非公開のクエリを可視化、サイト離脱ページの調査が追加されるなど、新機能が続々登場( 2025 年 5 月のアップデート)

中納 麻緒
Ahrefs|プロダクトマーケティングマネージャー 国外企業での日本市場向けマーケティングに 5 年以上携わり、現在は Ahrefs でプロダクトマーケティングを担当。日本のユーザーコミュニティを盛り上げつつ、Ahrefsと市場をつなぐ役割を担っている。最近はポルトガル語にも挑戦中。

今月のハイライトはサイト離脱ページを調査する新たなレポート、有料キーワード検索の最新ロジック、など新しいアップデートが登場。

それでは見ていきましょう。

GSC per­for­mance charts 

GSC から以下の指標ををレポートビルダーに導入することができます:

  • Total clicks(合計クリック数)
  • Total impressions(合計インプレッション数)
  • Aver­age CTR(平均CTR)
  • Aver­age position(平均順)

あちこちツールを開く必要なく、完結に作業が進みます!

現在は、他の指標も順次導入していく予定です。

離脱ページを調べる

【追跡されたイベント】に新たに「Outbound link clicks」という指標が追加されました。このデータを追跡することで、ユーザーがどの外部リンクを好んでクリックしているか把握できます。

イベントをクリックすると、リンクの一覧が表示されます。

さらに、その一覧内のリンクをクリックすることで、リンクがどのページに設置されているか、そしてユーザーがどのページから離脱したのか確認できます。

有料キーワード 3.0

「有料キーワード 3.0 」のデータロジックが大幅にアップデートされました。

以前のロジックでは、最新の SERP データのみを取得していたため、有料広告の変動に対応しきれず、キーワードの見落としが多いことが懸念されていました。今回のアップデートにより、有料キーワードをより正確に検出できるようになりました。

もし検索されているターゲットが最新のSERPから表示されていない場合は自動で過去 1 ヶ月分の SERP を取得される仕組みに変更されています。

実例を見ていきましょう:

以前のレポートで Nike.com を検索すると約 1,000 個の有料キーワードでしたが、新しいロジックで検索すると約 2,500 個以上もの有料キーワードが発覚しました。約 2.5 倍もの範囲で検索が行われています。

こちらのロジックを他の有料レポートにも導入する予定が進んでいます。

オーガニックキーワードをグローバル範囲で調査

オーガニックキーワードレポートにグローバルの範囲で検索ができるようになりました。

「すべての地域」に設置すれば、下記の指標に「グローバル」の選択が表示されます。キーワードごとに検索ボリュームとトラフィックが表示されています。

さらに、「ロケーション」の数値をクリックすると、キーワードに対してトラフィックに沿った順位も国ごとに検索することもできます。自社ブランド名のグローバル知名度を簡単に調べられる方法です。

トピックの修正

コンテンツを検索意図に合わせて最適化し、競合他社を分析したうえで、トピックカードを選択します。

AI コンテンツヘルパーは、その選択されたトピックに基づいて、AI が執筆のサポートをする仕組みになっています。

今回のアップデートは、トピックカードを追加、編集、削除など、柔軟に変えることができるようになったことです。トピックのアイデア出しに困った際は、「提案」から AI からのサポートを依頼することもできます。

 

非公開のクエリーが可視化

ご存じでしたか?GSC は、キーワードデータの約半分を明確にしておらず、実に 46% のクリックに対するクエリが非公開のままです。

今回新たに追加された「Anonymous queries 」では、これまで GSC 上では非公開とされていたキーワードについて、トラフィック、検索ボリューム、地域情報などの詳細が明らかになります。このレポートは、GSC のデータと Ahrefs のオーガニックキーワードを照合し、見えなかった部分(データの空白)を補完する仕組みで構成されています。

※ 以前はランクトラッカー内にありましたが、アップデート後は独立し、「Google Search Console」からアクセスできるようになりました。

ツールアクセスの管理【エンタープライズプラン限定】

今回のアップデートにより、ツールのアクセス権を細かく管理できるようになりました。
アドミンとメンバーは、デフォルトでフルアクセス権を持ちますが、ゲストユーザーには特定の機能のみを許可することが可能です。

アクセスが制限されている機能は、メニュー上でグレー表示され、該当ユーザーがクリックすると「アクセス権がありません」といったメッセージが表示されます。

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