AI 検索ビジビリティ監視に最適なプロンプトの選び方最新ガイド

グレン・ オルソップ
TechCrunch や The Financial Times などで SEO 関連レポートが紹介された実績を持つ。「Detailed SEO Extension」を週あたり 45 万ユーザー規模にまで成長させるという実績を誇る その後その実績を携え、Ahrefs のマーケティングチームおよびプロダクトチームに加わる。
Ahrefs ユーザーが関心のある正確なクエリに対して AI ビジビリティを追跡できるようになったのはいいけれど、どの検索キーワードを監視すればいいかわからない、という人は少なくないはずです。

AI との対話は従来の検索方法とは異なります。リクエストがはるかに細かかったり、長い会話の途中で発生したりするためです。
また、AI の回答はオーガニック検索結果よりも一貫性が低く、ブランドの推奨事項も引用される URL も刻一刻と変化します。 
今回の記事では、Ahrefs が最も理にかなっていると考える、追跡フレームワークとクエリのソースについてお話しします。
追跡したい対象がすでに決まっている場合は、ブランドレーダーのカスタムプロンプト機能を使用すれば、お好みの場所やプラットフォームにわたり、日次、週次、または月次スケジュールで回答を監視できます。

AI プロンプト追跡のスケジュール例を示すカレンダー形式の図

このツールでは、個々のクエリに対するブランドメンションを表示できます。お勧めは、プロンプトをグループ化して、URL やトレンドを含んで集計された回答を一度にすべて表示することです。 

プロンプトの追跡はここ数か月の間、議論の的でした。一般的な指摘は、AI の回答が一貫していないことやパーソナライゼーションにより、自社ブランドが実際にどの程度パフォーマンスを発揮しているかを知ることが困難であるという点です。
プラットフォーム側はユーザーが入力しているクエリやその頻度をそのまま共有していません。そのため、実際には誰も検索していないフレーズのビジビリティを追跡してしまっている可能性もあります。
とはいえ、方向性がつかめるデータがあることは、データが全くないよりはましだとする向きもあります。少なくとも AI が自社ブランドをどう「認識」しているのかが現実と合っているかどうかを追跡すべきだ、という意見です。
Ahrefs では、自分たちが完璧なデータを扱っているわけではないことを理解していますが、回答から得られる洞察があり、それは行動に反映させられるものだと思っています。
プロンプト監視を大局的に見たときの、Ahrefs の総合的な見解を次のようにまとめました。 

避けたい考え方推奨される考え方
個々のプロンプト結果だけに注目する類似プロンプトをグループ化し、集計結果の共通点を分析する
「セット・アンド・フォーゲット」の作業だと考えるよく引用される情報源との関係構築など、アクションを起こす計画を立てる
プロンプトトラッキングを従来の順位トラッキングと同じように考えるAI 応答内で自社の“掲載位置”は非常に変動しやすいと理解する
プロンプトトラッキングだけが AI ビジビリティデータの最良かつ唯一の情報源だと思い込むLLM、関連サーバーログ、従来検索パフォーマンス、可能なら広範なプロンプトデータセットからのトラフィックを監視する
URL が引用されることが最終目標だと考える引用されなくても、ビジネスが継続的に推奨される可能性を理解する
自社サイトが取り上げる可能性のあるすべてのペルソナとキーワード軸を追跡しようとするまずは価値の高いトピックのクエリを優先し、後から拡張する

回答を分析する際は、次に何ができるかを特定することに重点を置いています。
たとえば、カスタムプロンプト追跡のような新機能をリリースしたとき(メタな話ですが)、AI の回答に Ahrefs がこの機能を備えていることがきちんと反映されているか、あるいは古いソースを参照しているかを知りたいと考えます。

