ただし、ウェブサイトのコンテンツ更新は、公開日を変えるだけの作業ではありません。
それは、ユーザー体験を向上させ、独自のオーディエンスを育て、AI が自社ブランドをどのように表現するかを形づくるチャンスなのです。
本記事では、何日も時間を費やすことなく、これらすべてを実現するための具体的な手法を紹介していきます。
公開したすべてのブログ記事が検索エンジンで上位表示されるわけではありません。キーワード調査を行い、優れたコンテンツを書いたとしても、最初の一回で正解にたどり着けるとは限りません。
たとえば、Ahrefs は 2018 年に、リンクの再獲得に関する記事を公開しました。完全に失敗したわけではありませんが、月間のオーガニック訪問数は推定 350 回を超えることはありませんでした。
そこで 2024 年 8 月、この記事を書き直して再公開しました。それ以来、トラフィックは 2 倍どころか 3 倍に増えました。

定期的なコンテンツの更新は、Google にページを再評価させ、AI の回答に取り上げられる機会を生み出し、一次的な訪問者をリピーターへと変えていきます。
検索順位の下落を立て直し、失ったトラフィックを取り戻す
コンテンツを更新することは、従来の検索における可視性を維持、回復するうえで欠かせません。
Google には「Query Deserves Freshness(QDF)」と呼ばれる検索ランキングシステムの仕組みがあり、最近公開、更新されたコンテンツが重視される傾向があります。これは、最近の出来事やトレンド、速報性のある話題、さらには「おすすめ」や「ベスト〇〇」といった記事で特に見られます。
そのため、ウェブサイトのコンテンツを更新することで、下がりつつある検索順位を立て直し、失われたトラフィックを取り戻せる可能性があります。
コンテンツの更新は、ユーザーの行動にも影響を与えます。
たとえば、タイトルが古いままだと、クリックされにくくなります。
マーク・ウィリアムズ=クックさんによって明らかにされた Google の内部仕様に関する解析では、Google がコンテンツの再ランキングに CTR(クリック率)を参照しており、ページタイトルの変更などに応じて変化する「クリック確率」モデルを用いていることが示唆されています。
AI は最新情報を検索コンテンツに依存している
多くの AI アシスタントは、検索拡張生成(RAG)と呼ばれる仕組みを通じて、最新の検索結果を取得しています。
つまり、あらかじめ学習された情報だけに頼っているのではなく、検索インデックスから新しい情報を引き出して回答を生成しているのです。
| AI アシスタント | 公式の検索インデックス/クローラー | 推測される検索インデックス/クローラー | 推測される将来の検索インデックス/クローラー |
|---|---|---|---|
| ChatGPT | Bing(OpenAI ヘルプセンター) | Google 検索(ZDNET) | 独自インデックス(リークされたメモ) |
| Gemini | Google 検索(Google AI Devs) | Google ナレッジグラフ(Google Dev Docs) | - |
| Perplexity | PerplexityBot/独自インデックス(Perplexity docs) | 非公開のサードパーティ製クローラー(Fast Company)および Google 検索(SEL) | - |
| Copilot | Bing(Microsoft サポート) | - | - |
| Claude | Brave 検索(Anthropic トラストセンター/サイモン・ウィルソンさんによる指摘) | - | - |
AI はより鮮度の高いコンテンツを引用する
Ahrefs の AI におけるコンテンツ鮮度の調査によると、AI アシスタントに引用されている URL は、SERP(検索結果画面)に表示されている URL と比較して、平均で 25.7% 新しいことがわかっています。
なかでも ChatGPT は新しいページを引用する傾向が最も強く、Perplexity と ChatGPT は、実際に引用元を新しい順から古い順に並べています。

ChatGPT には「URL 鮮度スコア」も存在する
クリス・ロングさんは最近の調査で、ChatGPT が行うファンアウト型のクエリにおいて、「2025 年のコンテンツ」が定期的に取得されていることを確認しています。また、メテハン・イェシルユルトさんは、ChatGPT には「URL 鮮度スコア(URL_freshness_score)」と呼ばれる指標が存在し、引用される回答に一定の新しさバイアスがかかっていることを明らかにしました。
さらに彼は、ある大学の研究として、複数のコンテンツに人工的な日付を付与した結果、7 種類の異なる AI モデルにおいて、ランキングが最大で 95 位も上昇した事例が観察されたことも紹介しています。

