更新:AI による概要が表示されることで、ページへのアクセス数が 58% 減少!

ライアン ・ロー
Ahrefs のコンテンツマーケティングディレクター。 過去 13 年間でライター、コンテンツストラテジスト、チームリーダー、マーケティングディレクター、部長、CMO(最高マーケティング責任者)、代理店設立といった様々な役職を経験。その間、Google、Zapier、GoDaddy、Clearbit、Algolia など数十社のコンテンツマーケティングと SEO サポートを担当。小説家の顔も持ち、これまでに 2 種類のコンテンツマーケティング専門講座を自ら開発・設計した。
Google は「AI による概要にページが表示される場合、獲得クリック数は増加する」と主張しています。しかし実際のところ、このロジックは成り立っておらず、Ahrefs チームによる調査の結果でもこれが事実ではないことが明らかになりました。

2025 年 4 月の時点では、Google の主張に反して、AI による概要(AI Overview)が上位表示コンテンツへのクリックを 34.5% 減少させていることが判明していました。

それ以来、AI による概要はより多くの国や言語で展開され、多くの Web サイトでオーガニック検索からのクリック数が前月比で減少し続けています。

今日、AI による概要の影響はさらに悪化している可能性が高いようです。前回の調査で私はこう書きました:

AI による概要が現在の形式のままであると仮定すると、今のCTR(クリック率)がおそらく最高値でしょう。目新しさが薄れ、『質の低いクリック率の法則』が働き始めれば、クリック数はさらに減少すると予想されます」

これを検証するため、2025 年 12 月のデータを使用して調査を再実施しました。

その結果、AI による概要が表示される場合、検索 1 位のページの平均クリック率は 58% 低下するという相関関係が見つかりました。

前回の調査と同じ方法を採用しました:

  1. Ahrefs のキーワードエクスプローラーのデータベースから 30 万件のキーワードを抽出。その内訳は、AI による概要が表示されるキーワード 15 万件と、情報収集意図があり AI による概要が表示されないキーワード 15 万件です。
  2. Google Search Con­sole の集計データを使用し、各キーワードのデスクトップにおける月間平均クリック率(CTR)を取得しました。
  3. 2023 年 12 月(AI による概要導入前)と2025 年 12 月の両方のサンプルの CTR を比較しました。
Side­note.
※ AIによる概要は 2024 年 12 月後に導入された理由で、前回の調査は 1 年間ののギャップでしたが、今回は 2 年間のギャップがあります。
検索結果に AI による概要が表示される検索上位キーワードを見つけるには?

Ahrefs の SERP の機能フィルターを使えば、AI による概要がどんな検索上位キーワードの検索結果で表示されているかを正確に特定できます。サイトエクスプローラーにアクセスし、オーガニックキーワードレポートに移動して、SERP の機能フィルターから AI による概要 を選択してください。

サイトエクスプローラーのオーガニックキーワードレポートで SERP の機能フィルターから AI Overviews を選択

2023 年 12 月、情報収集型キーワードの検索 1 位の平均 CTR0.076 でした。2025 年 12 月には、これが 0.039 まで低下しました。

2023 年 12 月、後に「AI による概要キーワード」となる検索 1 位の平均 CTR0.073 でした。2025 年 12 月には、これが 0.016 まで急落しました。

Side­note.
※「AIによる概況キーワード」とは、2025 年 12 月時点で AIによる概要を発生させたキーワードを指します。AIによる概要導入前の 2023 年 12 月時点では、これらのキーワードはAIによる概要に表示されていませんでした。

情報収集型キーワード全体の CTR 低下率を利用して、「もし AIによる概要が導入されていなかった場合」の AI による概要キーワードの予測 CTR を算出すると、0.037 となります。(0.072627*(0.038943/0.075730))

この予測 CTR と実際の CTR の差を計算すると、データは AI による概要の存在が検索 1 位のクリック率を約 58% 低下させていることを示唆しています。((0.015677-0.03734)/0.03734)

これは非常に大きな打撃です。かつて上位ページが獲得していたクリック 100 件につき、現在は Google が 58 件を「横取り」していることになります。

以前の調査で分かった通り、AIによる概要の約 9% は SERP の 1 位以外の場所に表示されます。下位の順位についても同様の分析を行いました。

AI による概要で表示されていないキーワードの CTR が下がった理由とは?

AI による概要は、ローカルパック、関連する質問、そして最も有名な強調スニペットなど、ユーザーが Google を離れずに疑問を解決できる検索機能の最新版に過ぎません。

これらの SERP 機能が増えるにつれ、クリック率は低下してきました。いわゆる「ゼロクリック検索」は、以前からずっと拡大し続けているのです。

サイトエクスプローラーのオーガニックキーワードレポートで SERP の機能フィルターから AI Overviews を選択

2025 年 12 月時点で、AI による概要は1位のコンテンツのオーガニッククリック率を 58% 減少させています。この暗い結果は、Seer Inter­ac­tive(-49.4%〜-65.2%)、Kevin Indig(50%以上)、Author­i­tas(47.5%)、さらには­Dai­ly Mail(CTRが80〜90%低いと報告)など、他の研究によっても裏付けられています。

AI による概要の有用性や価値をどう感じようとも、かつて上位ランクのページが獲得可能だったクリックの大部分を、これらが吸い取っているのは断定的な事実と言えます。検索は「ゼロクリック」の時代へと突き進んでいます。