AI による回答に Ahrefs がリリースしたばかりの新機能を備えていることが反映されているかを確認した画面

複数の AI プラットフォームを監視することで、Google(SEO 担当者がこれまで注目してきた場所)だけでなく、Bing、Brave Search、カスタムインデックス全体で目立っているサイトのブランドメンションを浮き彫りにできます。
回答が正確であることはもちろん、よく引用されるウェブサイトなため、提携するとよさそうなもの、頻繁に言及される SEO プラットフォームの機能やユースケースでもっと取り上げるべきもの、そして主要なサービスにおいて競合ブランドの中で Ahrefs がどのように位置づけられているか、を主に調査します。
とはいえ、カスタムプロンプトの追跡だけに集中しているわけではありません。
サーバーログにおける AI ボットのアクティビティ、AI プラットフォームからのトラフィック、従来の検索パフォーマンス、そしてブランドレーダーにある数千万件のプロンプトからの洞察も、監視対象です。

プロンプトボリュームに関する注意点
同僚のパトリック・ストックスが近々発表するレポートによると、ユーザーが LLM を使用する他のすべての目的を除外すると、ChatGPT での検索的やり取りは Google の検索のボリューム検索の約 12% 程度に相当することが示唆されています。

主要な AI プラットフォームはユーザーのクエリデータを共有していないため、特定の質問が正確に何回行われているかを知っているのは当のプラットフォームだけです。

一部の実際の会話データを提供しているサードパーティプロバイダーもありますが、クエリボリュームが信頼できる範囲よりも大幅に高く見積もられていることが多いようです。

Ahrefs は現在、より信頼性の高い検索需要データがある従来の検索キーワードを中心に、プロンプトの大半を組み立てています。

従来の検索キーワードを「合成」したバリエーションは、ユーザーが AI に問いかける方法を完璧に反映するものではありませんが、関心を引いた実績のあるトピックの監視対象に優先順位をつけるのに役立ちます。

次に、同様のポイントをグループ化することについて詳しく見ていきましょう。Ahrefs がプロンプト追跡全体をどのように捉えているかについての重要な部分です。 

Chat­G­PT に最高のジム管理ソフトウェアは何かと尋ねれば、Wodify や Push­Press が推奨のトップにくるかもしれません。数秒後には Mind­body が最適なソリューションになり、それが 2 位に掲載されているリスト記事も掲載されているかもしれません。
筆者は、Sparktoro 社の CEO であるランド・フィッシュキンさんのレポートに触発され、この「ランキング」の変動性を Detailed.com の無料ツールで視覚化しました。
このため、個別の結果だけに躍起になるのではなく、関連するプロンプトをまとめて、全体を見渡して傾向を把握することをお勧めします。
これらのプロンプトクラスターは、意図、属するマーケティングファンネルの段階、提供する製品やサービス、あるいはご自身のビジネスにぴったり合う方法で決めていきましょう。
以下の例は、主に Google の「他の人はこちらも質問」SERP フィーチャーの質問からヒントを得て、他のデータソースで拡張したものです。

クラスタリングの切り口

ビジネス内容によって、適切なクラスタは異なる

潜在的データソース

カスタマーサポートの問い合わせと GSC データなど、複数ソースを組み合わせることで効果が得られる

発展させるためのクエリ例

説明用の例をご紹介します。最良の結果を得るには、自社データとニッチ分野の知見を活用しましょう

競合ポジショニングGoogle の「他の人はこちらも質問」SERP フィーチャー不動産エージェント向けの最適な CRM は?建設会社向けの最適な CRM は?
信頼性および検証フォーラムや SNS グループの話し合いHoka のランニングシューズは長期的に信頼できますか?Hoka の靴は足底筋膜炎に良い?
高コンバージョンページ

(例:「WeTransfer の代替」を検索する人は顧客化しやすい)

ウェブサイト解析と自己申告データWeTrans­fer の代わりに何が使われていますか?WeTrans­fer の良い代替サービスは?
ファネルの各段階(例:BOFUカスタマーサポートクエリ小規模ビジネスにとって Hub­Spot は価値がありますか?2026 年でも Hub­Spot は使う価値ある?
具体的な要件Ahrefs キーワードエクスプローラーcPan­el 付きの最適なウェブホスティングはどれですか?HIPAA 準拠のホスティング会社を教えて
Side­note.
特に Chat­G­PT では、すべてのプロンプトがウェブ検索を実行するわけではなく、プロンプトによっては、トレーニングデータに基づいて回答する場合があります。これも監視には有用ですが、特に引用された URL を探している場合は、「2026 年の」のようなバリエーションを追加してクエリを調整するのが効果的です。