AI 時代でも、相手は人
トラフィックは全体として減少傾向にありますが、それでも多くのユーザーは最終的にウェブサイトをクリックして訪れます。
事例が古かったり、データが何年も前のままだと、ブランドに対してネガティブな印象を与えてしまいます。
その意味で、コンテンツの再公開は、可視性の問題であると同時に、評判管理のためでもあります。
そして、ダイレクトトラフィックが重要な強みになりつつある今、その評判はこれまで以上に重要です。
目的地として選ばれるサイトを目指したり、コミュニティを育てたいと考えている場合、内容が時代遅れのコンテンツでは、ユーザーに探しに来てもらうことも、再訪してもらうこともできません。
人々を惹きつけ続けるのは、新鮮なコンテンツです。
コンテンツが AI によるブランド認識も形づくる
ウェブサイトのコンテンツを更新することは、AI に引用される回数を増やすだけでなく、ブランドがより正確に言及されることにもつながります。
コンテンツを再公開することで、価格設定、強み、機能、提供価値といった情報を、AI アシスタントが正しく伝えることができます。
あらゆるウェブコンテンツが AI の回答の根拠になり得る今、こうした「ブランドの基本情報」を最新の状態に保つことは極めて重要です。
ゼロクリック検索が増えたことで、ユーザーが最終的にサイトを訪れる頻度は下がっています。その結果、コンテンツ更新にかける労力とリターンのバランスは、以前より厳しくなりました。
では、露出が減少する中で、時間とエネルギーをかけてコンテンツを更新する意味はあるのでしょうか。
Ahrefs では、定期的にコンテンツを刷新していますが、その更新を 2 つのタイプに分けて考えています。
1. クイックアップデート
これは「最低限成立するコンテンツ更新」と捉えています。ごく小さな修正でありながら、大きな効果につながる変更は何か。そこに集中するのが、このアプローチです。
2. リライト(書き直し)
二つ目のタイプは、内容を全面的に書き直す更新です。

このタイプの更新は、オーガニックトラフィックの改善だけでなく、別のビジネス上の目的がある場合に行うことが多いです。
たとえば、過去に書いたブログのトピックに関連する新しい製品をリリースした場合、クイックアップデートで済ませるのではなく、記事を全面的に書き直したほうがよいケースがあります。
その場合、コンテンツの更新は検索での可視性を高めることだけが目的ではなく、カスタマーサポートやセールスにつなげる役割も担うことになります。
以降では、「クイックアップデート」に焦点を当てて説明していきます。
コンテンツ更新に、厳密なルールがあるわけではありません …と言いたいところですが、実は 1 つだけあります。公開日を変えるだけで済ませないことです。
ロクサナ・スティンギュさんは次のように指摘しています。
「Google はコンテンツの更新をどのように扱うかについて、長い時間をかけて改良してきました。そして、ページの複数のバージョンをさかのぼって確認し、単にタイムスタンプが新しくなっただけでなく、その変更が本当に意味のあるものかどうかを評価できます。」
現時点では、公開日を変更するだけでも AI Overviews 上での可視性が高まることはあります。ただし、それは通用する間だけの話です。
マーク・ウィリアムズ=クックも次のように述べています。
「Google は lastmod(最終更新日)のような情報に対して、信頼するかしないかのバイナリーのシグナルがあります。そのため、それを乱用すれば、信頼を失うだけです。」
AI による引用の多くが、実質的には Google のランキング結果をベースにしていることを考えると、実際の変更を伴わない全面的な再公開は避けた方がよいと言えるでしょう。
さて、準備が整ったところで、コンテンツを更新するためのいくつかの具体的なアイデアを見ていきましょう。
最初に取り組みたいのは、より少ない労力でより高いリターンが得られる更新です。そのための 1 つの方法を紹介します。
- Ahrefs サイトエクスプローラーの「上位ページ」レポートに移動します。
- 自社サイト、あるいはドメインか特定のサブフォルダーを入力します。今回は Ahrefs ブログを選択します。
- トラフィックフィルターを設定し、それを「下降」に設定します。月間トラフィック数は、これまでに最も可視性が高かったページの上位水準に近い値を選びます。
- 低い KD(キーワード難易度)フィルター(例:最大 40)を設定します。記事が順位を落とす理由は、必ずしも内容だけとは限りません。上位ページのほうがより質の高い被リンクを多く持ち、リンクによる評価が高い場合もあります。KD を低く設定することで、競合の少ない SERP の中から、更新のチャンスを見つけやすくなります。
- 下降を確認したい期間を指定します。ここでは 1 年間を選びます。
- トラフィックの減少幅が大きい順に並べます。これで、最近トラフィックが落ち込んでいるページを絞り込むことができます。
- 「コンテンツの変更」を確認します。これにより、指定した期間内にどのページが更新されたかがわかります。

