ブランドレーダー一部が無料ユーザーにも開放され、サードパーティ統合のための新しいシステム「Ahrefs Connect」が登場するなど、さまざまな機能を追加しています。
それでは詳しく見ていきましょう。
まずはブランドレーダーから始めましょう。今回も大きなアップデートがあります。
新しくエンティティ機能を導入しました。これを使うと、ブランド名や競合他社名の複数のバリエーションを 1 つのエンティティにまとめることができます。グループ内の用語に一致するすべてのレスポンスがカウントされる仕組みです。つまり、綴りやバリエーションを追いかけることなく、ブランドの影響範囲をより明確に把握できるようになりました。

レポートの保存
さらにブランドレーダーでは、自社ブランド、競合、そして市場データのレポートを保存できるようになりました。
保存したレポートには、通常どおりのアクセス制御機能が付いているので、非公開のまま保持することも、チームで共有することも可能です。

次はトピックスです。
新しいレポートと「概要」ウィジェットが追加されました。これは、キーワードエクスプローラーの親トピックに基づいて、クエリをトピックごとにグループ化してくれる機能です。
AI クエリをトピックにクラスタリングすることで、新しいコンテンツの機会を見つけたり、どのクエリから最適化すべきかを優先的に判断できるようになります。
さらに、新しいフィルターも追加されたので、結果を自由に切り分けて確認できるようになりました。
トピックス
新しい「トピック」レポートと「概要」ウィジェットが追加されました。これは、キーワードエクスプローラーの親トピックに基づいて、クエリをトピックごとにグループ化してくれる機能です。今回のアップデートで以下が可能になりました:
- 今までと違うアングルから AI 検索でのブランド引用を発見
- クエリの優先順位付け
- 新しいフィルターによる、重要ポイントにより特化した検索

フィルタービルダー
概要には新しく「フィルター」機能を追加しました。
これは v1 の Market Scope フィルター に似ていて、概要チャートから特定のレスポンスを除外できるので、表示内容をより柔軟にコントロールできます。

引用元ドメイン と 引用されたページ には、2 つの大きな改善を加えました。
どちらのレポートにも、実際のドメイン名やページ URL に対して使える専用フィルターを追加しています。メインのフィルターバーが「一致しないレスポンスを取り除く」だけだったのに対し、こちらはレポートそのものを絞り込めるので、より明確なデータを得られるようになりました。

エキスポート機能の改善
データの共有もより簡単に:
- Google Sheets へ直接エクスポート
- すべてのブランドレーダー指標を CSV へダウンロード

ブランドレーダー API
新しいブランドレーダー API の最初のエンドポイントを公開しました。AI レスポンス用で、アプリ内と同じカラムやフィルターをそのまま API 経由で利用できます。詳細は API ドキュメントをご確認ください。

AWT ユーザーへのアクセス
ブランドレーダー AI アドオンが、サブスクリプションプランをお持ちでない方でも AWT ユーザー に提供開始されました。AWT アカウントを作成の上、お試しください。
ただし無料ユーザーの場合は、このアドオンには検索需要とウェブ可視性のインデックスは含まれていません。
レポートビルダー
ブランドレーダー 2.0 のウィジェットをレポートに追加することで、すべてのプラットフォームのメンションチャートを表示できるようになりました。顧客やステークホルダー向けにAI 検索の可視化データをレポートに含めたい方には嬉しいアップデートです。

次はウェブアナリティクスのアップデートになります。
- 上部の日付を選択するとファネルを日付ごとに比較できるようになりました。さらに比較モードでのエクスポートでは、現在と過去の両方の期間を含めて出力されます。また、追跡したイベントを直接エクスポートできるため、Ahrefs レポート上でなくても、簡単に分析ができます。

- 新しい「404 の可能性」 レポートが追加されました。
これはアクセスはあるものの、タイトルに「404」や「お探しのページが見つかりません」と表示されるページを検出します。つまり、そのページが実際には存在しない可能性が高いということです。これは多くの場合、LLM を利用した AI 検索が実際には存在しない URL を「ハルシネーション」することで起きます。今回のアップデートで、そうした問題が顕在化する前に見つけて修正できるようになりました。

SERP フィーチャーの新たな指標
「SERP の機能」に新しい履歴チャートを概要として追加しました。このチャートは、時系列でサイトがサープ履歴で保持している順位数を表示します。
- オウンド – 実際にページがランクインしている場合
- 合計 – 19 の SERP 機能

チャートは操作可能でもあります。特定の機能を選択し、時間軸をドラッグすると、適切な SERP 機能フィルターが既に適用された状態でオーガニックキーワードの一覧が表示されます。
発リンクの 404 not found レポート
発リンクレポート内に、サイトの壊れた外部リンクを特定できる「404 Not found」フィルターが追加されました。従来の「リンク切れの被リンク」レポートは、この機能に完全に統合されて削除されました。

競合比較グリッド
「トラフィックシェア」レポートに新しいコンペティターマップが追加されました。この機能は、トラフィックとトラフィック価値の両方で、どの競合が重要なキーワードを獲得しているかを表示し、円のサイズがカバレッジを表します。ドメイン別タブはオーガニックページ数を、ページ別タブはランキングキーワード数を表します。

時系列でのトラフィック分布
同じく「ドメイン別トラフィックシェア」レポートには、新しい履歴トレンドチャートも追加されました。時系列でトラフィック分布がどのように変化したかを確認でき、チャート上の任意の箇所をクリックすると、その時点にズームインできます。そこから、ページを選択してチャート上に直接プロットし、競合のトラフィックシェアの変化を追跡できます。

キーワードを除外フィルター
キーワード除外フィルターが追加されたことで、既にリストやプロジェクトに含まれているキーワードを除外できるようになりました。これにより、不要な情報に惑わされることなく、新しい機会により集中しやすくなります。

ランクトラッカーと GSC チャートのユーザーメモが、ワークスペース全体で共有されるようになりました。プロジェクトが共有されている場合、作成者だけでなく、プロジェクトのメンバー全員がメモを確認できます。
編集権限を持つメンバーはすべてのメモを編集でき、ゲストは閲覧のみ可能です。メモを非公開にするオプションはなく、この変更は新しいメモと既存のメモの両方に適用されます。

バッチアナリシス 2.0 が旧版を完全に置き換えます。処理速度が向上し、200 URL から 1000 URL に対応数が拡大され、従来のツールよりもはるかに正確なリンク数を提供します。今回のアップデートで以下のデータが改善されます。
- 被リンク数
- 参照ドメイン
- 発リンク
また、batch-analysis API v3 エンドポイントに新しいフィールドも追加しました。API ドキュメントから詳細をご確認ください。

Ahrefs Connect を開始しました。これは API v3 をベースに構築された、サードパーティ統合のための新しいシステムです。Ahrefs Connect により、お気に入りのツールが OAuth を使って Ahrefs アカウントに直接接続できます:
- 競合インテリジェンス
- サイト監査レポート
- オーガニック検索
- 被リンクデータ
などを、普段お使いの場所で直接取得できます。
Ahrefs Connect 用に、ライト、スタンダード、アドバンスドプランに追加の API ユニットを提供しています。直接の APIv3 アクセスと新規アプリの有効化は引き続きエンタープライズプランのみでご利用可能です。
⚠️ APIv2 とすべてのレガシー統合は 2025 年11 月1 日に動作停止します。
詳細については概要欄の資料をご覧ください。

–
以上が 9 月分のアップデートでした!機能リクエストがございましたら、日本の公式 X にお寄せください。