これら(特にトピック)はそれぞれ、さらに細かいレベルに分解することも可能です。
全体的なブランドメンションを監視しようとしている場合は、ブランドクエリと非ブランドクエリをそれぞれのまとまりに分けることをお勧めします。
技術的には、時間が経てば個々のプロンプトに対する回答の集計データを見ることもできます。ただし、それにはデメリットもあります。
さて、プロンプトのまとめ方についてのイメージがつかめたところで、追跡対象のプロンプトを考えるヒントになるデータソースを見ていきましょう。

Google Search Con­sole を直接、あるいは Ahrefs ウェブマスターツール経由で開き、自社のウェブサイトがすでにランクインしている質問を具体的に探します。
簡単な方法として、次の正規表現を使います。
\b(why|what|when|are|will|does|should|where|who|how|can|do|is)\b
これは、それらの特定の単語のいずれかを含むキーワードだけに一致します。

正規表現フィルターを使って検索クエリを抽出する手順を示す Google Search Console のインターフェイス

また、次の正規表現を使うと、6 語以上の長さのクエリをすべて見つけることができます: ^(\S+\s+){5}\S+。 必要に応じて「5」をより大きな数字に変更してください。
自社サイトが新しい、まだ検索トラフィックがあまりない、または単に別の業界を調査している場合は、Ahrefs のキーワードエクスプローラーツールのフィルタ機能で同じキーワードを使うこともできます。

Ahrefs のキーワードエクスプローラーツールで同じ5つの正規表現をフィルターした画面

推定検索ボリュームが AI チャットのボリュームを完璧に反映することはありませんが、この方法を使えば一般的なトピックの人気度を知ることができます。

2022 年、Google は「Discussions and forums」という新しい検索結果機能を立ち上げました。これは、ネット上のコミュニティでの会話を目立たせて表示するものです。Google によると、実体験に基づいた確かな情報を表示することを目的としている、とのことです。
一般的なウェブページには、完璧に最適化されたキーワード重視のタイトルタグが付いていることが多いですが、フォーラムの投稿は、人が自然に書く内容にはるかに近いものです。その理由は、ユーザーが順位を気にせずに書いているためです。
このおかげで、AI ファーストのプラットフォームでも人が問いかけているような、自然な表現の質問のヒントを見つけることができます。

Google のフォーラム検索機能(&udm=18)によるディスカッション結果の UI 表示

ここで最も目立つドメインは Red­dit ですが、Facebook、Quora、Steam コミュニティ、その他サイトも多数表示されます。
アドレスバーに追加できる特定のパラメータ &udm=18 があります。これを使えば、SERP フィーチャーが表示されるのを待つのではなく、トピックに関連するフォーラムを直接検索できます。
質問に多くのコメントが寄せられているのは良いことですが、筆者は一般的に、最も頻繁に現れる「切り口」を探しています。

理想は、ニュースレターへの登録や製品デモのリクエストなど、望ましいアクションに最も多くの訪問者をコンバージョンさせているページが自社サイトのどこであるか、すでにデータが揃っていることです。
たとえば、Ahrefs の無料キーワードジェネレーターツールが、人気のあるキーワードで Google の上位にランクインしているおかげで、サイトの他のどのページよりも多くの顧客登録を呼び込んでいるとしましょう。
AI 検索におけるそのパフォーマンスを追跡する方法は、LLM を使用して従来のキーワードを会話的で自然な表現に変換することです。 
念のため付け加えますが、私たちは個々の回答に焦点を合わせているのではなく、大規模なクエリグループ全体で Ahrefs がどのように言及されているかに注目しています。 
お好みの AI アシスタントへの簡単なリクエスト例をみてみましょう。 