チームの誰かがすでに最近更新を行っている場合もあるため、「大」または「オーバーホール(全面刷新)」といった大きな変更が入っているページは避けるようにします。ここでは、/most-searched-people/ のブログ記事がそれに当たります。

代わりに、まだ再公開されていないページに注目してください。
「小」と表示されているコンテンツは、通常、動的なコンテンツブロックやウィジェットの変更など、ごく小さな修正しか入っていないことがほとんどです。
一方で、「中程度」と表示されている記事は、数文程度が書き直されているケースが多く、どちらも更新対象としては狙い目です。
補足として、このフィルター設定はプリセットとして保存できるようになっています。上位ページを更新したくなったときに、いつでも同じ条件で呼び出すことができます。

Ahrefs コンテンツエクスプローラーでは、特定のドメインのコンテンツを分析し、「再公開ページ」フィルターをクリックして、どのコンテンツが最近更新されたかを確認できます。

この例では、HubSpot ブログで過去 1 年間に再公開されたすべてのコンテンツを掘り下げています。
自社のドメインを追加してコンテンツの更新をチェックすることもできますが、ここでは HubSpot を対象に、いわば簡単な競合分析を行っています。
HubSpot は Ahrefs の直接の競合ではありませんが、扱っているテーマには重なりが多くあります。そのため、ここでの目的は、HubSpot が成功させている更新施策を再現できるようにすることです。
更新の分析には、コンテンツエクスプローラーの画面を使うのがおすすめです。複数のトレンドラインを同時に確認できるからです。

コンテンツの一覧をスクロールしていくだけで、トラフィックが伸びたポイントをすぐに見つけることができ、どの更新が成果につながったのかを把握できます。
また、自社コンテンツを分析している場合でも、うまくいかなかった更新を素早く見極め、次にどう改善するかを考える手がかりになります。
ただし、こうしたトレンドの上下がすべてコンテンツの再公開によるものとは限りません。アルゴリズムの更新など、トラフィックが変動する要因はほかにもあります。
それでも全体として、このレポートは「うまくいっている」コンテンツをさらに深掘りするための、よい出発点になります。

HubSpot のこの記事が目に留まったのは、Ahrefs も「トップ検索エンジン」をテーマにしたブログ記事を掲載しているからです。
HubSpot が行った更新から、どんな学びを得られるのか。それを Ahrefs のブログ更新にどう応用できるのかを見ていきたいと思います。
成果が出ている更新のアイデアを見つけたら、その URL をサイトエクスプローラーに移して、より詳しく分析を行います。
まずはトレンドラインをたどり、緑色の円を探します。これは、先ほど述べたコンテンツの変更ツールの要素の 1 つです。

トラフィックの急増の直前に円が表示されている場合、コンテンツ更新によってトラフィックが改善した可能性が高いことを示す分かりやすいサインです。
円の大きさは、変更されたコンテンツの量を表しており、横軸上の円の位置は、その更新が行われた日付を示しています。
この例では、HubSpot が 9 月初旬に記事全体を見直す大規模な更新を行っていることが分かります。
その円をクリックすると、更新前と更新後のコンテンツを並べて比較できる画面が表示され、どの部分が変更され、どんな内容が追加されたのかを正確に確認できます。

ご覧の通り、HubSpot はこの記事でブログコンテンツのかなりの部分を書き直しており、その結果、1 万回以上の月間オーガニック訪問を取り戻すことに成功しています。

これは成功と言えるでしょう。
一方、こちらは同じ「トップ検索エンジン」というトピックに関する Ahrefs のブログの状況です。

現時点では、あまり調子がよいとは言えません。
3 月に一度更新を行い、一時的にトラフィックは伸びましたが、その後はほぼ横ばいの状態が続いています。
目標は、HubSpot の更新が何をうまくやっていたのかを学び、Ahrefs のコンテンツを立て直すために活かすことです。
この分析を複数の競合他社に対して繰り返すことで、新しく作るべきトピックや、更新すべきコンテンツのヒントを得ることができます。
ゼロクリック検索が進む中で、何が実際にトラフィックにつながるのかを見極めるのは簡単ではありません。だからこそ、この方法は判断に安心感を与えてくれます。
コンテンツの更新に取りかかる前に、本当にトラフィックの伸びしろがあるのかを確認できるからです。
最終的な目標が AI 上での可視性であるなら、競合がどのような更新を行い、新たな AI 引用を獲得しているかを分析する価値があります。
具体的には、次のような方法です。
Ahrefs ブランドレーダーの「引用されたページ」レポートに移動し、HubSpot のブログをページ URL フィルターとして入力しました。

