「キーワードの検索ボリュームを調べたいけど、ツールの操作が難しそう…」
そんな SEO 初心者の方に朗報です。Ahrefs(エイチレフス)の MCP 連携を使えば、AI アシスタントにチャットで質問するだけで、本格的な SEO データを取得できます。
この記事では、MCP とは何か、どんなことができるのか、Claude の始め方、プロンプトの活用例、までをやさしく解説します。
記事の内容を動画でご視聴いただきたい方は以下から確認ください。
MCP(Model Context Protocol)は、AI アシスタント(Claude、ChatGPT など)と外部ツールを安全に接続するための仕組みです。
たとえるなら、AI と Ahrefs の間に立つ「通訳」のようなもの。あなたが AI に「このキーワードの検索ボリュームを教えて」と聞くと、MCP がその質問を Ahrefs が理解できる形に変換し、データを取得して、AI がわかりやすく回答してくれます。
MCPを使わない場合
- Ahrefs にログイン
- キーワードエクスプローラーを開く
- キーワードを入力
- フィルターを設定
- 「親トピック別のクラスター化」レポートを開く
- 結果を読み解く
MCPを使う場合
- AI に「ターゲットキーワードをAhrefsから抽出してください。これらのキーワードを、トピッククラスターや検索意図で分類し、そのままスプレッドシートに貼り付けられる表形式で出力してください。」と入力
- AI が Ahrefs のデータを取得して回答 ✅
操作ステップが大幅に減り、ツールの使い方を覚える前からデータを活用できます。
MCP を使い始める前に、Claude の「プロジェクト」機能で AI の役割をあらかじめ設定しておくと、毎回の指示がぐっと楽になります。プロジェクトのカスタム指示(System Prompt)に以下のような内容を設定しましょう。
設定例:
あなたの役割
あなたは Ahrefs ツールを使った高度な SEO 競合分析の専門家です。自社サイトは:URL
国内をターゲット:国名出力ルール
・必ず表形式でデータ整理
・優先度を明確に示す
・具体的なアクションプランを含める
・毎回のセッションでの API の使用回数・残高を確認する
これを事前に設定していれば、「誰に」「何を」「どんな形式で」を毎回説明する必要がなくなります。プロジェクトを使い込んでいく中で、より細かい設定を追加していくのがおすすめです。
① 競合分析:KD と検索ボリュームで「穴場キーワード」を見つける
競合が取れていて自社が取れていないキーワードの中から、難易度が低く検索ボリュームが大きい「穴場」を探します。
プロンプト例:
「自社(URL)の競合を 3 社抽出し、自社が未掲載のキーワードを出してください。さらに、検索ボリューム(Volume)が1,000以上、かつ難易度(KD)が30以下の、狙い目の「穴場」を 3 つ厳選してください。」
AI が Ahrefs のデータベースを使い、条件に合うキーワードだけを精査して表形式で返してくれます。Excel で手作業で並び替える手間はもうありません。
② キーワード深掘り:トピッククラスターの設計
穴場キーワードが見つかったら、次はその周辺キーワードを固めてコンテンツ戦略を組み立てます。
プロンプト例:
「ターゲットのシードキーワードと、関連性の高いセカンダリキーワードをAhrefsから抽出してください。これらのキーワードを、トピッククラスターや検索意図で分類し、そのままスプレッドシートに貼り付けられる表形式で出力してください。」
Ahrefs が示す関連語句を網羅することで、読者にも検索エンジンにも評価されるコンテンツの土台が作れます。
③ 被リンク分析:DR(ドメインランク)を軸にした質的評価
被リンクは「数」ではなく、リンク元の信頼性を見ることが重要です。DR(ドメインランク)を指標にして、質の高いリンクのパターンを見抜きます。
プロンプト例:
「競合が直近 3 ヶ月で得た DR(ドメインランク)50 以上の自然リンクを抽出し、なぜそれらが引用されたのか背景を分析してください。」
良質なリンクがどこから、なぜ発生したのか。その文脈を読み解くことで、自社のリンク獲得戦略が具体的になります。
④ AI による概要(AI Overviews)対策:引用されるための「穴」を突く
Google 検索結果に表示される AI による概要に、自社コンテンツが引用されているかどうかは、2026 年の SEO における最重要テーマの一つです。
プロンプト例:
「現在自社ドメインがAI による概要に引用されているキーワード・ページを分析。そして、競合がAI による概要に引用されているキーワード、競合ページを分析し、リストを作ってください。」
AI が結論を求めているのか、データを求めているのか——この傾向をデータから逆算することで、AI による概要に引用されやすいコンテンツの方向性が見えてきます。
⑤ ブランドレーダー:AI 検索における「信頼」の可視化
AI 検索時代には、「AI にどう認識されているか」というブランド可視性が新たな重要指標になります。Ahrefs のブランドレーダー機能を活用して、自社の立ち位置を把握しましょう。
プロンプト例: 「AI 検索エンジン上で自社ブランドがどう解説され、ソースとして正しく認識されているか分析してください。AI に信頼されるブランドとして定着するための改善点を教えてください。」
AI に正しく認識されているか、競合と比べてシェア・オブ・ボイスはどうかなど、従来の SEO では見えなかった視点が得られます。
MCP は、Ahrefs をもっと手軽に・深く使うための「加速装置」です。使い方に慣れて来た方、より詳細で困難なプロンプトを活用されたい方には、中級者・上級者向けの使い方をこちらの記事で紹介しています。
ステップ 1:Ahrefs のアカウントを用意する
MCP を使うには、Ahrefs の有料プラン(ライトプラン以上)が必要です。
ステップ 2:MCP 専用キーを発行する
Ahrefs の管理画面から MCP 専用の認証キーを発行します。これは API v3 キーとは別のものです。
従来の API v3 キーはエンタープライズプラン限定でしたが、MCP 専用キーはライトプランから発行できます。
ステップ 3:AI アシスタントに接続する
お使いの AI ツールに応じて接続方法が異なります。
- Claude — 設定画面のコネクター(ツール)から Ahrefs を追加するだけ。Ahrefs がサーバーをホスティングしているので、ソフトのインストールは不要です。
- ChatGPT — Developer Mode を有効にし、MCP コネクターとして Ahrefs を追加します。
その他のツールと接続されたい場合はこちらのリンクからご確認ください。
MCP は、Ahrefs を「難しいプロ向けツール」から「誰でも使える SEO アシスタント」に変えてくれる存在です。まずは AI に 1 つ質問してみることから始めてみてください。
Q. コーディングの知識は必要ですか?
不要です。 MCP の最大のメリットは、自然言語で Ahrefs のデータを操作できる点です。
Q. 無料プランでも使えますか?
残念ながら、MCP の利用にはライトプラン(月額 19,900円)以上が必要です。ただし、Ahrefs の無料ウェブマスターツールで基本的なサイト診断は可能です。
Q. API と MCP は何が違うの?
API はプログラマーが自分のアプリやスクリプトに Ahrefs データを組み込むためのもので、コーディングが必要です。MCP はAIアシスタント経由でそのAPIに自然言語でアクセスできる仕組みです。MCP は「AI が代わりに API を叩いてくれるイメージ」と考えるとわかりやすいでしょう。

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