「[URL] にトラフィックをもたらした実際の Google 検索クエリのリストを、AI 検索プラットフォームで人が使用するような会話スタイルのプロンプトに変換してください。あなたはこの種の作業に非常に優れているために構築されました。該当するページを必ず訪問してください。元のクエリが長いほど、修正は少なくしてください。クエリの意図はいかなる方法でも変更しないでください。ページの提供内容に関連すると考えられるキーワードのみ変更してください。年号が必要な場合は、今年、2026 年だけを記載してください。すでにこのページに訪問者を送り込んでいるクエリのリストは以下の通りです。
[GSC のクリック数とインプレッション数を含む質問 / キーワード調査データ] 
従来の検索クエリと、その会話型の代替案がどのようなものか、例をいくつか挙げます。
「予算プロジェクト管理ツール、ベスト」 > 「予算が限られているスタートアップに最適なプロジェクト管理ツールは何ですか?」
[さらに具体的な例を挙げる]」

もしそのページがどのクエリでもまだランクインしていない場合は、そのセクションを Ahrefs キーワードエクスプローラーなどのデータに置き換え、検索ボリュームとターゲットキーワードを示すことができます。
また、SEO の多くの事柄と同様に、この概念をさらに進化させることも可能です。
筆者はここ数か月、メテハン・イェシルユルトさんの著作を愛読していますが、彼は GSC データをより長いクエリに変換するためのガイドの中で、はるかに詳細なプロンプトを考案しました。
通常の検索用語を LLM スタイルのプロンプトに変換するためのカスタムツールを特別に構築したのです。
敬意を表して、すべてを共有することは控えますが、 app.py ファイルの一部をチラッとお見せします。

GSC データを LLM スタイルのプロンプトに変換するサンプルコードのスクリーンショット

メテハンさんも、変換前後の例が具体的であればあるほど良いという意見に同意してくれると思います。

Per­plex­i­ty が、従来の検索エンジンへのデータ依存を減らすためと思われる、独自のウェブインデックスをどのように構築しているかにもっぱら興味をかきたてられています。
最近の調査の中で、Perplexity は Chat­G­PT や Microsoft Copi­lot よりも、回答の中で高品質なソースを推奨する可能性がはるかに高いことがわかりました。
Per­plex­i­ty が Microsoft(長年の関係にある Chat­G­PT と比較して)と重複する上位ドメインをより多く持っていたにもかかわらず、です。

AI プラットフォーム別(ChatGPT/Perplexity/AI Mode/Copilot)に、引用上位 1,000 ドメインのうち Google 検索で可視性がないドメイン数を示した積み上げ棒グラフ

自分の業界に関連する質問を Per­plex­i­ty に投げかけたときの嬉しい機能の一つは、チャットそれぞれの最後に、関連する追加の質問が提案されることです。

Perplexity の関連質問機能で表示されたフォローアップクエリリストの画面

筆者は Per­plex­i­ty に、提案されている追加質問が過去に実際に尋ねられたクエリなのか尋ねました。
追加質問は、元のクエリとその結果を参考にする AI モデルによって生成されているとのことでした。本質的に、この AI モデルが、そのデータから続いて次に出るであろうと考える自然な質問なのです。
私たちの目的からすると、過去のクエリに基づいていないのは少し残念ですが、Perplexity はこれらを可能な限り関連性の高いものにしたいと考えているはずなので、それらを研究することには依然としてメリットがあります。

筆者が追跡している一部のニッチ分野では、Google の「他の人はこちらも質問」SERP フィーチャーの質問を使用して調査を開始することにしています。 
自社ブランドがペットのニッチ分野の場合、「子犬に最適なフード」を検索するだけで、関連する質問やフォローアップ質問に使えそうな提案が即座に返されます。

Google 検索で「best puppy dog food」と入力した結果画面に表示された「People also ask(他の人はこちらも質問)」の質問一覧を示す検索結果 UI のスクリーンショット

見出しをクリックして展開すると、Google はさらに多くの提案クエリを提示します。
筆者は、あまり馴染みのない業界を調査する場合、時間の経過とともにどのブランド、ドメイン、および回答タイプが最も頻繁に現れるかを確認するために、そういった質問をそのまま使うことがよくあります。
より本格的な業務や個人プロジェクトでは、それらを拡張するためのとりかかりとして使用しますが、その方法についてはセクション 9 で説明します。
分析をスケールアップしたい場合は、Ahrefs SEO ツールバーDetailed SEO Exten­sion の両方を使えば、複数レベルの「他の人はこちらも質問」の見出しを自動的に抽出できます。

