2025 年 4 月の時点では、Google の主張に反して、AI による概要(AI Overview)が上位表示コンテンツへのクリックを 34.5% 減少させていることが判明していました。
それ以来、AI による概要はより多くの国や言語で展開され、多くの Web サイトでオーガニック検索からのクリック数が前月比で減少し続けています。
今日、AI による概要の影響はさらに悪化している可能性が高いようです。前回の調査で私はこう書きました:
「AI による概要が現在の形式のままであると仮定すると、今のCTR(クリック率)がおそらく最高値でしょう。目新しさが薄れ、『質の低いクリック率の法則』が働き始めれば、クリック数はさらに減少すると予想されます」
これを検証するため、2025 年 12 月のデータを使用して調査を再実施しました。
その結果、AI による概要が表示される場合、検索 1 位のページの平均クリック率は 58% 低下するという相関関係が見つかりました。
前回の調査と同じ方法を採用しました:
- Ahrefs のキーワードエクスプローラーのデータベースから 30 万件のキーワードを抽出。その内訳は、AI による概要が表示されるキーワード 15 万件と、情報収集意図があり AI による概要が表示されないキーワード 15 万件です。
- Google Search Console の集計データを使用し、各キーワードのデスクトップにおける月間平均クリック率(CTR)を取得しました。
- 2023 年 12 月(AI による概要導入前)と2025 年 12 月の両方のサンプルの CTR を比較しました。
Ahrefs の SERP の機能フィルターを使えば、AI による概要がどんな検索上位キーワードの検索結果で表示されているかを正確に特定できます。サイトエクスプローラーにアクセスし、オーガニックキーワードレポートに移動して、SERP の機能フィルターから AI による概要 を選択してください。

2023 年 12 月、情報収集型キーワードの検索 1 位の平均 CTR は 0.076 でした。2025 年 12 月には、これが 0.039 まで低下しました。

2023 年 12 月、後に「AI による概要キーワード」となる検索 1 位の平均 CTR は 0.073 でした。2025 年 12 月には、これが 0.016 まで急落しました。

情報収集型キーワード全体の CTR 低下率を利用して、「もし AIによる概要が導入されていなかった場合」の AI による概要キーワードの予測 CTR を算出すると、0.037 となります。(0.072627*(0.038943/0.075730))
この予測 CTR と実際の CTR の差を計算すると、データは AI による概要の存在が検索 1 位のクリック率を約 58% 低下させていることを示唆しています。((0.015677-0.03734)/0.03734)

これは非常に大きな打撃です。かつて上位ページが獲得していたクリック 100 件につき、現在は Google が 58 件を「横取り」していることになります。

以前の調査で分かった通り、AIによる概要の約 9% は SERP の 1 位以外の場所に表示されます。下位の順位についても同様の分析を行いました。
AI による概要は、ローカルパック、関連する質問、そして最も有名な強調スニペットなど、ユーザーが Google を離れずに疑問を解決できる検索機能の最新版に過ぎません。
これらの SERP 機能が増えるにつれ、クリック率は低下してきました。いわゆる「ゼロクリック検索」は、以前からずっと拡大し続けているのです。

2025 年 12 月時点で、AI による概要は1位のコンテンツのオーガニッククリック率を 58% 減少させています。この暗い結果は、Seer Interactive(-49.4%〜-65.2%)、Kevin Indig(50%以上)、Authoritas(47.5%)、さらにはDaily Mail(CTRが80〜90%低いと報告)など、他の研究によっても裏付けられています。
AI による概要の有用性や価値をどう感じようとも、かつて上位ランクのページが獲得可能だったクリックの大部分を、これらが吸い取っているのは断定的な事実と言えます。検索は「ゼロクリック」の時代へと突き進んでいます。