
スー・ チュアン ・オン 作成
SEO & Marketing Educator at Ahrefs
Google はその正確性を高めるために「グラウンディング」(事実情報に基づかせる技術)を用いていますが、Ahrefs の調査によると、AI による概要は人が書いたコンテンツよりも、AI が生成したコンテンツを引用する可能性が高いことが分かりました。
では、Ahrefs の調査で明らかになったことを見ていきましょう。
キーワードエクスプローラーからAI による概要が表示されている 100 万件の SERP (検索結果ページ) を抽出し、引用されている上位 3 つのリンクを特定しました。合計 190 万件の URL のうち、Ahrefs のデータベースには 50 万件の URL がみつかりました。
次に、各 URL をサイトエクスプローラーのページ検査機能の一部である、Ahrefs 独自の AI コンテンツ検出ツールにかけました。
以下が、Ahrefs のコンテンツ検出ツールによる分析結果です。
AI による概要で引用されたページの分類は、
また、「人と AI のミックス」と分類されたページの内訳は以下の通りです。
この結果は、以前 Ahrefs が実施したウェブ全体の AI コンテンツに関する調査と比較すると、さらに際立ちます。90 万件の新規ページを分析したその調査では、以下のような分類結果が得られていました。
今回の調査は新規ページのみを対象としており限定的ではありますが(また、AI による概要で引用される URL のすべてが新しいページではありませんが)、それでもこの結果は、通常ウェブ上のコンテンツにおいて AI コンテンツはそう多くないのにもかかわらず、Google のAI による概要が、AI により生成または支援されたコンテンツを引用する傾向にある、つまり AI による概要の引用には偏りがあることを示唆していると言えるかもしれません。
補足
Ahrefs は、データセット全体を対象に、AI コンテンツの割合と AI による概要内での引用順序との相関関係を計算しました。その相関係数は 0.017 で、実質的にゼロでした。
この結果は、Google が AI による概要の引用元を選ぶ際に、そのコンテンツが人間によって書かれたものか AI によって生成されたものかに基づいて、明確に冷遇したり優遇したりすることはないことを示唆しています。
しかし、引用されたページの 87.8% が少なくとも AI の支援を受けたものであることを考えると、私たちは、Google 自身の AI 生成コンテンツが、他の AI 生成コンテンツを引用し、それによってフィードバックループを生み出す自己循環的な情報生成の構造をリアルタイムで見ていると言えるかもしれません。
とはいえ筆者は、Google がこの点について必ずしも怠慢であるとは思いません。私たちが目にしている現象の一部は、単に現在のウェブ状況をリアルに反映しているだけかもしれないからです。例えば、Ahrefs が 90 万ページを対象に行った調査では、新規ウェブページの 74% が AI 生成コンテンツを含んでいることが分かっています。
Google はコンテンツをクリエイターに依存しています。しかし、当のクリエイターは、コンテンツ作成やその補助に AI をますます活用する傾向があります。一例を上げれば、Ahrefs が 879 人のマーケターを対象に実施した『コンテンツマーケティングにおける AI の現状』レポートでは、回答者の 87% がコンテンツ作成に AI の支援を得ていると回答しています。
そして、Google が RAG (検索拡張生成) を通じて精度を向上させようと試みているにもかかわらず、Ahrefs の調査では、上位表示ページの 86.5% が何らかの形で AI によって生成されたコンテンツを含んでいることもわかっています。
これは、AI による概要が、AI によって生成されたコンテンツが増えているエコシステムから情報を引き出していることを意味します。私たちは今、AI 同士が情報のやり取りをする AI コンテンツのエコシステムが生まれるのを目撃していると言えるのかもしれません。
Ahrefs の AI 検出器は、サイトエクスプローラーの機能の一部です。任意の URL を入力し、ページ検査に移動して、AI 検出器のタブをクリックするだけで簡単に利用できます。
そうすると、コンテンツの何パーセントが AI によって生成されているか、そしてそこにはどの LLM (大規模言語モデル) が使用されたかが、次のように表示されます。ぜひ、分析に役立ててください。

Ahrefs|シニアコンテンツマーケター。 これまで 6 年間、デジタルマーケティングに携わり、アジアで開催される業界最大のカンファレンス(TIECon および Digital Marketing Skill Share)で数回講演を行っている。気になることを Substack(サブスタック)にも投稿中。