Ahrefs ブランドレーダーは、Google AI モード、ChatGPT、Perplexity など人気の AI プラットフォーム全体で、2 億 4,000 万件を超えるプロンプトに関する洞察を提供します。 
たとえば、金融プラットフォーム Nerd­Wal­let のビジビリティを見ると、すでに「住宅所有者保険」や「最高の普通預金口座」といったトピックに関連付けられていることがわかります。

金融プラットフォーム NerdWallet のビジビリティで、「住宅所有者保険」や「最高の普通預金口座」などのトピックに関連づけられていることを示すAhrefs ブランドレーダー

ここで、それぞれ個別にクリックすれば、変更を加えたり監視を続けたりしたいクエリを特定できます。
例えば、特定の場所向けのコンテンツ作成を最近開始した場合は、対象国での次のようなキーワードを追跡したり、プロンプトの中で特定の国に言及したりすることができます。

「best savings account」に関する複数の検索クエリ、検索ボリューム、AI 応答、ブランド言及数を一覧表示した Ahrefs ブランドレーダーのダッシュボード

また、日次、週次、月次など、自分にぴったりな更新頻度を設定することもできます。

具体的な内容は使用しているアナリティクスソリューションによって異なりますが、考え方は同じです。すなわち、「トラフィックを得ているページを見つけ、それを中心にプロンプトを構築する」ことです。
筆者が Ahrefs ウェブアナリティクスで追跡しているサイトの一つでは、獲得している AI 検索トラフィックのほぼすべてが Chat­G­PT からであることがわかります。 

カスタムプロンプトごとの AI 検索トラフィックや可視性を示すグラフ

Ahrefs ウェブアナリティクスから取得したスクリーンショット

さらに、従来のウェブアナリティクスに加えて、サーバーログを掘り下げることもできます。
下のページでは、7 日間で Chat­G­PT-User が Detailed.com 上のページを要求したタイミングを確認できます。 

Ahrefs ウェブアナリティクスの画面で、AI サービス別トラフィック数(ChatGPT、Copilot、Gemini など)と上位ページ別訪問数を一覧表示したダッシュボードのスクリーンショット

これはウェブを常にクロールするボットではありません。ユーザーが Chat­G­PT やカスタム GPT に質問したときに使われ、そのページが回答の生成に役立つこともあります。
従来の検索ボット以外にも、Perplexity-User(Perplexity)、DuckAssistBot(DuckDuckGo)、MistralAI-User(Mistral)などからのリクエストも調査できます。
そうすると、本ガイドの提案に従って、以下のようなプロンプトのアイデアを得ることができます。

  • Google Search Con­sole でそのページにトラフィックをもたらしているキーワードを確認する 
  • そのページがオーガニックにランクインしている場所に表示される、関連の「他の人はこちらも質問」を見つける
  • LLM に対し、そのページを見つけるためにユーザーが尋ねる可能性のある関連質問を尋ねる。

どちらのソースもそれぞれ役に立ちますが、他のデータポイントと組み合わせて使えるとさらに便利です。

Ahrefs ブランドレーダーのもう一つの優れた使い方は、ビジビリティ分析をゼロから始める必要がないことです。
つまり、過去数か月の AI ビジビリティデータをさかのぼり、Ahrefs が分析したクエリの中で競合ブランドが表示され、自社ブランドが表示されていないものを見つけることができます。
そこから、それらをカスタムプロンプトグループに追加すれば、頻繁を増やして、あるいはその他の場所やプラットフォームで追跡することが可能です。

Ahrefs ブランドレーダーの画面で、競合ブランドは表示されているが自社ブランドは言及されていない状態の AI 可視性推移グラフとクエリ一覧を表示したダッシュボードのスクリーンショット

