サイトを年中無休で自動的にクロールし、重大な問題が発生するとすぐにそれをつきとめ、リアルタイムでアラートを送信してくれるツール…。ランキングに影響する前に問題を修正できれば便利ですよね。
そこでご紹介したいのが、いつでもサイトの状況をチェックできる Ahrefs の常時監査機能です。
常時監査(Always-on audit)は、サイト監査機能に追加される予定の新しいウェブサイトクローリングです。
リアルタイムのアラートシステムで、それがなければ気付かないかもしれない重大な問題に対するセーフティネットとして機能するよう設計されています。
従来のクローラーは「週次」「月次」といったペースでレポートを提供するのが通常でしたが、Ahrefs のサイト監査ならウェブサイトを継続的にクロールし、最も重要なページの SEO にかかわる技術的問題をできる限り早く検出することができます。

常時監査は、新規 URL と既存 URL を年中無休かつ適度なスピードでクロールします。
定期的に監査をスケジュールしている場合でも、常時監査は役立ちます。常時監査を並行して行って問題をリアルタイムで特定しておけば、次回の定期監査の前にギャップを埋めることができるため便利です。

ページ上で新しい URL が見つかると、それを抽出・バッチ処理し、既存のクロールキューと重要度に応じて後にクロールします。
実際には、AhrefsSiteAudit クローラーが以下に挙げる複数の主要な指標とシグナルを基に、どのページをいつクロールするかを決定します。
- オーガニックトラフィック
- 内部および外部のインリンク
- URL の深さ
- インデクサビリティの状態
- IndexNow シグナル
IndexNow の統合
今年の初め、Ahrefs と Yep(Ahrefsの検索エンジン)は IndexNow と統合されました。IndexNow とは、ウェブサイトに変更が加えられたときに、連携している検索エンジンに即座に通知するインターネットプロトコルです。

パートナーが通知を受けると、すべての情報がほぼリアルタイムでその他のパートナーと共有されます。これにより、Ahrefs はプロアクティブに、そしてスピーディーにサイトのクロールとインデックスを行うことができます。
1. プロアクティブなクローリング:常時監査では、IndexNow シグナルを使用して重要なページのクローリングを優先するため、SEO に関する重大な問題を積極的に検出できます。
2. インデックスのスピードアップ:サイト監査によって検出された変更はすべて、連携する検索エンジンに自動的に通知されるため、複数の検索エンジンで同時に自分のページがすばやくインデックスされます。
自動送信機能を利用しない場合は、プロジェクト設定からの IndexNow API キーをウェブサイトのルートディレクトリに貼り付けることで、ページを手動で IndexNow に送信できます。
年中無休のアラートシステム
ページが突然インデックスできない、または、リダイレクトが機能しない…と悩まれたことがあるかもしれません。
常時監査を利用すれば、リアルタイムでアラートを受け取ることで、SEO に重大な問題が発生してから対応するのではなく前もって対処できるようになります。
クロール履歴が充実
常時監査を行うことで現在のクロール履歴も充実するため、サイト監査を活用してデータを詳細に分析できるようになります。
次の点について、ウェブサイトがどのように変化したかを日々追跡できます。
- 追加されたページ数
- 発見・修正された問題数
- 特定のページで行われた変更の範囲

クロールクレジットの使用
常時監査はプロジェクトブーストアドオンであるため、クロールクレジットを消費しません。
選択したプロジェクトブーストアドオンに応じて、次のようなクロールが可能です。
- 1 URL/分(プロ)
- 30 URL/分(マックス)

クロールクレジットを節約したい場合は、プロジェクト設定からクロール速度を下げる、また(最後の手段として)一時停止することができます。
Ahrefs では、2025年初旬に常時監査機能を導入することを目指しています。
最初のリリースが実現した後も、どんどん機能を追加していく予定です。
- 問題の重要度に基づいてカスタマイズされたリアルタイムのアラート
- オンデマンドで任意のページの再クロール

また、常時監査、パッチ、IndexNow の統合により、Ahrefs は世界初の完全に自動化されたサイト監査ツールとなる予定です。
リリースをぜひ楽しみにお待ちください。この機能に期待するポイントがありましたら、ぜひ Ahrefs 公式 X をタグ付けして投稿をお願いします!