MCP サーバーが他の LLM に対応、エンティティに URL が追加( 2025 年 10 月のアップデート)

中納 麻緒
Ahrefs|プロダクトマーケティングマネージャー 国外企業での日本市場向けマーケティングに 5 年以上携わり、現在は Ahrefs でプロダクトマーケティングを担当。日本のユーザーコミュニティを盛り上げつつ、Ahrefsと市場をつなぐ役割を担っている。最近はポルトガル語にも挑戦中。

今月も盛りだくさんのアップデートをご紹介します。その数なんと、全部で 16 個!

AI 検索からの引用をよりスムーズに可視化できるレポートの提供に加え、MCP サーバーの利用が他の LLM にも対応するなど、さまざまな新機能をご紹介します。

それでは見ていきましょう。

リモートの Ahrefs MCP サーバーが、ライトプラン以上の全てのプランで利用可能になりました。

これにより、ChatGPT、Claude、Copilot を Ahrefs に接続できるようになり、AI 検索ツールで最新のAhrefs データを取得・分析できます。最大の利点は、サーバー設定が不要なこと。リモート MCP は Ahrefs がホストしているため、アカウントを接続するだけですぐに利用開始できます。

簡単なデモを Claude へ質問してみます。「検索ボリュームが高く、競合が少ないガーデニング関連のキーワードを探して」とプロンプトを入力すると、MCP プラグインが接続され、クエリを実行し、リアルタイムデータを提供します。

設定は簡単です – 資料とガイドはこちらのリンクからご確認いただけます。
※ 行数制限と API ユニットは、ご契約プランによって異なります

データ更新に関してのアップデートになります。ChatGPT と Per­plex­i­ty は 5 ヶ月分、Gemini と Copi­lot は 3 ヶ月分の履歴データが利用可能になりました。

エンティティに URL が追加
エンティティで URL がサポート されるようになりました。つまり、同一エンティティ内で、名前ベースの言及と URL 引用の両方を追跡できるようになります。

引用チャート
概要ページには、新しい引用チャートが追加されました。言及と引用は名前のバリエーションでマッチングされ、インプレッションと AI シェア・オブ・ボイスは名前のバリエーションまたは URL でマッチングされます。

その他の改善点
AI 応答レポートには、結果テーブルと組み合わせて使えるチャートが追加され、より迅速なインサイト取得が可能になりました。

トピックレポートには、プレビューしやすい入れ子構造の視覚化が導入されました。

レポート構造を更新しました。すべてのレポートがサイドバーに配置され、ナビゲーションがより簡単になりました。

また、ページフィルターに複数の URL を入力することができるようになりました。複数ページを一度に分析する際に便利な機能になります。

エンティティごとにフィルタリング
各キーワードがどのエンティティに属しているかを一覧で確認できるようになり、特定のエンティティでフィルタリングすることも可能になりました。

ブランド型 vs. 非ブランド型オーガニックトラフィックグラフ
ブランドトラフィックが「Your brand」と「Other brands」に分割され、ターゲットブランドのパフォーマンスを個別に追跡、または競合と比較することができます。

プリセットのフィルタリングと URL レーティング
上位ページにフィルタープリセット機能を追加しました。これはオーガニックキーワードレポートと共有されているため、両方の指標を簡単に移動できます。

また、「URL レーティング」の指標が上位ページレポートにも追加されました。並び替え、フィルタリング、API 経由でのアクセスが可能になり、ページの強さを一目で把握できます。

SERP 概要
GSC キーワードレポートでサイトエクスプローラーの SERP 概要を直接表示できるようになり、自社と競合の順位を確認できます。タブを切り替える必要はありません。

選択した日付範囲とクリック数に基づいて、最も関連性の高い SERP を自動的に表示します。一貫性を保つため、デスクトップの検索結果を使用します。

複数のチャンネル投稿機能
複数のチャネル投稿機能が追加されました。投稿を作成し、チャンネルごとにプレビューをしてから、すべてのプラットフォームに一括でスケジュール設定または投稿できます。

被リンクへのスパムフィルター
すべての被リンク関連エンドポイントに新しいスパムフィルターを追加しました。MCPでも利用可能になったため、生成AIがスパムリンクを含まない正確な被リンクデータを取得できるようになりました。
API 資料はこちら →

サイト監査のページエクスプローラーエンドポイント
クロールフィールドと指標にアクセスし、日付間でデータを比較し、サイト監査で検出された問題エンドポイントとペアリングして issueID ごとに影響を受ける URL を取得できます。
API 資料はこちら →

ランクトラッカーには競合指標用の新しいエンドポイント
シェア・オブ・ボイス、トラフィック、順位統計などが含まれます。キーワードレベルのフィルターは今後のリリースで追加予定です。
API 資料はこちら→

以上、 10 月の製品アップデートになります。もし「こんな機能が欲しい!」というリクエストがあれば、公式 X (@AhrefsJP) からコメントをお待ちします。

次回のアップデートをお楽しみに!