このツールを使うことのもう一つのメリットは、サイトに存在する可能性のあるコンテンツギャップを浮き彫りにすることです。自社ブランドが表示されていないのは、単に対象トピックに関連するサイトページがないためかもしれません。

Ahrefs のキーワードエクスプローラーのデータベースを使用すると、287 億件のキーワードを調査して、自分のいる業界に最も関連性の高いものを見つけることができます。
「パリのホテル」のようなシードフレーズから開始し、[フレーズ一致]、次に [質問] をクリックすると、検索ボリュームと共に関連のある提案がすぐに表示されます。
最初の検索範囲が広いほど、返される質問数は増えます。以下の例では、広範なトピックである「大工仕事(carpentry)」の検索に対し、800 件以上の質問が返されています。 

Ahrefs キーワードエクスプローラーの「Questions」タブで「carpentry」に関する質問キーワード一覧と検索指標を表示した画面のスクリーンショット

当然ながら、引用されることに関心がないであろう言葉も含まれます。
使用しているプラットフォームによっては、「大工仕事とは何ですか?」という問いにはウェブ検索やソースリンクなしで回答される場合があります。
オンラインの大工学校を運営していたり、法人設立サービスを提供していたりする場合は、「大工関連事業の始め方」のような一貫して検索されるフレーズを使い、そのバリエーションを1つのまとまりとして追跡しましょう。

SEO に関して言えば、一番注目したいのはおそらく Google の検索結果だけだったでしょう。 
一方で AI の回答は、Bing、Brave Search、カスタムウェブインデックス、それぞれの元の学習データの情報を参考に作られることもあります。
Google ではわからなかったような、自社ブランドに関する否定的な情報や誤った情報源が数多く存在することが、こういった追加ソースによって明らかになることがあります。
この記事を書き始めたとき、ChatGPT で監視していた関連クエリでは、Ahrefs がカスタムプロンプト追跡機能を提供していることが確認されませんでした。 
つまり、自社サイトやソーシャルメディア、他者の記事で、メッセージを伝える必要がありました。そういった場所では、「Ahrefs にはこの機能がない」という過去のコメントを更新していない可能性があるのです。
幸いなことに、現在は一貫して正確な情報が表示されています。

「Can I use Ahrefs to track my AI visibility using custom prompts?」という質問に対する ChatGPT の回答画面を表示したチャットインターフェイスのスクリーンショット

自社ブランドに関しては、以下のような回答を追跡できます。

  • 現在の価格体系
  • 手頃な価格、信頼性、快適さなど、関連する顧客の優先事項
  • 特定の機能を提供しているかどうか
  • ユーザーが抱く共通の不満
  • 主なライバルとの比較状況

Note­book Agency の創設者であるスティーブ・トスさんは、自社ブランドに関する AI の見解が現実と一致しているかどうかを確認することを強く勧めています。
トスさんはクライアントと仕事をする際、ヘルプドキュメント、セールスコールの録音、プライベートコール、さらにセールスバトルカードなどのリソースからデータを取り出し、クライアントが、LLM でどのように表現されたいと考えているかを理解するようにしている、と語ってくれました。
そこからトスさんのチームは、決定的な判断材料となる質問を作成し、回答の精度を評価します。不一致が見つかった場合は、自社サイトや他サイトの追加コンテンツで不一致を解消するよう努めているのだとか。

回答の追跡を難しくしている要因の一つは、AI アシスタントがユーザーについて持っている可能性のある情報です。例えば、場所、過去のチャットで共有された好み、現在の会話からの追加のコンテキストなどです。
プロンプトに追加のコンテキストを加えることでこれらをモデル化しようと試みることはできますが、これには限界があることを覚えておいてください。それは完璧な代用案ではありません。
パーソナライズされた回答への対策としてペルソナ追跡を強く提唱している人は数多くいますが、疑問を抱いている人もまた多い(当然ながら)のです。Ahreds ではそのようなプロンプトを追跡していますが、最優先事項ではありません。
筆者が監視している形式は、単純な構造、すなわち、[私の状況] [制約] [優先事項] [悩み] [質問]、に従っています。
分解すると、以下のようになるでしょう。