AI Overviews で最も多く引用されている HubSpot の記事は、「競合分析」をテーマにしたものです。この点に注目したのは、Ahrefs も同じテーマの記事を持っており、しかも最近トラフィックが落ちていることを認識しているからです。
HubSpot のブログは 4 月頃から勢いを増し始めました。URL の隣にある矢印をクリックして詳細情報を確認し、「検査」をクリックして何が原因かを探りました。

これによりコンテンツの変更ツールが表示され、カレンダー表示でコンテンツがいつ更新されたのかを確認できるほか、更新前後のテキストを並べて比較する表示から、どのように内容が書き換えられたのかを正確に把握できます。

案の定、HubSpot は 4 月にその記事を大幅に更新していました。正確には 4 月 11 日です。

その記事が AI Overviews でより多くの注目を集め始めたのと、ほぼ同時期です。

4 月 11 日の時点で、HubSpot のブログは 151 の回答で引用されていました。現在は 476 の回答で引用されています。つまり、AI 上での可視性はおよそ 3 倍に増えたということです。
この成長が更新だけによるものだとは言い切れませんが、少なくとも更新がプラスに働いたことは間違いなさそうです。
更新できそうなコンテンツの候補が見えてきたら、次に考えるべきなのは本当に更新すべきかどうかです。
そのテーマは、いまなおビジネス機会となり得るのか
コンテンツを更新する際は、そのトピックが現在のビジネスにとって十分に関連性があるかを、あらためて見直す必要があります。

初期段階の情報提供型コンテンツは、以前ほどトラフィックを集められなくなっています。
だからこそ、こんな問いを自分に投げかけてみてください。このトピックは、いまのブランドにとって本当に関連性があるのだろうか。もし答えが「いいえ」なら、そのコンテンツは更新する価値があまりないかもしれません。
問題はコンテンツか、それとも被リンクか
コンテンツの問題であれば、改善の余地があります。内容を更新することで、検索順位を 1 つか 2 つ取り戻せるかもしれません。
しかし、被リンクの問題は権威性の欠如を示しており、解決ははるかに困難です。権威を築くには、数ヶ月にわたるアウトリーチや PR が必要になることがあるからです。
キーワード「内部リンク(Internal linking)」でランクインしている Ahrefs の記事を例に見てみましょう。
Ahrefs の SERP 概要ツールで見ると、 Ahrefs の記事を上回る順位のページの多くは UR(URL レーティング)スコアが高く、ページ単位での評価や権威性がより高いことが分かります。

この場合、問題はコンテンツそのものではなく、ページの権威性にある可能性が高そうです。
一方、「ローカル SEO とは」の SERP 概要を確認すると、評価の低いサイトの記事が Ahrefs より上位に表示されています。

このことから、問題は権威性ではなく、コンテンツそのものにある可能性が高いと分かります。
コンテンツをリフレッシュして再公開すれば、少なくとも 1 位か 2 位は順位を上げられそうです。
そのテーマに、いまも需要はあるか
次に確認すべきなのは、トラフィックが減った理由が需要の低下ではないかという点です。
検索ボリュームが減少しているなら、更新しても収益は減少します。
「分担型 SEO コンサルタント」という用語を例にとると、2024 年 11 月頃にピークを迎えましたが、現在は流行遅れになりつつあるようです。

このような場合、コンテンツを更新する価値はないかもしれません。
検索意図は変わっていないか
検索意図は、時間とともに変化することがよくあります。
たとえば「LLM」という言葉は、以前は「法学修士(Master of Laws)」を指すのが一般的でしたが、2024 年以降は「大規模言語モデル(Large Language Model)」に関するコンテンツが主流になりました。
検索意図の変化は、Ahrefs のSERP 概要ツールで見つけることができます。「減少」や「New(新規)」のランキングが多く、SERP の類似性スコアが低いものを探してください。

検索意図が大きく変わっている場合は、自社のコンテンツが今もユーザーにとって適切かどうかを見極める必要があります。
SERP 機能がクリックを奪っていないか
Afrefs の調査では、AI Overviews がクリック率(CTR)を 34.5% 低下させることが判明しました。
トラフィックが落ち始めた時期とほぼ同時に AI Overviews が表示されるようになっている場合、そのキーワードに高いビジネス価値がない限り、コンテンツを更新しても見合わない可能性があります。
SERP 機能がいつ表示され始めたかは、Ahrefs キーワードエクスプローラーの SERP 概要ツールで確認できます。
ほかに反応の兆しはあるか
次に、ページ滞在時間や訪問あたりの閲覧数といった指標を確認します。
トラフィックが減少していても、エンゲージメントが依然として高い場合、そのコンテンツは更新する価値があるかもしれません。こうした指標の確認には、Ahrefs ウェブアナリティクスを活用できます。

