みが求められるのではないでしょうか。
AI 時代のマーケティングは、自社サイトという「点」から、Web 全体という「面」へと戦略を広げることが不可欠なのです。
今回の調査に利用した「ブランドレーダー」は、AI 検索・Web 上のブランドシェアを一元的に可視化し、ブランドの「強い領域」「見落としている領域」「アクションが必要な領域」を俯瞰的に把握できる AI 検索可視化ツールです。
ブランドレーダーの優位性
・ブランドの AI 検索シェアを可視化:ブランドの「強い領域」「見落としている領域」「アクションが必要な領域」を俯瞰的に把握
・6 大 AI エンジン対応:Google AI Mode、ChatGPT、Perplexity、Gemini、Copilot、AI Overviews といった 6 大 AI エンジンの 1 億件以上のプロンプトデータと Web 指標を一元化し、ブランドの露出状況を包括的に把握できます。
・即時利用可能:セットアップ不要で即時利用可能。AEO(AI 検索エンジン最適化)戦略の基盤をすぐに構築できます。
また、他ツールでは特定のクエリしか追跡できない中、ブランドレーダーは競合ブランドの言及を俯瞰し、これまで見逃していた露出機会を発見します。
多方面への情報発信が必要な時代だからこそ、各チャネルでの成果を可視化することが重要です。Ahrefs ブランドレーダーで AI 検索での引用状況を把握し、データに基づいた効率的なコンテンツ戦略を設計しましょう。
【ブランドレーダーについて】
ブランドレーダーの使い方についてより詳しく知りたい方は、以下の動画や記事を参照してください。
⇩上記のブログ内容を当社マスコットキャラの「リンクちゃん」が動画で解説しています⇩

Ahrefs 日本マーケティング統括。 国外 SaaS 企業における日本市場向けのマーケティングとローカリゼーションで 10 年以上の経験を積み、現在は Ahrefs の日本マーケティングを統括。ユーザーの皆さんと共に、Ahrefs を日本で盛り上げることを目標に、日々全力で取り組んでいます。