[状況]仕事でストレスが溜まっていて…広い庭付きの新しい物件を購入したばかりで…
[制約]あまり自由な時間がなくて…子どもでも手伝える簡単な水やり方法を探していて…
[優先事項]頭の中に響く心の声を落ち着かせられたらと思っていて…水圧を落とさず少なくとも 50 メートル届く必要があって…
[悩み]ヨガや YouTube のチュートリアルを試してみたけど…複数のホースをつないでみたけど上手くいかなくて…
[質問]地元の瞑想リトリートなどを試してみるのはお勧めですか?検討すべきスプリンクラーやホースシステムはありますか?

これらを構築するために、カスタマーサポートのチャット、広告データ、サイト内検索(ブログ記事やヘルプドキュメントなど)といった、可能な限り多くの内部データソースを活用できます。
この方法に関心が向かない場合は、マーク・ウィリアムズ=クックさんが共有してくれているシンプルな方法を参考にしてはどうでしょうか。それは、「完全な」ペルソナを構築するのではなく、キーワードをパーソナライズするやり方です。
マークさんは LLM に対し、「もし私が [キーワード] を見つけようとしている [ペルソナ] だったとしたら、どのような検索をするでしょうか?」とプロンプトを出します。
これは試してみると面白いですが、先述の通り、これらが真のパーソナライゼーションとどの程度一致するかは分かっていません。

最近リリースされたブランドレーダーの機能
この記事を執筆している間に、Ahrefs は追跡するクエリの生成をサポートする新機能をリリースしました。

取り組んでいるプロジェクトや、すでに入力したカスタムクエリを読み取り、注目すべき特定の重点分野を決定します。

地域(United States)、言語、重点トピック(競合比較・性能・価格など)を選択して追加プロンプト生成条件を設定するインターフェイス画面のスクリーンショット

上のスクリーンショットでは、自動車ブランド向けの追加プロンプトを探していましたが、車両の所有に関する関連トピックが生成されました。

今後、フィードバックに基づいてこの機能を改善し続けますので、ぜひ試してみて、ご意見をお聞かせください。

まとめ:得た情報から次の行動につなげるプラン作成を

AI ビジビリティ分野にどれほどの資金が投入されているかを考えると、数え切れないほどの企業があらゆる場面でプロンプト追跡の重要性を強調するのは当然です。
Ahrefs が最も強くお勧めしたいことは、単にプロンプトを追跡して終わるのではなく、そこから得た情報に基づいて次にどう行動するか、です。
以下が次の行動の例です。 

  • 最も引用されているページが正確で最新であることを確認する
  • 認証、機能、認定など、見落としている可能性のある回答のパターンに気づく
  • 関連する回答でソースとなっている上位サイトとの関係を構築する
  • AI トラフィックを収益やその他のコンバージョン成果に結びつけるためのレポート体制を整える
  • 他者が自社ブランドについて言っていることが事実に基づいているか確認する
  • コンテンツや知識のギャップを見つけ、それを埋める

Ahrefs は(丁寧に)不正確な記述の修正を依頼したり、追加の説明でヘルプドキュメントを更新したり、必要に応じて、自社が対応している特定のユースケース専用のページを作成したりしてきました。
最後にお伝えしたいのは、いきなり膨大な数のキーワードを追跡することから始める必要はない、ということです。
最初は限定されたトピックに関する数十個のプロンプトで十分です。新しい分野に参入したり、単に監視を広げたいと思ったときに、そこから拡大していけばよいのです。
AI に関連するすべての事柄と同様に、Ahrefs は常に調査結果や分析結果をみなさんにお届けしています。今後時間の経過とともにアプローチが変化した場合は、このガイドを常に更新していきます。
Ahrefs ブランドレーダーが提供できる洞察をもっと発見したい場合は、同僚のデスピナによる 10 の実行可能なユースケースを紹介したガイド(AI の可視性を高めるための Ahrefs のブランドレーダー活用法 10 選) をぜひお読みください。
今後のガイドへの提案や質問がありましたら、X(旧 Twitter)までどしどしお寄せください!