更新したいコンテンツが決まり、それが更新する価値のあるものだと確認できたら、いよいよ実際の作業に入ります。
最も取り掛かりやすいのは、トピックのギャップを埋めることです。そのために、記事を Ahrefs AI コンテンツヘルパーに取り込みます。
このツールでは、上位表示されているページと比較しながらコンテンツを評価してくれるため、その記事に足りていないトピックや観点を見つけ出し、補完することができます。

Ahrefs の「トップ検索エンジン」の記事を HubSpot の記事と比較分析したところ、トピックの網羅性という点で、まだ大きな改善の余地があることがすぐにわかりました。
HubSpot が 100 点中 77 点であるのに対し、Ahrefs の記事は 50 点にとどまっています。

ここまで来たら、足りていない個別のトピックを一つずつ確認し、内容を補強していきます。
この作業で特に役立つのが、「ハイライト」機能です。
トピックスコアがブログ内のどの文に対応しているかを可視化してくれるため、どの部分を改善すべきかを正確に把握できます。

次に意識したいのは、自分でコントロールできて、素早く更新できる要素です。具体的には、オンページ SEO に関わる部分になります。
たとえば、次のような点です。
- タイトルタグとメタディスクリプションを見直す:Google によって書き換えられることも多いですが、テストの過程でクリック率が高い場合は、見直した記述が採用されることもあります。
- alt テキストや構造化データ、内部リンクを改善する
- 見出しタグを追加し、記事の構造をより分かりやすく整理する

最後になりますが、非常に重要なこととして、読者が実際に読みたくなる理由を用意することです。それが「情報としての付加価値」です。
SWIFT(So What’s In It For Them? = それを読んで読者に何のメリットがあるのか?)を意識しましょう。
AI コンテンツヘルパーを使用してトピックを補完するのは有効ですが、エンティティやトピックの提案を単にチェック項目として扱ってしまうと、どこにでもある量産型のコンテンツになりがちです。
それよりも、冒頭に引きのある一文や、引用、データ、あるいは独自の切り口を置くことで、その情報をどう伝えるかに意識を向けることです。そうすることで、人が思わず読み進めたくなる要素を自然に盛り込むことができます。
では、情報としての付加価値のアイデアはどこから来るのでしょうか。
答えは一つではありません。それは、読者がどこにいるかによって変わります。読者が集まる場所に身を置き、会話や疑問、繰り返し出てくる悩みに耳を傾けること。そこにこそ、情報としての付加価値につながるヒントがあります。

アイデアのヒントを得るために、筆者は次のような場所をチェックしています。Slack の The SEO Community のようなコミュニティでの議論を追い、読者が購読していそうなニュースレターに目を通し、関連するポッドキャストを聴きます。さらに、YouTube 動画の文字起こしを検索したり、Google で site: 検索を行って Ahrefs に眠っているデータや知見を探し、それを別の形で活用することもあります。
興味深く、まだ十分に語られていない情報を見つける方法は、本当にたくさんあります。
コンテンツを更新したら、次はその内容を再配信し、再公開した記事からできるだけ多くの価値を引き出します。
そのうえで、更新が実際に効果を発揮したかどうかを確認します。筆者は、サイトエクスプローラー、コンテンツの変更、ウェブアナリティクスを組み合わせて使っています。
たとえば、私が更新した「オンページ SEO」に関する記事は、サイトエクスプローラーによるとオーガニックトラフィックが 36% 増加しました。

最後に、クイックアップデートは一度きりの作業ではなく、継続的なテストとして捉えることが重要です。
過去に更新したコンテンツに対しても、AI コンテンツヘルパーのレポートを定期的に再実行し、新たなトピックの抜け漏れがないかを確認します。
クイックアップデートのよいところは、小さな改善の積み重ねが、時間とともに可視性の向上として効いてくる点にあります。
まとめ
コンテンツの更新は、単に可視性を追いかけるためのものではありません。ブランドが常に適切で、信頼でき、また戻ってきたい存在であり続けるための取り組みです。
本当に重要なページに焦点を当て、意味のある改善を行いましょう。そして、鮮度の高いコンテンツは、アルゴリズムのためだけでなく、読者のためにあるということを心に留めておきましょう。